シェア電動スクーター「voi.」体験レポート in フィンランド
先日、フィンランドのMaaSについての記事を投稿しましたが、今回はシェア電動スクーター「voi」についてレポートします。
voiとは
voiはスウェーデン発の電動スクーターのシェアリングサービスでフランス、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、デンマーク、フィンランドで展開されています。
利用者は街中で空いているスクーターを見つけたら好きな時に利用し、好きなところで乗り捨てることができます。
利用方法
①アプリをインストールして、支払い用のクレジットカードを登録
②アプリで近隣にあるスクーターを探し
③スクーターについているQRコードを読み取ってロックを解除
ただし、スクーターの充電が少ない時は、利用することができません。
④利用後にアプリ上からロックをかけることで、利用時間に応じて決済されます
体験した感想
フィンランドの首都ヘルシンキはコンパクトでかつ道路が整備され広いので、比較的走りやすい道が多く、荷物の少ない時にはバスやトラムよりも気軽で便利に利用することができました。
ただ、充電が少なくなっているスクーターも多く利用できるスクーターを探すのに手間取ることも多かったです。
また、道路がアスファルトでなく石畳のようなエリアではガタガタと走りにくかったり路上駐車の多いエリアでは少し危ないようにも思いました。
コスト面については、トラムやシェアサイクルも乗り放題のチケットもあるので、観光客が利用する上では割高かなという印象です。
また、ヘルシンキではvoiよりも同様のサービスのTIERの方が数は多いように思いました。
VOI Huntersについて
面白いなと思った仕組みにvoi Huntersというものがあります。これは、スクーターを回収し充電する作業をその街の住人から募るものです。登録制で週次に報酬を得ることができます。これは流石に体験できませんでしたが、Uber EATSのようなイメージで空き時間に気軽に作業できるような仕組みなのかなと。
日本での普及について
東京の特に都心部では、鉄道を利用するよりも自転車のほうがアクセスが良い場所も多いと思います。なおかつ、結構起伏があるのでシェア電動スクーターがあれば利用したいと思う人が多いのではないかと思いました。
ただ、絶望的に道が狭い。
最近、車道にも自転車用レーンのマークがつくようになりましたが幅1mもないものです。
海外でさえ、危険運転や乗り捨てスクーターが道を塞ぐというようなことが問題視されているようなので、まずは地方からなのかなと。
思っていたらすでに↓のような動きもあるようです。
こちらも今後の動向に期待したいですね。