「VS(ONE OK ROCK vs MY FIRST STORY)を観に行った話」について
カンちゃんケンちゃんの挨拶が固まってきたのがこの回。
「校内放送」という言葉が使われるようになったのもこの回からである。
ある意味カンちゃんケンちゃんの基盤となった回とも言える第4回を振り返っていこうと思う。
今回はカンタくんが招待していただいたライブの話を終始していた。
水溜りボンドのファンにとってはカンタくんが音楽が好き(特にUVERworld)であることは周知の事実である。
そんなカンタくんが中学校で好きだと書いていた3大バンドの中のひとつ、ONE OK ROCKとカンタくんがお友達でもあるMY FIRST STORYに関する話である。(ケンちゃんも突っ込んでいたが、この3大の中にレミオロメンが入っているのは少し謎だった(笑))
ご存じの方ばかりだと思うが、ONE OK ROCKのボーカルTAKAとMY FIRST STORYのボーカルHIROは兄弟だ。
だが基本的にそれを明かさずに、絡まずに来ていた。
しかし、時を経て東京ドームでの兄弟喧嘩(対バン)が行われることになったのだ。
そこに呼ばれたカンタくん。
興奮気味でライブの様子を教えてくれていたが、そのどれもがTAKAが「弟」に向けて「兄」として語った言葉、行動だったように思う。
そこが心に残ったファン、多かったんだろうな。
私も音楽に助けられてきた方だし、人と人の関係を見るのが好きだからカンタくんの熱意に後押しされ、カンタくんがYouTubeで見られるのでは?と教えてくれたNobody's Homeを見てみた。
泣いた。
カンタくんが「アベンジャーズやん」と呟く理由もわかる演奏と歌だった。
そして何より、TAKAが、兄の顔をしていた。
愛情を感じる表情で歌っていた。
この曲はTAKAが家族に向けて書いた歌だという。
歌詞を見たら更にその表情の意味が重たく感じて。
また泣いた。
これはきっと演奏だけではたどり着けなかったひとつの感動のように思う。
カンタくんが「結局ストーリーや物語が曲以上の意味を持つことがある。」と言っていたまさにその感覚だ。
例えば、私はコブクロが大好きなのだが休止期間を経た後、「時の足音」という曲をライブで聴いた時の感動を超える「時の足音」はないな、と感じている。
それは「短い針が止まれば長い針も止まる」と歌詞にある通り、コブクロの休止期間を思わせる曲だからだ。(小渕さんは休止中、この曲を聴けなかったという。)
それを復帰して歩き出したふたりが歌う。
もう胸が一杯だった。
そんな「物語」の存在感を肌で感じたカンタくん。
「水溜りボンドも10周年を迎えるが、一緒にファンの人と目標を作ってみんなでワクワクして楽しみたい。」という思いを話してくれた。
器楽室でトランプをキュウリで切っていたふたりが本当にさまざまな経験をしながら10年目を迎える。
視聴数を大事にすることがプロだと思っていたカンタくんが、「どっかでそれじゃない方法でみんなに信頼してもらわなきゃいけない」という考えに至り、行動にした9年目の2023年。
そんなふたりの物語のひとつの形として、ふたりは2023年に以前tvkでやっていた「水まる」をYouTubeに持ってきた。
水まるは「水溜りボンドの〇〇いくってよ」という番組で、水溜りボンドのふたりが神奈川を中心に街ブラするというものだった。
大きい番組への出演もオールナイトニッポン0のパーソナリティーも嬉しかったけれど、これが一番ファンから喜びの声が大きかったように感じる。
「ふたり」で完結しているYouTubeとはまた違い、そんな「ふたり」の人間的な部分や愛らしさを他の人の視点で見られる構成で、その表現や見せ方もとても愛情深く、私も心から好きな番組であった。
(いつも番組終わりに番組にメールしたし、トミーの休止中も終了の時も感謝のメールをした。)
個人的にトミーの復帰の際、今まで見せてこなかった弱い姿をファンの多くが温かく迎え入れられたのは水まるの存在も大きかったように思っている。
トミーの頑張りのお陰で少しだけYouTubeで見られるので、興味のある方はぜひ見てみて欲しい。
そんな水まるをYouTubeで復活させた理由。
「「水溜りボンドが好きな人は楽しんでくれるもの。」これを続けられるようにならないと自分達の活動は継続できない。」
「もっとひとつの動画が面白い面白くない以前に「水溜りボンドを応援したい」と思って欲しい。」
ふたりが水溜りボンドを誰よりも愛していることは知っている。
トミーは2023年のホンネ旅で「忠誠」という言葉まで使っていた。
重たい。
さすがトミー。(褒めてる)
そんなふたりがおじいちゃんになってもこの物語を続けていくために視聴数じゃなく「水溜りボンドの物語を通して水溜りボンドを愛する仲間を増やす」ことを選んだ。
これまでのおじいちゃんになっても続けられるために一定の数字を追う、という判断だってひとつの正解だと思う。
そういう人たちもきっとたくさんいる。
それでも、水溜りボンドは「物語によって仲間を増やす」ことを選んだ。
とても大きな決断だったと思う。
そして、その決断は水まる以外の動画からも強く感じた。
あくまでもふたりが楽しめる動画を追い求め、過去の動画のリベンジをしてみたり、過去の企画をさらに進化させてみたり、何より今までメインでは省いて「日常」に持っていっていたふたりの空気感をそこかしこに散りばめていた。
そんな2023年の変化はファンとしてあまりに温かく心から嬉しい変化であった。
(それはそれとして日常の更新も嬉々として待っているが(笑))
今回のこのライブはそんなふたりの決断をまた違う形で肯定してくれるものとなったのではないかな、なんて思ったのだった。
ちなみに2023年の水まる、最高だったのでぜひ見ていただきたい。
特に北海道と奈良は必見だ。
(ついでにプレイリストのサブタイトルもかわいいので見て欲しい(笑))
そして、何度も羨ましがっていたケンちゃん、躍り狂ってはメモしていた記者さん?、自慢げに「暴れなかきゃいけなかったから」と言っていたカンタくん、焼き芋屋さんに並ぶ3人の子供たち。
微笑ましさもたっぷりな20分であった。
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