【前編】スーパーダンガンロンパ2がめちゃめちゃ面白かった件について【ネタバレ注意】
皆さんこんにちは、腸捻転です。
このアカウントでは失恋話や会社で鬱になった話などテンション下がる話がメインですが、今回は珍しく!!好きなものについて話す回~!!
うおおお!!!!ぱちぱちぱち!!!!
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好きな章
1章、4章、5-6章が好きですね。
1章
初代ダンガンロンパって割と「えぇ…それで人殺すの?」みたいな理由が多かった気がするのですが2でその辺を改善してくれたのが好きなのです。
それを感じさせてくれたのがこの1章。花村のお母さんに遭いたかったという動機が「学生生活の記憶を2年ほど奪われている」「母が体が弱い」「じゃあその2年の間母はどうなったのか」「島から出て確かめたい」「でも人殺しなんかできない」「狛枝が殺人を企ているのを知る」「狛枝が殺人に成功すれば自分は島を出られない」「母の安否を確かめに行けない」「狛枝が出ていくくらいなら自分が」っていういくつもの要素でリアルに殺人まで結びついているのが素晴らしかったです。
そしてすべてを吐露し終えて花村が少しだけ冷えた頭で言ったこの台詞。
本当にリアルというか。花村の「殺さざるを得なかった人」としての表現がどこまでも丁寧に作りこまれていて最高でした。この1章の完成度の高さ、前評判の良さも相まって絶対に結末を見届けたい、とこのゲームに強く惹かれたのを覚えています。ありがとう花村。大好きなキャラです。
そしてこの一連の花村の目を背けたくなるような愚かさが、花村を疑似的にとは言えここまで追い詰めた狛枝の邪悪さを引き立ててるのもうまい。狛枝伝説はここから始まったんでしたね…。
4章
2-3章ももちろん面白かったんですが、グッときたのはこの4章。5-6章は本筋も本筋で王道な面白さに対して、この4章は知る人ぞ知るって感じがします。って言うと自分がその「知る人」側と主張しているようでなんかアレですが。
4章はストロベリーハウス、マスカットハウスというかわいい名前とは相反して最悪な監禁部屋にキャラたちが閉じ込められます。かわいそう。
その中ではごはんが与えられず、毎朝7時にラジオ体操を強制される地獄が発生。閉じ込められたみんなはこのままでは餓死まっしぐら。唯一の脱出法はコロシアイを遂行することのみ。ダンガンロンパ史上最悪の施設となっております。そんな4章私が好きになったキャラと言えば。
田中眼蛇夢!!!!!!!!!!!!!!
まあ既プレイの方はそりゃそうだろなと思われたと思います。眼蛇夢はダンガンロンパの世界観にいるからこそとても眩い輝きを放ったキャラだし、プレイヤーもハッとさせられた素晴らしい台詞を吐いた本当に良いキャラだと思ってます。本筋の進行上、キャラ人気が狛枝と七海に集中する今作ですが、私はその二人に次いで…いやむしろ越す勢いで眼蛇夢が大好きです。
バトルロワイアルものの主人公と言えば「黒幕はコロシアイを強要するけどみんなはそれに屈するな!誰一人欠けずにここから出るんだ!」みたいな雰囲気が定番。1の苗木クンも2の日向クンもこのタイプの主人公なわけですが、この4章でも主人公の日向クンはそのスタイルを曲げずに「コロシアイをするぐらいなら餓死した方がマシ」という趣旨の発言をするんですよね。日向クンらしい考えですし、否定しません。けれどそれは果たして「正しい」のか、確かに人を殺すなんて駄目だ、どんな状況でも、それはそう。けれど…。というところに一石を投じたのが眼蛇夢なんですよね。
「生きるために殺す行為が“悪“というならば、では、生を諦める行為をなんと呼べばいい!?」
この一言に詰まってますよね。日向クンの言葉は確かに「正しい」よ。ここがモノクマが仕組んだコロシアイの監禁城じゃなければね。何よりも生きることが大切で、生きなきゃ希望も絶望もないんだよ、誰かを殺さなきゃ自分が死ぬなら誰かを殺してでも生き残った方がいい、生きることを諦めるくらいなら人なんて殺して生き延びた方がいい…これもまた「正しさ」なのだと感じることができたシナリオの完成度の高さにただただ脱帽しました。
私は「いかなる理由があっても殺人は許されるべきではない」ということを人生で常日頃から思っていますが、その限りではないとこの4章を通してはっきりと思えたのが良かった。そしてそれをいくつもの動物たちの死、食物連鎖を人より身近に感じる眼蛇夢だからこそ言ってくれたのが本当に良かった。彼はまぎれもなく、超高校級の飼育委員なのだと心から思わされました。こんなに気持ちよく頭の固さを揺さぶられたのが、この4章への思い入れを強固なものにしています。ありがとう、眼蛇夢。
次に続く
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