
眠る事への意地
私は眠る事が好き!大好き!赤ん坊の頃から夜泣きがほぼなかったと言われるくらい生粋の眠り好き
子供の頃よく見ていたアニメは "眠りの森の美女" だったぐらい笑
わたしの夢はとても楽しい+逆に現実世界は辛い事が多くて…目覚めたくない!!ってのが簡単な理由。
いつまでも寝ていい日なら、二度寝三度寝は当たり前。
だからと言って、夢をコントロールできたり、完全に覚えていられる特殊能力なんてものはなくて、目覚めた時に「あぁーいい夢見た!!」と思うのが関の山だったりする。
そんな素敵な眠りライフを送っていた私に、恐ろしい事が起こった…
メンタル不調から来る悪夢障害である…
私の1番の逃げこめる場所、夢の中にまでドロドロしたものが入り込んでしまったのだ…めちゃめちゃ悲しかったなぁ。はぁ…
自慢じゃないが、ホラーな夢も結構好きだったりする。恐ろしくて怖いんだけど、普通じゃ経験できない事をリアルで主人公目線で楽しめるのって特別だと感じていたから。
お化け屋敷なんて目じゃないくらいリアリティがあって怖いんだ!もちろん目覚めた後は汗びっしょりだけど、なぜかすごく達成感を得られてホラーは好きな夢である。
悪夢障害に戻ろう。この悪夢障害のタチが悪いところが、そういうホラーな夢はみせてくれないって事。
必要なものを忘れて焦る!やった事ない仕事を振られて焦る!クレームのお客様に無理難題を言われて焦る!焦る!焦る!焦って…焦る!
そんな夢を見させてくるんだ。
そんなの夢じゃなくてもいくらでも現実世界で経験できるわ!!って事を見させてくるんだから性格が悪い。
まぁ私が見させてるんだから、私の性格なんだけど…
あぁ…私の楽しみを奪われるのって死活問題!
勿論病院には通っていた。でも、治療していてもああいうのって私の心の傷の問題で、少しずつ癒えていけば夢も落ち着くと言うフワッとしたものになってくる。
そりゃそうだよね…例えば、ザックリ切っちゃう怪我をしたとして、先生に縫ってもらったら翌日から元通りなんてそんな都合いいことはない。治った後も怪我の後は残るし、古傷が痛む事だってあるんだ。
悪夢障害に陥った私…次に起こってしまったのが、ビビって寝られなくなったこと。あるあるだよね!
結果、先生に相談して眠剤を処方してもらった。
この薬すごい衝撃だった!!!そんなに眠れてすごかったのか!って?違う…恐ろしくて苦かったんだ!!!
子供の頃から風邪ばかりひいていた私、粉も錠剤も飲むのは得意で、サラッと飲めちゃう。よし、これも特技に入れておこう。
それくらい簡単に飲めるので、処方された眠剤も問題なく飲んだ。そしてベッドに入った。眠れる事を期待しながら、夢に怯えながら…そんな微睡みの途中に急に口の中が苦くなったのである。
薬が戻ってきたのか?とお茶を飲む。飲めば飲むほど苦い!!!飴を舐めても苦い!!!その日の夜は大パニックだった!!!
後日先生に訴えると、人によって涎から薬の成分が溶け出してくるんだよねーとか言ってくる。何それ怖っ
すんなり別の眠剤処方されたけど、初めからそっちにして!!!
涎が薬の味になる薬なんてやめて!
まぁ、薬のおかげで寝付けるようになり、焦る夢にも慣れて二度寝三度寝余裕になった。対処法を見つけたからである。
嫌な夢になった時に目を瞑るにした!!!
そう、リアル世界で目を瞑っているのに、夢の中でも見ないふりすることにしたのである。
夢の中で目を瞑ると、音は聞こえて夢は進むのに私見てないぜ!と無敵な気持ちになるのを発見した。大発明!
結果、2年経ち、悪夢障害は完全には治ってないけどみる回数は減った。完全勝利と言っても過言ではないだろう。
私は今日もたくさん寝る。嫌な事ぜーんぶリアルに置いていって、夢の中では全力で楽しむために。