AD45「バラエティプロデューサーの死と生」
[水道橋博士のメルマ旬報 vol.222 2020年3月発行「テレビの果てはこの目の前に」より]
どことなく街の雑踏の人混みがいつもより少なく感じる。
そして人混みの中で咳をする人がいつものこの時期より少なくも感じる。
皆がそれを気にしているからか、街が普段より静かだ。
物理的な状況以上に心理的な動向が、街の景観をつくるのだなと実感する。
今の政府を支持してるわけでも無いけど、なんでもかんでも政府のせいにしてると、政府の中の人も身体的に精神的にまいっちゃうんじゃないだろうか。
まいってるときにさらにまいらせるのは結果逆効果だったりする。
で、この“政府”のところにはいろんな場面のいろんな組織や人も当然当てはまると思う。
何か問題が起こったときに、その問題に対応する当事者が一番スムーズにやれるように便宜をはかる。。。これって職場での問題解決の時に一番身に染みて大事なことだった。
その上司とか外野とかの横槍とかやいのやいのが一番作業を滞らせてやりにくくして、結果問題を拡散させたりする。
作業の迅速化って作業の効率化と最適化だけど、外野のやいのやいので、その効率化と最適化にやいのやいの対応プロセスが加わって、どんどん仕事量がマトリックス的に増える。
で結果より遅延化して、やいのやいのがさらに増えて、当事者が心身ともに疲弊していく。
で結果対応人員が不足する。
今日は若きテレビマン50人の前で講演を2時間半。
もし若き自分がこの僕のおじさん話を聞いたらどう思っただろう?
もうテレビはダメだと消沈したかな。
逆に何言ってんだこのオッサンは?って奮起したかな。
まさにその一人一人の決断こそが未来が消沈するか奮起するかを左右するのだ。
どっちにも行ける。
映画『ジョジョ・ラビット』観た。
正しさというのは状況で環境でその人次第でコロコロ変わる。
そんな事態は絵空事の映画の世界なんだと思って半世紀生きて来た自分は、コロナウイルスで閑散とした映画館の中でもう現実なんだと思った。
全然憶測だけどイベント無くなったり早く帰ったり家にいる人が普段より多いわけで、てことはテレビを普段見ない人が見たりとか見る人自体もいつもより多いわけで、つまりテレビが新しいこと見せるチャンスでもある。
見たらやっぱりつまらなかったではなく、新たなおもしろさに気づいてもらえるような。
普段本読まない人だって、せっかく時間ができたからこの機会に読んで見ようとか、もしかしたら増えるかもしれない。
普段と時間の使い方が異なることって、それは制約だけではなく、せっかくなんで新たな経験をするタイミングになったらいいのかも
昔からの素朴な疑問。
RとLって英語がうまくない僕らにはラ行に聴こえて区別がつかないことってあるけど、例えば英語ネイティブな人は、この2つの違いが明確にわかるのは当然として、少なくとも似てるとは思ってるのかな?
それとも全然違うって感じるのかな。VとBとか、CiとSiとかも。
籠もって12月〆切だった原稿と1月〆切だった原稿を独り書いている。
書いているとアニさんの『ロバート・ツルッパゲとの対話』を想い出し、この書き方でいいのかと『角田陽一郎との対話』を始めてしまい、これボツにしてしまおうかと思ってしまう。
なんていうかもう自己啓発本にしたくないのだ。
一般的にホテルってどこのホテルも上様宛の領収書一番キッチリもらえないんだけどな。
かつてもらおうとしたら当局から止められてますから的にキッパリ断られた。
当局が頼むと上様宛でもよくなるのか。
というか当局が上様だからか。
居酒屋入ったら、かかった曲はBANG!BANG!バカンス!
ひとり盛り上がる。名曲!
名称とかタイトルって心地よいのとそうでないのがある。
あらためてSMAPっていい名前だと思う。
誰でも発音できて覚えやすくてオリジナルでトンガリ過ぎてなくてダサくもない。
その塩梅が絶妙。
番組で『○○スマ』とか多くできたのも、すごい目に耳に馴染みやすくて使いやすかったからだと思う。
ひょいと入った居酒屋でさっきから“天使のウインク”とか“とか“やさしさに包まれたなら”とか“Everything”の今の歌手のカバーがかかり続けてるんだけど、松田聖子さんとユーミンとMISIAのオリジナルの方が一万倍くらいいい。
これって音楽産業の劣化なのでは。
やるなら本家を超えるor違う楽しさがなきゃ。
例えばソウルフラワーユニオンの『満月の夕』。
オリジナルは当然勿論すごくいいけど、ガガガSPの『満月の夕』もホント最高だ!
