vol.43 『孤独って何か?』

角田陽一郎のメルマガDIVERSE vol.43 2020年3月10日Full Moon
『孤独って何か?』

ユニバースUNIVERSE(単一の世界)からダイバースDIVERSE(多元的な世界)へ
多視点(バラエティ)でみると、世界はもっと楽しくなる。
それが角田陽一郎の考えるバラエティ的思考です。まさにいろいろなことをバラエティに多元的に多視点で紐解くメールマガジンです。

おはようございます。今日は乙女座の満月です。満月は満る日で転換点です。連日のコロナウイルスの騒動も何かの転換点になるといいなと心から信じて、今日は全く別の話をします。


■Cm■「12年前の孤独感」inspired by【「好きなことだけやって生きていく」という提案】

孤独感について書きたいと思います。
人は人となぜつながりたいのでしょう?
で、そんなことつらつら考えてたら、たしかそんなこと以前ブログに書いたことあるなあ、と思い出し、そのブログはまだ無記名だったのですが、調べてみたらありました!
今から12年前の2008年に書いた文章です。
で、読み返してみると、文章がめちゃめちゃちゃらいのですが(笑)、でもその時書いた想いがむしろ興味深くて、まずはそれを掲載したいと思います。


いやー、孤独です。
こんなこと、ブログに書いてるのが、すでに寒いですが(笑)それも朝5時に。
でも、孤独で、さびしいですね。このなんとも言えずさびしいのは、どうしたものやら。
というのは、うーん、つらつら考えるのはこの孤独感って多分加齢から来るものなんかなあとか思います。
ってやっぱいろいろ年取ると新しい人間関係ができにくいっていうか、新しい人と仮に出会っても、というかまあ比較的よく出会いがある職業なんですが、そこから一歩踏み込むってのが、年々躊躇してしまうっていうのか結構勇気が要ります。
特に自分より若い人と出会う確率が年々というかもう日増しに増えてくわけですから、かりに魅力的な人と出会えても、うーんなんていうか、自分が踏み込むと迷惑なんじゃないかウザイんじゃないかとかシンプルに思っちゃうわけです。
なので周りに知り合いが増えれば増えるほど薄い関係の人が増えに増え、なんか薄い関係の人と実際様々な軋轢が合ったりして日々生きてくわけですから、もう人間関係の悩みは日増しに増えるわけです。
すると自分の味方っていうか自分のこと分かってくれる人っていうか、そういう人を求めたくなっちゃうわけです。
でもそういう間柄になるための積極的踏み込みを躊躇しちゃうわけだから、ますます孤独感が増すわけですね。
要するに孤独感のデフレスパイラルです、はい。

で、どうしたもんかと。
でもさ、これ年々益々年取ってくわけだからますます孤独感増すわけだよね。
解決策は多分ないね。
だってさ、自分が若いころいい歳した中年のオヤジとか正直ちょっとキモかったもん。
オヤジが若い子とか口説いてんの、ほんとぞーっとしてた。このエロオヤジとか。
でもさ、オヤジになると分かるんだけど、若い子に声かけてんの、いや当然エロイ気持ちもありますが、っていうかエロイ気持ちのが多いくらいですが、でもそれって若い奴だって一緒じゃん。なのでそれは単純に『人とつながっていたい』って要求なだけだと思います。精神的にも物理的にも、いくつになっても変わらないだけで。
なんだけどさ、若い時にはオヤジのそんな気持ちを斟酌する余地、これっぽっちもありませんでした。
てことは僕のこんな気持ちは周りには全く斟酌されてないってことの証明になってて益々孤独感つのります。

むかし、かれこれ10年以上前ですが、入社2年目くらいでまだADだったんだけど、ある番組から別の番組に移動したことがあったのです。
とういうことは当然前の番組で『送迎会』が開催され、次の番組で『歓迎会』がほぼ同時期に催されたのですが、前の番組の『送迎会』の一次会は滞りなく終わり二次会は比較的近しい人だけでカラオケに行ったんです。
ADの僕に近しい人ってことは当然みんなADのペーペーで、要するに若い奴ばっかだったんですが、一人だけ僕の先輩、要するに周りからは格上のディレクターが多分ADだけだとお金の払いとかも悲惨だからときっとそこまで配慮してくれて僕のためにわざわざ残ってくれたのでした。
で宴も盛り上がり、みんな酔っ払って歌えや踊れやみたいなはっちゃけた感じになったのですが、するとみんな酔っ払ってるから普段の鬱憤が出ちゃったのか
『ディレクターの○○さん、何で残ってんのよ!』とか、
『○○さんいると羽目はずせないじゃん、ホント空気読めないよなあ』とか、
『帰れよ、○○』
みたいな陰口が各所で囁かれてて、当然○○さんに面と向かって言う奴はいないんだけども、そんな空気悟ったのかその先輩の○○さんは僕にみんなの分のお金渡して先帰っちゃったのです。
僕はそれすごくいたたまれなくなったの覚えてるわけです、今でも。

で多分翌週とかに新番組での『歓迎会』です。
そこでも二次会のカラオケになり、その○○さんの同期の先輩△△さんが、たまたま僕と同時期にこの番組に移動してきてたのでその人の『歓迎会』でもあったのですがその人が歌う段になったのです。
そしたらこの番組のADは逆に△△さんが歌うといきなりヨイショの嵐。
『△△さーん!』
みたいな合いの手も途中で入っちゃったりして、そんなに馴染みのない△△さんをもう盛り上げようと必死なわけです。
要するに空盛り上がり、空ヨイショ。
それ見て先週の○○さんが受けた"仕打ち”とのギャップで、僕はその空虚な盛り上がりがまたいたたまれなくなったのでした。

要するに若い奴らは先輩の○○さんのこと知ってるから、ていうかやさしくてあまり怒らないの知ってるからぞんざいに扱い、一方の先輩△△さんのことをよく知らないから、ていうかこれから良好な関係築いといた方が得策だと空盛り上げしたわけです。
ということは結果的に両方とも嫌われてるわけです。
そんなに好きな存在じゃないわけです若い奴にとって年上の先輩って。
この話はADの時は誰しも早くディレクターになりたいものですが、なったらなったでなんかさびしいなあって僕が最初に感じた契機になった話なわけです。

でその後程なくしてその番組でディレクターになり、なんか最初の『新年会』的なものが開催されたわけです。

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