第7章~商品力をどうやってつけるのか?①
我が社の商品開発部?
□ 商品開発をだれがやる?
多くの会社で、商品力の弱さが問題になります。
商品力がない、他社と差別化ができていない、その理由はやはり、今までそんな商品でも売れてきてしまった、ということです。
売れなければ売るための商品の工夫をしてきたはずです。
幸か不幸か売れてきた、そして売れなくなって初めて自社商品をつくづく眺めてみることになります。
そして、自社商品の面白みのなさを痛感させられます。
今後のビジネスでは、面白い商品、他社にない商品を供給する以外に生き残る方法はありません。
あるとしても、やがては中国等外国からの安価なものの流入が続き、価格競争に巻き込まれて利益を生み出す余地がなくなってきます。
弊社がお手伝いする会社では、必ず商品開発部署を作ります。
小さな会社でも同様です。
あるラベル印刷会社の例ですが、従来全く行ってこなかった商品の研究や企画開発につき、あえて社員の1人を責任者に任命して商品開発部を立ち上げました。
といっても、大げさな組織を作るわけではなく、責任者1人と社員数名で、昼間定期的に集まり、知恵を出し合うといった程度のものでした。
ところが、思い付きの案を出し合うといった中から、素晴らしいアイデアがたくさん見つかり、2カ月後には新製品の試作化まで実現しました。
彼ら、彼女らは、当初期待した以上の能力を発揮しました。
商品化したものは、現在、東急 ハンズやショッピングセンターのイオンにも取り扱いされるまでになりました。
社員の思いつきやアイデアが、将来の会社のメイン商品となり、会社を救うといったことは珍しくありません。
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