心に染み入る。じゃなきゃ!!
おはようございます!
連休明けて、登壇予定だったトークイベントが2つ中止の決定連絡が。
でもこの際、せっかくの機会と捉えて、家にこもって、普段時間が取れなくて読めてない本や観られない映画を楽しむのはどうだろう。
てことでさっきからホテルのお風呂に浸かりながら2時間近く読書三昧。
清水正之『日本思想全史』この旅で読了。
とても勉強になった!儒教、仏教、神道、キリスト教から朱子学、陽明学、国学、江戸時代の思想家達の変遷にドキドキし、それが現代の諸問題に縦横に繋がっている。
昨夜は三島で遅くまで飲む、三島のBAR文化を愉しみながら。
にしはらグループの西原会長から名言教わる。
「最初から金をかけた店はだいたい失敗する。金が無い分を試行錯誤した店が繁盛する」
何かを褒めるコメントで「〇〇は××と違って素晴らしい」的なそれ以外を腐してる感想って、読んでもそんなに心地よくない。
それを褒めてることには共感しても他を腐してるからRTしたくないし。
同様に中身を読むと良い記事なのに、タイトルが話題作りのために妙に真逆に煽ってる記事とかもRTしたくない。
他人を受け入れない人は、自分も受け入れられない。
自分が選んでないのに、他人に選ばれることはない。
他人を大事にしない人は、自分も他人に大事にされない。
人を傷つける人に限って、人に傷つけられたと訴える。
他人をバカにする人は、自分もバカにされる。
全てはインタラクティブなんだ。
マメヒコで井川啓央さんとトーク。
テーマは「ゴルフ会員権」
問題は多岐に渡る。
そしてあらゆる問題の根源は「いかに楽に儲けるか?」という人間の欲望にあると思えた。
この欲望は太古の昔から永遠と続く、つまり問題の根本的解決は無いのだ。
その上で一人一人がどう生きるか?
本当に本当にいつもいつもくだらなくて大好きなブルー&スカイさんと大倉孝二さん。
感想書こう思ったけど、書くことが思いつかないほどくだらない。
そしてまた観てしまう。
https://t.co/6tmaDqwWAZ
これ読んだ東大生から至極納得と言われつつ、これって官僚とか業界の権威者が自分達だけわかる専門用語駆使して自分たちの権益と縄張りを守ってるのも同じ構造なんじゃないかと言っていた。確かに。闇深し。
「東大生の性向と成功《競争から共創へ》」
https://t.co/0oNZnMVeJU
『あさイチ』の坂口恭平さんの特集をやっと見た。
『オトナの!』に出てもらったりしてた新政府総理大臣の頃より優しい顔になっていた。
自分とどう付き合うか?向き合うか?ってのを掴んだのかな。
僕は彼を知ってから(彼の絵を手に入れてから)テレビの作り方や生き方が変わった、彼は恩人でもある。
おはようございます。
弥生朔日なので神社を御参詣。
朝の神社は気持ちが清々しい。
御神託
「人生に失敗がないと人生を失敗する」斎藤茂太
おはようございます!
不確定が多すぎて、やるのかやらないのかどうなるかわからないことばかりなのだけれど、だからってドヨーンとしてるとドヨーンとした未来になりそうなので。
さて明るい未来に向けて、気合い入れて行きますか!
いつも不思議なんだけど、朝起きるとなんでこんなに髪が乱れるのだろう?
どんだけ乱れて寝てるのだ笑
後頭部が乱れるのはわかるのだけど頭頂部が乱れるのが意味わからん笑 https://www.instagram.com/p/B9k2gjgjuwc/?igshid=2z8wiiwvgq9c
NHKのサンデースポーツでやってた岡田武史さんの今治での取り組み。
素晴らしかった。
いろんな想いの全てのことが、まさに地に足がついている活動に結実してる。
松岡正剛さんと楽しい収録。
今回のゲストは人類進化学者の海部陽介さん。
3万8000年前の人類が渡った台湾から与那国島までの航海の再現プロジェクト、超ワクワクします!!
