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攻撃・攻撃・攻撃 2025/01/31

日記

・かなり寒い。かなり寒いが故、朝の電車で一駅だけ寝過ごしてしまった。寒い日はなんでも寒さのせいにすればいいから気が楽だ。


・激烈に眠い。日記の画面を開いたまま意識が落ちてしまいそうだ。まぶたが重力に完敗している。


・夕飯にタイ料理を食べた。パクチー爆食ぜよ!!と思ったけど、意外にも添える程度のささやかさだった。


・『アプレンティス』を観てきた。

・気弱で周囲の様子を伺いながらも、心の中では成り上がりへの闘志を燃やす一人の青年。彼の名はドナルド・トランプ。20代の彼は様々な業界の有力者たちが集まるクラブで、悪名高く冷酷な弁護士ロイ・コーンと出会う。ロイから「攻撃」「絶対に非を認めない」「負けを認めず、勝利を主張し続ける」という3つの教えを授けられたトランプは、やがて誰も想像ができなかったほどの怪物へと成長していく……というおはなし。

・どのようにして「ドナルド・トランプ」という人間が作られたのかをつぶさに追う映画であり、主演のセバスチャン・スタンがトランプに特有の口調や表情筋の操作、手の動かし方などを完コピしていてすごい。最初は夢見がちで自分から動くことのできない弱々しい青年だったのに、いつの間にか我々がよく知るドナルド・トランプその人にモーフィングしていく。

・また、少しずつ変化していくロイ・コーンとの師弟関係も面白く、ただトランプの半生を追う映画ではなく、しっかりと"二人"を映した映画になっている。

・歪んだ成り上がりを果たすトランプの姿は恐ろしいのだけど、独善的に強弁を張る様は同時に痛快でもあり、この映画で語られる「3つの教え」を本当に勝者の法則だと思う人も出てきてしまいそうだ。皮肉的に描かれるトランプの様々な醜態も、かわいげとして認識されてしまいそうな気配がある。もちろん、だから危険な映画だ!とかいうわけではない。ただ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に本気の感銘を受ける人がいるように、このキャッチーさにいつの間にか心を引っ張られる人は確実にいると思う。

・笑ったシーンは数多くあるのだけど、中でも一番面白かったのは、車椅子に乗ったロイ・コーンを押すトランプが、階段の段差を一切気にせず、ガン!ガン!ガン!と車輪をぶつけまくって下まで降りる場面だ。あの一場面でドナルド・トランプの人柄が9割は伝わる。

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