
森の中の神様の学校 2024/07/16
日記
・帰りにミスドへ寄る。
・どうしてもミスドで会計を2,000円以内に抑えることができない。いつもは同じ種類のドーナツを2個ずつ買ってしまうのだけど、今日は反省してちゃんと各種ほぼ1個ずつにした。それでも2,000円を超えてしまった。なぜなのか。摩訶不思議とかしか言いようがない。
・私が欲に任せて血眼でドーナツを選ぶ一方、隣ではショーケースに目を輝かせた男の子がトングを手に「今日は僕が取るね!」と頼もしく母親へ宣言し、母親はそれに「ありがとうね〜」と答えていて、光はここにありと思った。そんな美しい人生の一瞬をミスドで披露されたら、私が哀れすぎる。一人でポン・デ・リングを三つも取っているんだぞ。
・その子は「う〜ん、ちょっと待ってね……この前はこれを選んだからぁ」とか言いながら慎重にドーナツを選び、お会計のときにはちゃんと「ありがとうございました!」と店員さんに元気よくお礼が言えていて、本当にすごかった。なんかドーナツを選びながら累進課税の話もしていたし。お母さんがハッキリと「累進課税」という単語を発していた。ドーナツからどう税の話に移ったんだろう。
・小学生のときのプリントなどがすべて詰まった箱を漁ってみたら、私が小学1年生か2年生のときに書いたと思われる作文が出てきた。作文、というよりも創作物語だ。原稿用紙のルールをすべて無視し、400字詰めで1枚と3行にわたって書かれている。たぶん授業で「オリジナルの物語を作ろう」というようなことをやったのだと思う。
・タイトルは『もりのなかのかみさまのがっこう(森の中の神様の学校)』
昔、森の中に学校がありました。その学校は神様の学校でした。
ある日、人がやってきました。それは子どもでした。やさしく家まで帰してあげました。
次の日、孫悟空がやってきました。あまりに危険そうでした。孫悟空を天竺まで連れていってあげました。
次の日、動物がやってきました。あまりにいっぱいなので、学校の仲間にしてあげました。みんな大喜びでした。
そして、次の日、ドラゴンがやってきました。学校がドラゴンにぐちゃぐちゃにされました。(新しい学校を?)違うところに作ることにしました。
ドラゴンは森が自分のものだと思いました。だけど、自分のものにはなりませんでした。なぜかと言うと、自動車に森が壊されてしまいました。
※漢字や句読点、括弧内の補足は読みやすさを重視して補完
・タイトルの新興宗教が出す本っぽさは置いておいて、起承転結を意識していてなかなか偉い。思っていたよりもちゃんと物語として成立していて、我がことながらすごいなと自画自賛したくなる。急に孫悟空やドラゴンが出たりするオールスター感や、オチの「自動車に森が壊される」という環境問題を意識した感じは児童書っぽく、読んでいたもののエッセンスを取り入れようとしているのがわかる。こんなハッキリとした話、今のほうが書けないな。なんか、空想に迷いがない感じがする。
・たぶん、これが私の創作における処女作なのかな。良い1作目だと思う。過去の自分に倣ってもっとシンプルな話を書くようにしよう。修辞や裏の意図なんていらないんだ……。