名前の前につく言葉
「歌手の小金沢昇司さん死去」という記事を見ました。まだお若いと思っていただけに、とても驚き残念です。
ご冥福をお祈りします。
92年、のどスプレーのCMに出演した歌手の小金沢さん。
CMでは、小金沢さんを「歌手」と紹介していますが、歌唱シーンはなく、歌も流れない。当時無名だった小金沢さんのはつらつとした爽やかさが印象に残りました。
「本当に歌手なのだろうか?」「どんな歌を歌っているの?」と注目を集めるようになりました。それが、曲のヒットへとつながり、歌手として大成されました。
当時20代前半だった私は、演歌には縁がなく小金沢さんが歌っていた曲は、知りません。私の記憶の中の小金沢さんは、CMに出演している「歌手の小金沢くん」であり、トーク番組で見る明るく優しい人。
歌手として活躍している姿を知らないのにもかかわらず、「歌手の小金沢さん」と呼ぶことに違和感がないこの感覚。とても不思議でした。
始めて聴く「おまえだけ」
92年に発売され35万枚の売り上げを記録した「おまえだけ」を聴いてみました。
懐かしさを感じるベーシックなメロディー。
夢を追う男性と年上の女性の情愛。女性が男性のために身を引く設定は、演歌の王道といえます。
嫌みのない小金沢さんの歌声は、演歌が好きな人には快く受け入れられたのではないでしょうか。
CMがきっかけで流行した小金沢さんですが、ご本人に歌手としての魅力がなければ「歌手の」という言葉は、いつか皮肉を含んだ響きに変化します。私は、曲のタイトルや歌声をはっきりとは記憶していなかったのですが、どこかで耳にし、その時に「歌手の小金沢さん」が腑に落ちたのでしょう。だからどれだけ年月を経ても違和感も感じることがなかったのです。
名前の前に何をつける?
私の名前の前に何かをつけるとしたら、何でしょうか。
「主婦の」でしょうか。
そこで、主婦の言葉の意味を調べてみました。
広辞苑
①一家の主人の妻。 ②一家をきりもりしている婦人。女あるじ。
新明解
家族が気持よく元気に仕事(勉強)が出来るように生活環境を整え、食事などの世話を中心になってする婦人。〔主として妻に、この役が求められる〕
うん!これ!しっくりきました。
「家族が気持よく元気に仕事(勉強)が出来るように」そう思って料理も洗濯も行っています。
胸をはって「主婦の」と言えるように早速台所(ステージ)へ向かいます!
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