向き合うチャンス

からだを痛めてしまった子を「何とか大会に間に合うようにして下さい」という親御さんは結構いらっしゃいます。

子供のことに対して責任を持ちたい気持ちが強い親御さんほどそうなのかもしれませんし、親心として普通だとも思います(ある意味では子供に人生かけてる印象を受けてしまうような場合もありますが…)。

自分にも子供がいるので、親御さんの気持ちも一応分かるつもりではあります。

ただ、自分が関わることによって大会に間に合わせてしまうと、その子自身が気付く機会は奪ってしまうのかなぁと感じるところでもあります。

《何故、痛めたのか?そして、痛めた結果今回は大会に出れない》というところまで自分で責任を持つことは、もし仮にそのスポーツでプロを目指している場合などにはとっても大切なことだとも思います。

何においても、本人がその出来事と向き合うチャンスを奪わないという視点は大事なことだと思います。

俗に言う「失敗」という経験の方が、学習的に考えた時にはより効率的だったりもします。

ただ、失敗することがこれほどまでに忌み嫌われる社会においては、「失敗させたくない!」という親心も無理からぬことなのでしょう。

と、、、親御さんが悪いわけでも無いですし、かと言って社会や風潮の批判をしたいわけでもないんですけど…。

《親も究極的には責任を全て持つことなど出来ないし、子供が死ぬまで一緒に居てあげることは不可能》と考えてしまうと、どこかで責任というものは意識していった方が良いのかなぁと思う次第であります。

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