陰謀散髪 2021/02/18

日記

・髪を切りに行った。今回はいつも行っているところとは別の美容院を選んだ。以前母が一度利用したことのあるお店なのだが、カットしている間、ずっとディープステイトが裏でアメリカの国政を操っているという典型的な陰謀論を聞かされたらしい。すごい。刃物持ってる相手が陰謀論を語る状況。どんな気持ちになるんだ。

・ここ1ヶ月くらいはその美容院に行くのを楽しみに髪を伸ばしていて、まだ伸びきっていないのに、辛坊たまらなくなり今日の朝起きてすぐに予約の電話を入れてしまった。40分後に予約がとれたので、まぁ切るしいいやと寝癖を直さずに家を出た。

・入店。まずシャンプー。とても丁寧に時間をかけて洗ってくれたが、途中、なぜか平手でスパァン！と後頭部を叩かれたのでびっくりした。泡がついているので痛くはなかったが、突然のことだったので驚くと同時に笑いそうになってしまい、顔にかけられたタオルがずれないように必死にこらえた。なんだったんだろう。そういうマッサージの方法があるのかな。

・ただ、それ以外はほとんど普通だった。陰謀論的な話が出たのは最後の方だけで、「いまアメリカに大寒波が来ているが、反民主党の傾向が強い州でだけ計画停電が行われていて、苦しい生活を余儀なくされている」ということを話してくれただけだ。正直、カット中ずっと陰謀論ラジオを聞く気で行ったので拍子抜けしてしまった。いや、髪はちゃんと切ってもらえたからいいけど。

・でも、この自分の、興味本位で陰謀論に近づいていくような態度はちょっと危険なんだよな。ミイラ取りがミイラになる典型だ。

・最近けっこう陰謀論者を冷やかして突っついてみたいなことをやっている人を見かけるけど、ほどほどにしておかないと、どんどん「目覚める」人が増えてしまうと思う。陰謀論って端から見る分には荒唐無稽で面白いんだけど、その荒唐無稽な論を構築している要素を正しく認識して指摘できるくらいでないと、笑うには危険過ぎる……。私はそんなに賢い自信はないし、ほとんどの人はそこまで賢くないと思う。

・それに、「自分は喝破できる」と思い込んでいる人ほど、その常識を少し壊してしまえば足元が揺らいで前後不覚になるので簡単に落ちていく。「あれ、案外普通の人じゃん」とか思ったらその時点でちょっと危ない。だいたいの人間は大枠で見たら普通だ。全体がヤバいのではなくて、あくまでもその人のごく一部がヤバいだけ。それを意識していないと、全体の普通さに惑わされて、ごく一部のヤバさを見失う。

・もう、陰謀論とかはとにかく無視するしかない。見ても広めない。ネタとして扱えるほど軽いものではない。

・それでも、自分は大丈夫だという根拠のない自負があるから今日のような行動に出てしまうんだけど。やめなさい！！！

・ここ最近あんまり頭が回らない感じがして、まともな文章を書けている気がしない。単に寝る時間が遅いからか？ 

・あ、もう4時じゃん。4時に文字打ってたらそりゃまともじゃなくなるわ。もっと早い時間から書こっ。これ以上支離滅裂で文法ガチャガチャな日記を増やすわけにはいかない……！

・上に書いた陰謀論のやつ、前にどこかで読んだやつの丸パクリな気がしてきた。あれ、これ大丈夫かな。うつらうつらして書いているので、わかんなくってきた。もし本当にそうだったらかなり恥ずかしい。あれか、別に独自性のあることを書いているわけではないからそう感じるだけか。大丈夫だと信じて寝る。