先週のカクシンハン・スタジオ 2020/8/4-8/7
梅雨も明けて8月第1週のカクシンハン・スタジオの授業は「俳優のための逆説」と「ハムレット」からハムレットの独白を取り上げています。
▼前週の様子はこちら
ちなみにご存知の方も多いかもしれませんが、「ハムレット」の作中の独白シーンはかの有名な「生きるべきか死ぬべきか」以外にも結構たくさんあります。こちらは第3幕第1場の一番有名な第4独白。
「ハムレット」以外にもシェクスピア作品では「マクベス」のマクベス夫人の独白など結構多いですね。
そして「俳優のための逆説」。”逆説的”などとよく使われますね。
ぎゃく‐せつ【逆説】
1 一見、真理にそむいているようにみえて、実は一面の真理を言い表している表現。「急がば回れ」など。パラドックス。
2 ある命題から正しい推論によって導き出されているようにみえながら、結論で矛盾をはらむ命題。逆理。パラドックス。
3 事実に反する結論であるにもかかわらず、それを導く論理的過程のうちに、その結論に反対する論拠を容易に示しがたい論法。ゼノンの逆説が有名。逆理。パラドックス。
今この状況下で実際に稽古を行うことは「逆説」なのかもしれません。
その中で何が見えるか、どう演じるか。スタジオではその次を見据えて日々稽古を行っています。
「椅子は、つねに椅子それ自体です。自立しています。だれの手もかりずに、みずから立っています。」
(-宮本研『俳優のための逆説』より)