【レジから檄⑥】アルバイト操縦術|新文化◆2006年6月15日号 8面
新文化◆【レジから檄】2006年6月15日号 8面
「アルバイト操縦術」
ども、スズキです。今回で最終回となりました。この連載で各方面からナゼかお褒めの言葉(社交辞令?)をいただき、調子に乗るところでした。なるほど、こうやってお客様ではなく業界の方を向いて、仕事をしてしまうのだな、とちょっと思った次第です。あぶないあぶない。まぁ楽しませていただきました。振りかえれば本屋に就職したのが八年前… いかーん! お約束の最終回になるところだった。自分の書店人生をたかが八〇〇字程度でまとめてたまるか。
さてさて、今回はバイトについて。いまやバイト無くしてお店はやっていけなくなりました。そのバイトたちに対して必ず心がけている事があります。それは仕事のミスなどをして怒ったあと、何事も無かったように話しかけ、決して一日中不機嫌になったりはしないことです。これはスズキがバイトのころの経験ですが、怒られたことよりもその後もずーっと機嫌の悪い上司のもとで、仕事をすることがいかにモチベーションを下げることになるか、よーくわかったからであります。毎日の仕事ですから嫌々働くよりも気持ちよく楽しく働いた方が、効率は上がるってもんです。ミスをしたら怒るが、その後の仕事は普段通りの関係性を保てれば仕事の指示も通り易くなると勝手に思いこんでおります。自分もずーっと機嫌が悪いと仕事も楽しくありませんからね。
それともう一つ。フェアなどの意見をバイトに聞くことです。「なつかしのゲームフェア」として昔のファミコンなどの書籍を集めてフェアをしました。その展示方法をバイトと話し、持っているゲームなどを借りました。なるべく店の運営に対して参加意識を持ってもらい、本屋仕事の楽しみも知ってもらうためです。これもスズキの経験からですが…。
バイトにそこまで気を使わなくても…という方もいるとは思いますが、同じ店で毎日顔を合わせる仕事の仲間ですし、バイトに来るのが楽しくなればこちらの無理なお願いも聞いてくれるってもんです。(休みの日出てくれたり)
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今月の一言
なんだかんだですべては打算で仕事をするものなのだよ
おとなのスズキ