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エビの殻をむくと言う単純な作業が世界を変える

「生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方」武藤北斗


「フリースケジュール」
「嫌いな作業はやってはいけません」
「休むときにはメールも電話も絶対に連絡しないでください」

びっくりするけど、会社のルールです。

大阪にあるパプアニューギニア海産という会社。

もともとは
宮城県石巻市で工場をやっていたのですが、
東日本大震災で壊滅的な被害を受け
出直すことになります。

大阪に移転して工場を稼働させるが、
震災の処理や馴れない土地での再出発に疲弊してしまう。

そんな中、唯一の社員さんがやめてしまい、
パートさんたちと面談する中で、ある事実に気づきます。

だれも自分が働いている工場のことが好きじゃない。

自分たちはなんのために働いているのか?
誰のために働いているのか?

被災したことで、働き方を見つめ直していく中で、
フリースケジュールに行き着きました。

今では、
パプアニューギニアの人も
工場で働く人も、お客さんも、
武藤さん本人も
みんなが満足できる!会社に。

こんな働き方が広まったら、
日本っていい国だよね!

若い武藤さんのチャレンジも応援したいです。


「僕たちが生きるこの社会では、常に経済が最優先にされ、右肩上がりの成長を求め続けられています。その中で、人を縛り争うことが常態化し、多くの人たちが疲弊し、この先にある未来に希望が持てなくなっているのではないでしょうか。
子育て、老後、職を失った時、病気をした時、いろんな場面を想像すると生きていくのが不安になりませんか。
しかし今の社会ではその不安を払拭するために、助け合うのではなく、相手を縛り、管理する。味方を作るのではなく、争い相手を制する。そんなことで安定を図るとすることが、僕たち暮らしの中に蔓延してるように感じます。
そうした潜在的な不安があったからこそ、投書への爆発的な反応が僕たちのような小さなエビ工場に集まったのではないかと感じています。」


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