『人を賢くする道具―ソフト・テクノロジーの心理学(新曜社認知科学選書)』D.A.ノーマン著
おもしろい!かつとても勉強になった。
93年に書かれた本なのでインターネットはまだ出てこない。
でも人の認知と道具とデザインの関係が明瞭になった。
『資本主義の終わりか、人間の終焉か?未来への大分岐(集英社新書)』斎藤幸平編
とてもよかった!
個人的にはマイケル・ハート部分が勉強になった。
四者の語る“やり方”はそれぞれだけどポスト資本主義に移行してる(移行すべき)なのは間違いない。
それを認識した上でどう動く?
リアド・サトゥフのバンドデシネ『未来のアラブ人』
色々考えさせられる。
未来ってのは“いまだこず”って書く。
ずっと来ないから未来なのかもとか。
未来のアラブ人を夢見てリビアで配給に並ぶ主人公の父。
トイレットペーパーが無いスーパーの棚を見ながらそれこそ色々考えさせられる。
行定勲監督と対談、楽しかった!!
又吉さんの小説の映画化『劇場』のお話をたっぷり!
監督とお会いするのは『オトナの!』以来。https://www.instagram.com/p/B9jBs5_DMKq/?igshid=13zlrh947do0t
カフェマメヒコにて井川啓央さんと佐渡島庸平さんと5ヶ月ぶりの“ここから何か生まれる会議”
かなりおもしろかった!
僕が感じたのは作品もビジネスも政治も社会も幼稚性が世界を蹂躙していく中で、僕らはどう生きてくか?
幼稚になるか、大人になるか?
昨日の井川さん佐渡島さんと『ここ何』。
サードプレイスの必然性を説く井川さん。
同意しつつも自分はサードプレイスも苦手だといつも感じる。
「でもマメヒコ来てんじゃん!」と突っ込まれるも、じゃなぜだろうと思うときっとそれはご飯が美味しいからだ。
美味しいご飯の場は精神をこえて身体を召喚するのだ。
『ここ何』終わりで佐渡島さんとあの映画やあの音楽やあのシステムの現代の幼稚性について議論。
クオリティが高い幼稚性がもてはやされ、幼稚性が人を集めバズり儲かる。
それは時代とは符号するけど本当に人類の未来にいいことなのか?
最近の自分のもやもやはクリアになったけど、やはり違うと確信する。
危機が有って「みんなで一緒に助けあおう手伝おう」ではなくて、危機が有って「みんなと一緒にくっつかないで離れよう」ってのは中々難しい感覚だ。
前者は他者への義侠心が生まれるかもだけど、後者は他者への疑心暗鬼が生まれやすいから。
だからこそ個々の不安感を不信感にしないように努めなければ。
今日ものすごくリアルな夢を見て起きた(普段は漠然とした夢しか見ないのに)。
ダイノジ大谷さんと東北にロケに行って居酒屋で話してるうちに大げんかするっていう。
「大地さんはいい人なのに!」とか話してる内容とか状況とかもものすごくリアルで、以前そんなこと本当にあったっけなってくらい笑
このダイノジさんとのタイロケは楽しかった!
https://youtu.be/SZfIOvQ-A_8
石津聡(放送作家)
「収録には「カメリハ」という、本番前に段取りを確認する大事な作業がある。
スタッフが演者さんの代役となり進行していくのだが、新人ADさんがこのカメリハで代役をやった翌日、何も言わずに辞めていくことが多いという(!)
と、制作会社の人が愚痴ってました。AIがなんとかしてくれるのでは?(笑)」
新人ADが辞めてく心境なんかわかりますね。
つまり傍観者から当事者になる瞬間を強制される。でもこの傍観者から当事者に変わるという心境を体験しないと、傍観者目線のスタッフばかりが生まれてしまうから、やっぱり新人にはやった方がいい現場経験なんだと思うのです。(僕も新人の頃嫌でしたけど)
イベント等の接触型の集客バブリシティがやりにくい状況が続きそうなので、それ以外の非接触型に宣伝予算が割かれるかもとの観測も聞きました。
新たな企画を生み出すチャンス!
新たなことをやれるチャンス!
ピンチはチャンス!
