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River Breeze vol.3
立夏の木曽川、先輩の胸を借りる の巻
GWの喧騒も過ぎ去った5月中旬、ご近所木曽川へ軽く一流しに出掛けました。
実は今期の初釣行です😅
まあ、夏になる前に信州は安曇野遠征を計画しているので、それに向けて軽く肩慣らし、ウォーミングアップですね😉
早いもので、こちらに越して来て4シーズン目になりますが、いずれの年も長良川で女王サツキマスを狙うも未だ謁見ならず。初年度2019は痛恨の2バラシに終わり、続く2020、2021は流行り病やらアートユニット初の個展開催やらで、てんやわんやの内にシーズンアウトとなってしまいました。
今期、何ゆえ長良川釣行の前に木曽川?って話ですが、何でも、当地の流域で千、いや万載一遇とは言え良型の本流アマゴ、ややもするとサツキマスにも出会えるチャンスがある⁉と風の噂で聞いたものですから、鱒釣り師のハートにボッと火が点いてしまったというわけです❤️🔥
まあ、自宅から至近という気軽さも、ずくなしの私にはもってこいですね😆
本来なら水温の低い4月中が最適なのですが、諸事情によりGW明けになってしまいました。しかしながら、今シーズンは寒さが続いているので、ひょっとすると魚達の活性も高止まりしていて大丈夫かもしれません!
何せ釣り師ってのは🤔
「釣れないと判っていても、釣れない理由を確認するために釣りに行く」
それほどポジティブ思考?な生き物なのですハイ。
そうは言っても、季節に見合わぬ寒さの度が過ぎると、魚のみならず私の活性も下がるので、日中の気温が高めの日を選び、水温が下がるであろうイブニングを攻める戦略で臨みました。
さて、公園の駐車場に車を停め、お着替えタイムです🤫
辺りには車内でのんびり休憩する人、岸沿いのウォーキングコースを歩く人、ワンちゃんの散歩をする人etcがそこかしこに。そんな彼らに怪訝な顔で見られること暫し。
なるほど、この場所で野鯉釣りのおじいちゃんを見る事はあっても、ウェーダー穿いたルアーマンはなかなかお目に掛れないかもしれませんからね🤭
さて、河口から50㎞そこそこのこの辺りでは、木曽川本流の様相は私にとってほとんど「海」です。そんな状況で何とかロッドを振れそうな場所を探し、最初に入川したポイントはいわゆる分流部分の「瀬」。しかし、その規模が全く違います。それゆえ、たとえ分流であっても太く重く速い流れを形成しており、増水した中規模河川の本筋くらいのボリューム感があります。ダイビングミノーやスプーンを使わない私のスタイルでは到底歯が立ちません😑
何投かしましたが当然無反応なので、ポイントを替えるべく上流に移動しました。
次に入った場所はちょうど用水の取水部分の流れ出し。ちょっとした堰堤のようになっており、取水流は勢いよく本流に還流し落ち込みを形成、徐々に緩流となっていくそのポイントは、酸素量も豊富で遡上する魚が詰まる場所です。何かしら魚がいる事は間違いありません。
ー何でもいいから来たってちょ。
ルアーは6㎝のシンキングミノー、カラーはサクラマスに効くフルグリーンをチョイス、テレストリアル(陸生昆虫)シーズンであればさしずめ大きなアゲハの幼虫にマッチザベイトです。
先ずは、川の流れでいうところの瀬の開きにダウンでキャスト、流れに乗せながらリフト&フォール。実は、下流にあるフィッシングエリア(管理釣り場)から脱走したレインボー(虹鱒)が野生化しているという噂もあるので、レインボーに有効な縦のメソッドで誘いをかけます。2〜3投するも反応がないので、今度は落ち込み直下の白泡の中にキャスト。ドリフトさせながらショートピッチのスロージャークを入れ、流れに揉まれ漂うイモムシのイメージで誘いをかけると、2投目でググっと咥え込むようなバイトが!すかさず合わせを入れると、グンッとロッドに重量感が伝わり、刹那ドラグが唸り始めました。
ーんっ、こりゃ鱒族ではないな。
フッキング時のファーストリアクションにキレがなく、転がる鉛玉を引っかけたような鈍重な感じは鯉族特有のもの。
ー真鯉か?
ローリングがないので鱒族でないことは確かですが、真鯉にしては攻防における水抵抗が些か少ない気がします。
ーゴイニー先輩だな~、しかもそこそこデカイぞ。
なんてニンマリしたのも束の間、ドラグを緩めに設定していたのでラインが一気に出されます。
ジーーーーーーーーーーーーーーーーーー
でもね、こちらに来て以来、いわゆる鱒族はもちろん他魚種すら釣れていない玉砕状態。大物とのやり取りなど忘却の彼方にすっ飛んだままでしたので、内心はちょっぴり嬉しい鱒釣り師。ならば此度は、ゴイニー先輩の胸を借り、この「攻防感覚」を覚醒させることにしたのでした。
寄せては走られ、一進一退の攻防は5分位続いたでしょうか。やっと先輩が浮いてきました。結構なパワー感でしたので、てっきりスレ掛かりだと思っていましたが、何と6cmミノーをパックリと咥え、ベリー&テイルの両フックがガッチリと掛かっています。空気を吸わせ弱ってきたところを慎重に浅瀬に寄せ上げました。
立夏の木曽川ニゴイ 55cm
婚姻色で黒く染まり、頭部に追星の出た立派なオスの個体でした。繁殖を控えているので、捕食行動ではなく排他行動だとは思います。状況から推察するに、オラオラって高活性なオスが思わずリアクションバイトしてしまったって感じですね😆
釣りをしない方々には婚姻色が出た魚は些かグロテスクな向きもありますので、今回はブチ曲がるロッドのショットでご容赦くださいませ。
ニゴイと言えども55cmともなればさすがにパワーがあり、久しぶりに大物の引きと攻防を堪能、安曇野遠征に向けて鈍っていた腕に喝をいれる良いリハビリとなりました👍
想えば、ルアー釣りを覚えた中学生の頃、それこそ長良川へオヤジの鮎釣りに同行し、尺に届くかどうか位のニゴイやウグイなどはスピナーで釣った経験はありました。しかし、ここまでの大物となると自分史上はじめての事なので正直嬉しいですね😊
魚種を問わず「大物」と呼ばれる個体は、苦難を乗り越え強かに生き抜いてきた狡猾さと漲る逞しさ、そして何より美しさがあります。
さらにニゴイ(似鯉)は日本の固有種であり、しかも最大で70cmまで達するいわば日淡魚ヒエラルキーの頂点です‼️敬意を表さずにはいられません😌
注:極めて日本的なイメージがあるいわゆる鯉(真鯉)は、アジア諸国やヨーロッパが原産地です。
おっといけない、ちょっぴり興奮してしまいました😅
まっ、本願成就とはなりませんでしたが、ちょっと近所のコンビニへといった気軽な感じで、心躍る有益な時間が得られるのはとても素晴らしい事だと思います。
もちろん、免疫力がグンッと上がったのは言うまでもありません😊
管内の遊漁期間は12月いっぱいまでなので、秋になり水温が落ちてきた頃に再びチャレンジしようと思っています👊
ゴイニー先輩っ、此度はご指導ありがとうございましたっ礼
納竿
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