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アートめぐり 特別展 国宝・燕子花図屏風

 根津美術館で開催されている『特別展 国宝・燕子花図屏風』2023年4月15日〜5月14日まで開催に行って来ました。

 西洋美術史の授業を受けていたこともあって、西洋の美術展を見る機会の多い私ですが、最近は、日本のアートもちゃんと知ろうと思うようになりました。

 尾形光琳の『燕子花図屏風』はかなり有名ですが、ちゃんと見たことがなく、根津美術館を訪ねたのです。

 収蔵品が素敵なのはもちろんなのですが、根津美術館は建物からも本当に美しいのです。
 表参道近くの大都会にあるにもかかわらず、一歩入ると静寂につつまれます。和風を意識した造りの中、入り口へ向かうための長い通路で心を落ち着けて、アートを見るための準備ができます。

 建物は、大き過ぎず、小さ過ぎない造りです。アートを建物内で見た後に、いつもお庭を散策するのですが、集められた石仏を見つつお庭を歩いていると癒されます。

 尾形光琳の『燕子花図屏風』は、時が経っても本当に鮮やかで、金と緑と青の色合いが本当に美しかったです。屏風の中の燕子花の配置も、絶妙でした。

 この期間だけ、屏風を見た後の楽しみがあります。それは、お庭に咲いている燕子花を見ることができるのです。

 前から咲いていることは知っていたのですが、やっと念願叶って見ることができ、遠くから発見した時はとても嬉しくなりました。

 今は、燕子花の屏風の美と自然の美のどちらも楽しめるベストシーズンなのです。

 そして根津美術館庭園内茶室「披錦斎」にて、薄茶と和菓子を楽しめるのですが、お菓子はもちろん燕子花をイメージした美しいものでした。

 久しぶりのお点前で、緊張しましたが、窓から切り取られた自然を見ながらのお茶はおいしかったです。

 こうも燕子花一色だと、グッズもやはり気になってしまうもので、光琳というオリジナルのお香と燕子花柄のお香用のお皿と銀杏のお香立てを購入しました。

 お香は、白檀の香りを基調としたもの。好きな香りで気に入りました。

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