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映画・団子・紅茶・天ぷら・ケース 2025/01/03
日記
・映画を観に行ってきた。昨日の日記を書いているときに「明日は映画でも観に行っちゃおうかな〜〜〜」と思い立ち、5秒で座席のオンライン予約をした。休みの間はなるべく衝動に身を任せたほうが楽しくなると思っている。
・観たのは今話題のドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』
・幼い頃から面倒見が良く、学業でも芸術でも優秀だった姉にある日、統合失調症の症状が現れた。しかし、父と母は病気であることを認めず、医療につなげようともしない。弟である監督の藤野は、この判断に疑問を抱き、映像制作を学んだ経験を活かして自らの家族へカメラを向ける。映像に収められているは、家族旅行の様子や、両親との対話、姉への語りかけなど、家族が歩んできた20年間の生活。
・衝撃的という言葉では語り得ぬほどすごい映画だった。統合失調症になり、どんどん症状が重くなっていく姉の姿と、その場をいなすだけで根本的な解決を目指そうとしない両親の姿が繰り返し繰り返し、何年分も映される。
・どれだけ時間が経っても事態は進展せず、それどころか玄関に鎖と南京錠をかけるなど、悪化すらしていく。一切飾り気もなく、整地もされていない、生のままの家族の姿と会話がそこにはあり、撮影者の藤野監督の苛立ちやもどかしさ、苦しみ、やるせなさがダイレクトに伝わってくる。それどころか、その感情が観客の心へもトレースされる。
・この映画で映されることが"物語になりえない"のが本当にすごい。映画の始まりから終わりまで、あまりにも現実そのものすぎて、どう足掻いてもストーリーとしては語れない。普通、ドキュメンタリーといっても、ある程度は咀嚼しやすいストーリーとして組み立てられていて、観客の気持ちの行き着くところが用意されているものだけど、この映画はそうではない。どこまでも、ただ一つの現実という圧倒的な重みだけが観ている側にのしかかる。タイトルにもなっている「どうすればよかったか?」という問いにも、観客は答えることはできないだろう。この映画に残されているものだけが現実なのであり、IFはありえないのだから。観客に向けられた「どうすればよかったか?」という問いは宙に浮いたままになる。
・それにしても、ある家族の20年分の記録映像がどこにも発表されることなく存在していたという事実そのものにまず驚くな……。この世界の底知れなさにクラクラしてくる。
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・映画を観終わり、気が抜けた状態で追分だんごを買い、マリアージュフレールで品種違いの茶葉3缶セットを買う。正月だし奮発したれ!という気持ちだったけど、お店を出たあとになって我に返り、自分のしたことの恐ろしさに震えた。まぁ、お団子がおいしすぎたからいいんだけど……。
・その後、一度自宅に帰り、家族と渋谷へ。
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・PARCOに入っている「天ぷら たかお」で夕食を食べた。今日くらい寒い日にあっっつい天ぷらを食べられること、幸せだと思う。おかわり自由の野菜の浅漬けも、しみじみとおいしい。
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・この冬にケリをつけたかったこと、「スマホのケースを買い替える」も無事達成することができた。これで冬のミッションは全部クリアした。
・上の写真がこれまで使ってきたケース。昨年の11月に購入したのだけど、今年の夏先くらいからケース全体を覆うシリコンがだんだんと剥がれ、そして千切れはじめ、もうベロンベロンで我慢ならない状態になっていた。Appleの純正ケース、許さない……。
・新しいケースはCASETiFYのものにした。数年前からやたらと名前を聞くようになったスマホケースメーカーだ。インフルエンサーとか芸能人が使用するようになって人気に火がつき、いろいろなキャラクターやブランドとコラボをしている。
・若者に人気の流行り物という時点でうへぇ〜という感じだし、ただのケースなのに価格帯が1万円台〜と成金趣味の匂いもするのが気に食わない。あと、以前は名前が「ケースタグラム」だったというのも気に食わない。
・ただ、あまりにも気に食わなすぎて使ってみたくなった。思えば、Appleので純正ケースを買ったときもそうだった。純正である必要がなさすぎて面白くなって選んだのだった。
・今のところ「高すぎるケース」以上の感想はないけど、1年後まで問題なく使えているのだろうか。不安だ。
・3が日、終わらないで!!!!!!