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ライブ日記:小沼ようすけ in 福岡県うきは 2days 2024年9月

studio1143

初日。
2024年9月16日小沼ようすけ、田中徳崇デュオ@studio1143、うきは。

搬入、セッティング中は激しい雨と雷。
リハではお二人が音を合わせることもなく、本番もおそらく完全即興。雨ということで、Raindropも取り入れられていた。アンコールのAlison、とても優しい感じで子守唄みたいで痺れた。

会場が激烈にシブかった。古き日本家屋、とても素敵。そして音もすごくよかった。
いろんな会場で小沼さんの演奏を聴いてきたが、良い音を会場に響かせるって簡単なことではない。この会場にはPAもなくアンプから出ている音のみで、リハでチェックもしていないが、本番中一番後ろで聞いていた感じ、一切文句のつけどころがなかった。

2日めもそうだが、チケット代がなんと2500円。とてもお手頃。うきはということで、てっきり「田舎価格」なのかと思いきや、そうではないらしい。そこには田中徳崇さんの思いがあって、アメリカのジャズクラブみたいに、ジャズの敷居を低くして、間口を広げて、たくさんの人がいつでも気軽に演奏を見にこれるようにしたいかららしい。

2日目。
2024年9月17日。小沼ようすけソロ @カフェ叙情詩、うきは。初日の会場studio1143から目と鼻の先。

このカフェは薄暗い。最大照明でも薄暗い。しかも営業は夜だけらしい。気に入った!コーヒーとキャンドルが入り混じったのか、ヨーロッパのカフェに来たような非日常の匂い。叙情詩という名前もいい。

セカンドセットから一番後ろで見ていた。

昨日に引き続き満席の客席は昨日とほぼ入れ替わっている。客層にも違いがあり、この2日目は若い方が多かった。ジャズのライブには珍しい。

お馴染みの小沼さんのEchizenギター、音が僕の知っている音ではなかった。丸みを帯びた音。以前はスパニッシュを彷彿とさせるパリッとした音色も特徴的だった小沼さんのナイロンギタースタイルだったが、変化があった模様。これもまた善き。ご本人曰く、しばらくナイロンを本番で使うことは敢えて避けていたのだとか。
ピエゾのピックアップを変えて、奏法も変わったかもと。
さらに機材も追加されていた。ウーファーと縦に細長く伸びるスピーカーを採用しているのは、どの会場でも同じ音を再現できるようにということらしい。

アンコールのMoon Riverが、中秋の満月だったからなのかはわからないけど、夏の終わりの夜に沁みた。

小沼ようすけという人を通じて、福岡の小さな町で人が交流する。とても素敵な時間だった。

うきはという街にも、より愛着が湧いた。

ちなみに、どちらの会場にもお菓子屋さんが入っていてクッキーを販売していた。
左が初日、右が2日め。


いや、僕にサポートだなんて...僕にお金渡されても楽器に使ってしまうので、、、あなたのお金はあなたのために使ってくださいw