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惜しい人材…

【惜しい人材…】

設計事務所という仕事柄「まちづくり」には積極的に携わっていきたいと思っております。

私の住む小さな町でも「まちづくり」の基本計画的なものは、やはり役場が中心に進めていきます。今までも公園を作ったり、公共の施設を作ったりという事業がありましたが、ほぼ内容が決まるまで私たち町民には知らされることもなく進められます。

何年か前に新設の公園の計画で、途中段階で『意見交換会』が開かれたことがあり、私もその会のメンバーにPTA会長という立場で選定され参加したことがありますが、その時は既に図面も作成され、計画が決まっており(そのことを質問したら「まだ確定ではない」と返答されたので、小学生全員からアンケートを取り、それをもとに私がプランを作成して提出しましたが、完成した施設は意見交換会の初めに提出されたプラン通りのものでした)、形式的に「町民の意見を聴きました」というような会でしかありませんでした。

それまで私は公共の仕事はしないつもりでしたが、こんな役場では、今後も「ろくな施設が造られることはない」だろう…という思いに至り、入札参加に登録するきっかけとなりました。

そんな役場に…数年前に社会人採用でかつ地元出身ではない若者が採用されました。彼は今までには無い発想で次々にいろんな企画を提案し、実現のため資金も含めて具体的に進めていく実力のある人材でした。

彼はどこかで私のことを聞いたのか、まちづくりや移住政策に関して、企画段階からいろいろと相談しに来るようになりました。

彼の提案する企画は町の発展や移住促進に繋がるとてもよい提案でしたので、私も自分の知恵とアイデアを惜しみなく提供して、企画実現の為に協力してきました。

そんな彼が今日、役場を去りました。

敢えて理由はここでは書きませんが、町として、ほんとに貴重な人材を失ったと思います。

これでまた「どうしょうもない」元の役場に戻ってしまうのか?それとも彼が残したものを活かして変わっていけるのか?注目していきたいと思います。

また彼の今後の活動も応援し、またいつか戻ってきて、また一緒にこの町の将来について語り合いたいと思います。

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