わくわくする散歩

私の夫はとても刺激を求めるタイプで、時々家で電マや他の小さな玩具を使って、雰囲気を盛り上げることもあります。そんな私たちですが、最近になって夫が「外でも少し遊んでみたい」と言い出したんです。新たな体験に少しドキドキしながらも、私も興味が湧き、思い切って「リモコンバイブ」を注文することにしました。これなら外でもこっそり使えて、周りには気づかれないだろうと思ったんです。
 
そして迎えた金曜日、私たちは近くの公園で手をつなぎながらゆっくりと散歩をしていました。普段のデートのように自然な会話を楽しんでいたその時、突然、夫がポケットの中からリモコンのスイッチを押したんです。私は思わず驚いて彼の手をギュッと握りしめ、心の中では「まさか、今ここで?」とドキドキが止まりませんでした。しかし、慌てている様子を見せないようにと平静を装い、一歩一歩気をつけながら歩き続けました。
 


けれども、そんな私を見て楽しんでいるのか、夫はさらにバイブの強さを上げたのです。その瞬間、私は思わず足がフラついてしまい、危うくバランスを崩しそうになりました。それでも彼が私をそっと支えてくれたおかげで、何とか自然に歩き続けることができました。私は必死に平静を保とうとしましたが、夫はそんな私の反応を面白がっているようで、興奮した様子でじっと私を見つめていました。
 
その時の彼の瞳は、普段とは少し違う情熱を感じさせました。静かで穏やかな公園の中で、周りには散歩する人たちやジョギングを楽しむ人が行き交っていますが、その中で私たち二人だけが違う世界にいるような感覚でした。周りには人もいるため、声を出さないように、表情を隠しながら耐えるのが精一杯でした。鼓動がどんどん早くなり、顔が熱くなっていくのを感じながらも、そんなスリルがどこか楽しくて、まるで秘密の遊びをしているようでした。
 
夕日が沈みかけるころ、二人の間には新たな緊張感と親密さが生まれていました。これまでにない感覚に心が躍り、次第にお互いの距離がさらに近くなっているのが感じられました。夫が一歩先を行く私を見守ってくれている安心感もありましたが、その反面、私をからかうように遊んでくれることで、二人の関係がさらに深まっている気がしました。
 


その後、公園を一通り散策し終えたところで、私たちは早めに帰ることにしました。家に着くなり、私たちは互いの手を取り合い、その日一日の出来事を振り返りながら、自然な流れで次のステップへと進みました。その夜、夫は「今日は最高だった」と何度も言ってくれて、私も恥ずかしい気持ちと共に、心が満たされる感覚を味わいました。冒険心を共有できる相手がいること、そしてその相手が心から信頼できる夫であることに、改めて幸せを感じました。
 
この経験を通じて、普段の生活の中にも少しの冒険や刺激を加えることで、二人の絆がさらに強まることを実感しました。生活が日常に埋もれていく中で、こうした特別なひと時を共有することで、新たな思い出が生まれ、いつもと違った視点でお互いを見つめることができます。どんなに長い時間を共に過ごしても、こうした新しい発見があることで、二人の関係はいつまでも新鮮でいられるのだと思います。

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