人に何かを頼むときには断れる余地を残して依頼する。
これキャスティングの鉄則。
なぜなら今回ダメでもまた次の機会で頼めばよいから。
その時スケが合うかどうかは時の運だし、今はNGでも後にOKに変わることもあるから。
無理してお願いするとその時はOKになってもそれが負担になって次が無くなる。
一方で、なのでその依頼を断ってくれても全然問題無いのだけど、そう伝えてもOKもNGも返答くれないケースが一番困る。
早めにNGくれたら次が当たれるのに。こちらだって返答中々来ない人なんだと知ると、次は頼むの躊躇するようになる。
依頼は断ることより実は判断保留が一番関係性の信頼を失う。
時間とアイデアとテクニックをそれぞれ渡すことでその分のお金がもらえる。しかし成果報酬という名で、時間取られてお金もらえないことや、アイデア取られてお金もらえないことや、テクニックを使ったことが考慮されないケースがある。
そしてテレワークでその可視化がより難しくなりませんように。
さてやった仕事の報酬やりとりについて放置されてる案件、どうしようか。
こちらから突くことはできるけど、もうしばらく敢えて様子見をする。
なぜならその人のこれから取る(取らない)行動次第でその人の人の格がわかるから。
その人のこちら側への眼差しがわかるから。
個々の行動が信用の全体を作る。
いつも鞄に忍ばせてちびちび読む司馬遼太郎『街道をゆく』第17巻『島原・天草の諸道』読了。
島原の乱と隠れ切支の話は物凄く考えさせられる。
「人類が個々に宗教・政治の上で去就を迫られるようになったのはいつごろからであろう。」
どうしても観たくて天才グザヴィエ・ドランの監督映画『J・ F・ドノヴァンの死と生』観る。
またもやズシリと来る傑作。
傷付けまいと他人に気をかけると他人が傷つきそして自分がさらに傷付くことの無限連鎖。
生き様とは死に様なのか。
そんな若き苦しみを懐かしくも感じた自分は歳を取ったのだ。
今ぼーっと外の景色を眺めてたら、なんていうかやっとこの世界と自分の接続点がわかった(気がする)。
欲望からの脱却というか、要求からの解放というか、まだちゃんと言語化できないんだけど、記憶の記録として記しとく。
カフェマメヒコにて「本を書きたい人の個別相談会」。
今日マメヒコは閉店して大掃除なのに、その横で打ち合わせ使わせてもらう。
そしたら賄い飯をいただけました!
なんか些細でも、あるきっかけ(ヒトモノコト)が見つかると、そこからおもしろいアイデアがボンボン湯水のように湧いて出てくる。
その瞬間、このきっかけを掘り当てた瞬間がたまらなくワクワクする。
湯源を見つけたような。
源泉掛け流しのような。
そこから沸く沸くしてくるような。
2週にわたり出演させていただいたJFNの生番組『Seasoning』
話すテーマが刺さるとどんどんリスナーから反応が返って来る全国とダイレクトに繋がってるって感覚、ラジオのインタラクティブなところはすごくおもしろい!ありがとうございました!
老境の父の誕生日。
久々電話するも仕事で会議で忙しいとやらで10秒で速攻で元気よく切られる。
それくらいの昔のままの元気があって、むしろとても安心する。
4月8日水曜日夜、大阪のロフトプラスワンウエストにて好評につき第5弾開催、喋りまくります!
『陽太』vol.5 −2020年令和2年もぶっちぎりでものすごく熱い夜のトーク−
角田陽一郎×佐藤太一郎(吉本新喜劇)
その頃にはおさまってるといいな。
皆さまぜひお越し下さい!
https://t.co/uElQoPp3QV
以下は自分が自分の人生について想ったことです。
この想いが他の人の人生にも当てはまるとは微塵も思いません。
ただ僕が、昨夜ふと季節外れの雪の空を見てたら、ふと悟った(ような)想いです。
自分のために忘れないように記しておきます。
欲望を解放すればのぞみは叶う
思いがあるから想いには敵わない
自分とは自然なり
自らが自ずから意思で動くことをせず
自らは自然の流れにただたゆたふのみ
流れるままに流される
意思とは願望なり
意思とは要求なり
意思とは欲望なり
意思とは束縛なり
意思とは苦悩なり
意思とは困難なり
意思から脱却すれば好きなところに行ける
意思から解放されれば好きなものになれる
人生に意味はある
人生に意思はいらない
200315 雪の空を見て想う
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