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アートめぐり マリー・ローランサンとモード

 Bunkamura ザ・ミュージアムで2023年2月14日から4月9日まで開催されている『マリー・ローランサンとモード』に行って来ました。

 マリー・ローランサンの作品の優しい雰囲気が好きなのですが、本物を見た事あるかと問われると記憶にない。たぶん今回が初めてちゃんと見たのではないかと思います。何をきっかけにローランサンを知ったのかも覚えていないのです。


 1920年代のパリ、マリー・ローランサンやココ・シャネルのような自由な女性が活躍した時代でした。ローランサンとモードに焦点をあてて、その時代を見つめる素敵な展覧会です。

マドモアゼル・シャネルの肖像

 ローランサンといえば、このパステル調の淡い色合いと優雅な女性たち。これは、シャネルがローランサンに肖像画を依頼して描いてもらったのですが、出来上がりを気に入らず受け取らなかった作品だそうです。私からすると周りの動物もかわいいし、色合いも綺麗だし、何が気に入らなかったのか不思議です。

羽根飾りの帽子の女、あるいはティリア、あるいはタニア
帽子の乙女

 モードな帽子をかぶった女性たち。ローランサンの作品には、おしゃれな女性がよく描かれています。

ばらの女

 今回の展覧会で一番好きな作品。バラのピンクと女性の少しばかり冷たい感じする目線がとても好きです。

シャルリー・デルマス夫人

 晩年の作品で、色調が強くなり、奥行きを感じさせるように変化がありました。人気に翳りが見えはじめ、作風が変わったことにがっかりされたこともあったようです。でも、最後まで新しいことに取り組む姿勢が素晴らしいと思いました。

ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン

 エピローグに飾ってあったこの作品、スモーキーピンクの素敵な絵です。

 1983年から30年にわたり、シャネルのデザイナーを務めたカール・ラガーフェルド。2011年の春夏コレクションは、ローランサンの色使いから着想されたそうです。

 コレクションの映像も流れていたのですが、確かに色調がローランサンでとても素敵でした。10年以上前のコレクションは、今見てもとても素敵です。やっぱり本物って流行はあれど、決して古くさくならないのですね。

 会場がピンク、ピンクでなんだかピンクの服が欲しくなりました。やっと訪れた春、素敵なピンクの服があったら買おうかなと考えながら帰りました。

 金曜日の夕方から行くと右のステッカーがもらえます。時間帯の問題か、ローランサンを好きな客層なのか、シャネルが似合いそうなエレガントな女性たちがとても多かったです。私もあんな風に素敵に歳を重ねたいと思いました。

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