今回は見出しなしで進める。これは17の頃の私の話だが、まあ理由あって児童一時保護所に詰め込まれる事になった。よくそこでの生活を「まるで刑務所の様だ」と云う人を見かけるが、保護所に来る児童の殆どは、帰る家もそれに付随するあらゆる物事も、刑務所の様に不自由だろうと思うし、3食健康的なご飯が出たり、沢山の本を読める分マシだと、私は感じていた。保護所での日が流れ、母親が私を迎えに来る前に、私は知能に関する検査を受ける事となった。正直気分の良いものではない。私には結果も教えられなかったし、よりによって結果を教えられたのは母親で、更に気分の悪いものとなった。母曰く検査結果によると、私には発達障害の疑いと記憶障害の疑いがあるとの事。それとIQテストの結果は70あるかないか。判然と言おう、この結果を聴いた時の私の気持ちは、真っ暗だった。恥ずかしかった。何よりも良くないのは、検査の結果はあくまでも可能性の話で、詳しい検査は病院で診てもらってというムカつくシステムだ。私は態々不愉快になる為に検査を受けたのかと思うと、全てがくだらなく感じられた。一時期病院に往こうとしたが、結局未だに足を運んでいない。全く産んでくれてどうもありがとうバカ野郎。
接触の少ない人の名前や誕生日なんて基本的に覚えられないし、本の内容なんてページをめくるごとにリセットされるけど、逆転の発想として回数を増やせば覚えられるかもと、楽観視している。そんなのが私、夜鳥だ。今のところは。