Member’s essay桑原裕子「おウチで見続けた我が海外ドラマ20年史②除菌編」
外はジャングルだ
僕らが吸う空気には毒が入ってる
君が飲んでる水に何が入ってるか知ってるかい?
僕は知ってる。とんでもないものだ。
僕が間違ってるならいいけど…でもそうは思わないね!
だって外はジャングルだ。外はジャングルだ!
オープニングソングは「名探偵モンク」の主題歌
ランディ・ニューマンの"It's a jungle out there"をお届けしました。
オハコンバンチハ、桑原です。
この自粛期間中、海外ドラマ見まくってる人も多いと思うんですけど。
今観るなら、間違いなく「名探偵モンク」でしょう!!
誰?この地味なおっさん。
ってお前こそ誰や!!天下の名探偵捕まえて失礼な口きくやつは!!
モンクさんはなあ!シャーロック、コロンボ、明智小五郎…そんな数々の名探偵と並ぶ凄いおっさんなんやで!!!
「名探偵モンク」はアメリカの人気ミステリーシリーズ。
元刑事のモンクはたぐいまれなき洞察力・観察力・推理力を携える名探偵でありながらも、
雑菌が怖い潔癖症!
高いところもいや!!
狭いところも怖い!!
握手したら除菌ティッシュでめちゃくちゃ拭く!!
出来ればヘルメットもかぶりたくない!!
他にも、虫恐怖症、ヌーディスト恐怖症など、あらゆる恐怖症を38も抱えた凄い困った人。
そんな彼が、数々の恐怖に怯えて常にキョドりながらも、難解な事件を次々解決していく一話完結ミステリー。
無菌室だとめっちゃホッとするう!!!
本来ならば変わり者の探偵モンクさんを苦笑しながら愉しむのがこのドラマですけど。飛沫に怯え、除菌ティッシュを欠かさず、使った者は熱湯殺菌って…なんだか今の私たちのようじゃありませんか?
逆に今ほどMr.モンクを親しみ深く思えることってないんじゃないですか?!
彼の阿鼻叫喚っぷりを観て「ああ、日々の生活にこんなに怯えてるのは自分だけじゃないんだ!」と思えること請け合い。それどころか、
「モンクさんよりましだな!」と、気がラクになるはず!!!
とにかくモンク役のトニー・シャルーブの弱々しくも神経過敏な演技が可笑しくて素晴らしく、彼の名演が怖い物だらけの名探偵という新機軸を産みだしました。この演技でエミー賞を連続受賞したんですけど、それも当然。スピーチしてるときすらモンクさんにしか見えなかったもんな!
俳優たち、観ときい!!!
なのになんで、NetflixもAmazonプライムもHuluも見放題やってないのか!
わかってないよ!!
今やぞ!!
あとこれ忘れんとき!!
吹き替えは角野卓造さんやぞ!!!
注:「幸楽」の制服ではありません
てことで、今日は「名探偵モンク」を紹介するつもりじゃなかったのですが、この時期、除菌殺菌アルコール消毒に明け暮れ、心が疲れているあなたに、ほんとにゲラゲラ笑える面白い推理ドラマですのでおすすめです。
名探偵モンクで押さえてほしいおまけ3つ
・相棒は二人。初代シャローナと二代目ナタリー。私はシャローナ派
・仲間の警部は「羊たちの沈黙」のバッファロー・ビル
・トニー・シャルーブはAmazonプライム「マーベラス・ミセス・ヘイゼル」でもエミー賞獲得
(猟奇殺人者から老練警部へ華麗なる転身。強面のおじさん大好き)
やべやべやべ!!!前置きがまた超長すぎた!
私が海外ドラマ沼にハマった歴史を勝手に振り返る「我が海外ドラマ20年史」。今日は私の、人生最初の沼に誘います!!
1st沼 「F・R・I・E・N・D・S」
キターーーーーー!定番中の定番ですいませんね!
