ファイナンシャルリテラシーを身につけよう
前回に引き続き、お金に関する読書をしています。前回の記事はこちら
有名な「金持ち父さん貧乏父さん」を紹介しながらファイナンシャルリテラシーをあげる重要さをお話させていただきました。今回はその続きです。
金持ち父さん貧乏父さんシリーズから「金持ち父さん貧乏父さんのキャッシュフロー・クワドラント」をメインとします。
この本は題名の通り、働く世界を4つのクワドラントに分けています。
4つのクワドラント
E:Employee従業員(システムのために働く)
安定や充実した福利厚生を求める
S:Self employee自営業(システムとして働く)
人に使われるのがいやで、DIYタイプが多い
B:Business Ownerビジネスオーナー(システムを所有し管理する)
自分のために働くシステムと従業員を持っている
I:Investor 投資家(システムにお金を投資する)
お金を投資してお金を稼ぐ
となります。ここで左側と右側の世界の違いとして、水を運ぶ2人の青年の例えがあります。
ひなびた村の話
ここにひなびた村がありました。川から水をとってくるしかありません。村の長老は村に水を運んでくれる仕事を募集し2人の青年が名乗りをあげました。エドとビルです。エドは話が終わるとすぐにバケツを持って飛び出し、せっせと水運びをはじめました。ビルは村からしばらく姿を消して数ヶ月が経ちました。競争相手がいなくなったエドは大喜びで水を運びます。
ある日、エドは4人の投資家と、現場で仕事をする社長と建築作業員を連れて戻ってきました。そしてパイプラインの建設をはじめます。そして完成すると、蛇口を捻るだけで綺麗な水が出てくるシステムが完成しました。水の値段もビルの4分の1としたところ、村人は飛びつきました。エドは対抗してバケツを増やし値段を下げてさらに水くみを続けました。
その後、ビルは幸せにくらし、エドは必死に働き続けましたとさ。
いかがでしょうか?
あなたは「懸命」に働いているのでしょうか?それとも「賢明」に働いているのでしょうか?
この例ではバケツを運ぶエドをEクワドラント、ビルをBクワドラントに例えることができます。
ビジネスをはじめる上で大事なのは「心構え」だとこの本では述べられています。何を「する」かよりどう「なる」のか。先になりたい形「BE」を固めてから「DO」と「HAVE」を決めていくといいとのことでした。
またどうなりたいか決まった先に必要なのは「情熱」だそうです。どんなビジネスにおいても情熱がなければ必ず衰退します。
また重要な判断をするときには必ず「数字」を理論的にみろと述べられています。人間の脳は24:1で感情が理性に勝つようにできているそうです。
実は、ファイナンシャルリテラシーを身につけるということは、実は9割方で考え方を変えるということに他なりません。では具体的にどうすれば良いのか。最後に7つのステップを紹介してくれています。その中から厳選して3つお伝えします。
1、自分のために働く
あなたは他人を金持ちにするために働いていないだろうか。自分のために働く覚悟を持つことが必要である。それが悪とされないように教育されているのもあるのかもしれない。5年後、または10年後にどのぐらいのキャッシュフローを生み出すのか。目標を達成した時の貸借対照表と損益計算書を作ることが大切です。
2、よき師を見つける
もし本気であなたがBクワドラントに行きたいと願うのであれば、すでにそこに到達している人に道案内してもらう必要がある。私は今の師(メンター)には、人生のカーナビのようなものだと教わった。何が重要で何が重要でないのかを教えてくれる。自分が間違いを犯しそうになったら止めてくれる。また考え方を変えるために、一緒にいる人も変える必要がある。自分がもっとも長い時間一緒にいる周りの人6人を名前を書いてその人のクワドラントも書く。そのクワドラントが多いところに自分もなるのである。つまりBクワドラントに行きたければ、Bクワドラントにいる人とたくさん一緒にいる必要があります。
3、失望をバネにする
これまでBクワドラントを目指す過程でさまざまな失望がありました。全てが自分の思い通りにうまくいくわけではありません。何か会ったときに相談できる相手を作っておくことや、本当のことをきちんと伝えることが大切です。感情をコントロールできる人がビジネスオーナーとして成功するために必要なことです。
最後に
川の水を運ぶ例を出しましたが、バケツの形や運ぶ水の量、運び方に拘っている人は多くないでしょうか? またそれは誰のために働いていますか?社長を豊かにするためにですか?自分を豊かにするためですか?
ぜひこれを機に一度自分の考え方や人生の方向性を見つめ直してはいかがでしょうか?
次回は起業する前に読む本をアウトプットします。