大御所ブチギレ大炎上
某琵琶店は何故ハードケースを売らないのだろうか?
琵琶奏者人口が少ないから?
いや、そんな事は言い訳にはならないだろう。
何十年も続いている“薩摩琵琶のハードケース問題”
「なんで、ソフトケースしかないのかな?ギターとか他の楽器にはハードケースが普通にあるのに!」
15歳の時、鶴田錦史に弟子入りした日からずっと不思議に思っていた、琵琶のソフトケース。
楽器めちゃくちゃ高価(*1)なのに、ペラペラなソフトケース。
電車に乗るの怖すぎるソフトケース。
ましてや飛行機になんか乗れないよ!
某琵琶店では取り扱いしていないため(※2024年の段階でも未発売)、
琵琶奏者は、製作してもらえる所を独自に探して、特注で作るしかないのが現状だ。
私は、8年くらい前からヨーロッパで仕事をする事になり、よい機会だと思い、
当時、ギターケースなどを製作している会社で特注した。
琵琶は1面毎に(※琵琶の数え方は面)
微妙にサイズが違うため、愛用の琵琶のサイズを細かく測り、内装なども少し工夫して作って頂いた。
金額は忘れてしまったが、たしか3万〜5万くらいだったのではないかと思う。
その特注ハードケースは、今でも壊れずに使用出来ている。
2024年現在の、
“琵琶ケース事情”はどんな感じになっているのかと調べてみたら、
某琵琶店は、何故だかやたらとソフトケースのバリエーションばかり増えていて、
「そんなに、ソフトケースばかりいらんがな!」ってなった。
他を調べてみたら、
どうやら、「工房森の子&松井産業」さんが製作しているらしく、HPを拝見したら5万4千円(税込)でオーダー出来るとのこと。
(※ブログが9年くらい前なので今もオーダー可能なのかは問い合わせてみて下さい)
“楽琵琶”のハードケースは楽天でも売っていて9万9千円。さすが楽琵琶!宮廷音楽!
“ハードケース問題”もだが、
“琵琶バカ高い問題”は更に深刻だ。
お金持ちの大御所琵琶奏者やお金持ちの兄弟子(姉弟子)達が沢山いるのに、
ポケットマネーでバカ高い琵琶を特注するなら(さすがに名前は言えない)、
後世の若き琵琶奏者達のために、ハードケースを製作したり、YAMAHAと組んで“琵琶初心者セット一式5万円”とか製作したらいいのに。
3年くらい前に、“clubhouse”に琵琶奏者達が集まっていたので、スピーカー席に上がり、
挨拶をしてから、
大御所に、質問を投げかけてみた。
「先程から、琵琶奏者が増えないとおっしゃっていますが、何故、琵琶店と協力したり、YAMAHAとタッグを組んだりして“琵琶初心者セット”を製作しないのですか?あなたくらいの権威がかあれば何か出来るのではないですか?琵琶に興味を持っても最初に50万円かかるとなれば、尻込みしてしまいます。一式5万円がベストですが、一式10万でもハードルをかなり下げられますし、奏者が増えるかもしれません。」って、
そしたら、大御所が、
「そんなこと、言われなくたって分かってる!」
と、ブチギレた。
その後、会話を続けようとしたが、大御所から鶴田錦史に対する悪口が。
楽屋を独り占めしていたとかなんとか。
さっきの話とはなんの関係も無い。
いつの間にかオーディエンスが増えていて琵琶部屋大炎上。
伝統というのは、“古さ”ではない。
伝統というのは当時の“新しさ”だ。
先人達が、“本性界”に存在する世界観を守りながらも、時代によって“方法論”を変え、
刷新しながら繋げてきたものだ。
“方法”を変えても“本性界”のものは変わらない。
“古さ”にしがみつくだけでは、
残念ながら生き残れない。
薩摩琵琶業界は、沈みゆく泥舟か。。
新しさをはきちがえ、
[間(ま)]について語れる者も居ない。
(*1)1番安い琵琶でも新品なら40万くらい、中古ならメルカリとかで10万〜20万くらい。プロが使用する琵琶は85万くらいからで、上限は分からないが、主流は200万〜300万円くらい。