あれはまだうら若き19歳。深夜になんとなくつけたWOWOWでふと見始めた「フレンズ」一挙放送。見たのは第4シーズンとかだったにもかかわらず、そのままテレビにかじりついて明け方3時頃までぶっ通し。
何これ・・・DAISUKI・・・!!
すぐさまTSUTAYAに走り、1stシーズンからイッキ見。その後は毎年新シーズンが出るときは今か今か、まだかまだかとTSUTAYAの棚を覗き続ける日々。
10シーズン計236エピソードを、少なく見積もって5~10回以上リピートしているわたくし。
え?一話25分だとして、
236×10×25÷60=983.3333333・・・時間・・・、
あほか!!!
未だにアメリカ旅行行ったときとかテレビつけて「フレンズ」やってたら(やってるんですよ、未だに再放送が)、ヤッターとかいって観ちゃうもんね。怖いよ!!!
しかし、20年たった今でもなぜこんなに愛されるのでしょうか。
「フレンズ」のおはなし。
むかしむかし(90年代終わり)あるところ(ニューヨークの中心街)に、
コーヒーショップ「セントラルパーク」があったそうな…。
そこには、
しっかり者で潔癖なほどのきれい好きなぽっちゃり娘モニカ、
否、ダイエットして現在ほっそりの料理家志望・モニカと、
モニカのアパートメントの向かいの部屋に住む住人、
口が達者でお調子者の会社員、チャンドラー
チャンドラーの同居人
天然ボケで大食いで女にモテる売れない俳優、ジョーイ
元ホームレスでヒッピー、現ストリートミュージシャンでマッサージ師で双子でスピリチュアルな霊感を持つというやたら情報量が多いフィービー
・・・という仲良しさんたちが、
日がな一日コーヒー片手に駄弁っていたそうな。
そこへ、
モニカの兄で唯一の妻帯者、
古生物学者でオタクで髪はジェルでバリバリに固めるのが基本のロスがやってきた。
ずいぶんとしょんぼりしている彼に話を聞くと、
「妊娠中の奥さんが実はレズビアンだったヨ…」
そらしょんぼりもするわいっつうことで、離婚するという彼にみんなで「すぐまた新しい嫁さんもらえばいいじゃん」みたいな雑な慰めをしていたら。
突然、コーヒーショップに花嫁が登場。え、やった!
彼女はモニカの古くからの友達でロスの初恋の相手、レイチェル。
お嬢様育ちで世間知らずの彼女は玉の輿結婚を控えていたが、逃げ出してきたそうな。
家出した彼女の身柄をなぜか親友でありながら結婚式にも誘われなかったモニカが引き受け、同居することに。
こうして、徒歩五分圏内のご近所に住む基本的に貧乏なニューヨーク男女6人は、いつまでも仲良く暮らしましたとさ。
めでたしでめでたし
おしまい
いやいやいやおしまいじゃないから!!
こっからあと235エピソードありますから!!!
でもある意味おしまいなの!
なぜかって、大枠のストーリーといやこれくらいだからです。
あとは、「初めてのお洗濯」とか「ピザを食う」とか「コーヒーショップで語る」とか、彼らの愉快な日常が綴られていくだけ。
だけ。
だけなのに!!
なのに!!!
なんで~こ~んなに面白いのか~よ~~!!
大泉逸郎「孫」
こっから解説しようと思ったらもうこんなお時間(Mr.モンクのせい!)、というわけでつづきます。いえ、続けさせてください。
先が長すぎる20年史…気が乗りましたらお付き合いください…!
(続編でしょうか?)
モンクは配信系サービスだとAmazonでも観られますが、プライムじゃないので一話ずつお金かかっちゃいます。DVDがおすすめ。
天下のフレンズ様はHuluでも観られます。
モンクのトニー・シャルーブがまたもいい味出してる「マーベラス・ミセス・ヘイゼル」は女性スタンダップコメディアンの話。
「孫」はこちらからどうぞ。
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