vol.38 『瞬間とアーカイブ』

角田陽一郎のメルマガDIVERSE vol.38 2019年12月26日New Moon
『瞬間とアーカイブ』

ユニバースUNIVERSE(単一の世界)からダイバースDIVERSE(多元的な世界)へ
多視点(バラエティ)でみると、世界はもっと楽しくなる。
それが角田陽一郎の考えるバラエティ的思考です。まさにいろいろなことをバラエティに多元的に多視点で紐解くメールマガジンです。


■CM■「想いの記録」inspired by【「本音で話す」は武器になる】

今日は山羊座の新月。はじまりの日。
はじまってないことを、はじめよう。
はじめられないことも、はじめてみよう。
はじまりは、何回はじめたっていいのだ。

さて今年最後のメルマガDIVERSEです。
前回の満月号で、「みなさんは、定期的に文章を書いていますか?」
というお話から「好きなことを書いて、それが生きる糧になる。」
というテーマで話を進めましたが、今回はその続きです。
私、角田陽一郎は現在9冊の本を出版していますが、その度に都度都度思うのは、どんなジャンルの文章を書くでも、結果ある一定の量の文章を書くことは、思考を積み重ねること。
そしてそれは、多かれ少なかれ自分が自分で経験したヒトモノコトへのその瞬間の想いを積み重ねることなんだということです。
そして、さらに大事なことは、そんな自分の思いは、その瞬間瞬間でいつも変化していってしまうこと。つまり、その出来事が起こった時に想った想いは、それが起こる前とは当然変わっているし、さらに数日経って、数年経って、数十年経つと、その記憶も変化するし、その変化してしまうという事実自体も、どんどん忘れてしまうということなんです。
つまり、その瞬間の想いは、その瞬間に記録をしないと、すぐに別の場所に流れていってしまうのです。
自分が自分の想いの記録をつけ始めたのが、要はブログを書き始めたのは、当初は匿名で非公開でしたが2008年の37歳からでした。ということは、文章の拙さは置いといても、37歳からの僕の想いの変遷は少なくとも記録に残っています。そして37歳以降に振り返って想った、例えば20代のテレビ局のAD時代の辛い仕事の記憶は確かに記録はされています。でも実際の20代の時の、そのADの時に辛い想いをした、まさにその瞬間の想いは、記録には残っていません。つまり今から振り返ったら、あの時はこう思っていたなあ、とかは当然記憶にあるのですが、それはその時思ったことと、なんか違うような気がするのです。
僕はそれをいい悪いと言いたいわけではもちろんありません。
ではなくて、冒頭で述べたように長い文章・書物を書いたりする時に、あの時の自分の若い時分の想いをそのまま書きたい!と思うことが実際に多いのです。今から振り返って見た、過去の記憶ではなく、あの当時の生の、生きた記憶の描写をしたいと思ったりするわけです。
ああ、どんどん忘れてしまった。もったいないなあ。という心境です。
あの時の想いの断片が、時間が経って風化してしまった記憶でない、その時の新鮮な想いが描写できたら、僕はもっともっとリアルな想いを文章に記すことができるのに!と、そんな歯がゆさを感じるわけです。
なので、このメルマガを読んでいる読者の皆さん、どんな形態でもいいです。その時の、今のそのままの想いを文章に記すことを、記録することをぜひともお勧めします。
「いや、自分は本なんか書かないから」
そう、思われる方もいるでしょう。でも、僕も20代のADの時はそう想ってました。
そして来年50歳になる、今2019年に後悔しています。
なんども言いますが、あなたの今の想いを文章にすることを強く強くお勧めします。

文章を書くことは、あなたの記憶を記録にとどめること。
記憶とは流動体で、いつも変遷していく。忘れたり想いが変わったり。その変化したこと自体を自分は忘れてしまう。
ならば、その瞬間の変遷をアーカイブしてみませんか?


■DM■「さて、どうすれば文章が書けるか?」inspired by【出世のススメ】

てことで、
「よし、自分も書いてみよう!」
それこそ今日新月から、なんなら数日後の来年からキリよく、2020年の新年の目標は、「自分の想いを文章に記す」にあなたが決めたとします。
そこで、一番の問題は、自分に文章が書けるか?
という想いです。
別に、書けば書けますよ!とかアドバイスされても、それはあなたが書けるだけであって、私には書けない。そんな風に思ってしまう気持ちも、当然わかります。なぜなら自分がそうだったから。だから自分も37歳まで書けなかったわけです。

で、そんな人に、僕自身がやっている“ある書きかた”をご紹介します。

それは、ツイッターをつぶやくことです。

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