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ドゥイ ドゥイ 2021/12/21

日記

・今日から兄が家を出て一人暮らしを始める。こう書くと家庭に大変化が起こったかのようだけど、実際は「お試し一人暮らし」で、数ヶ月1人で暮らしてみて大丈夫そうならそのまま、なんか違うな〜となったら戻ってくるというぬるま湯システム。長めの旅行に出たくらいの感じだ。「いってらっしゃい……」「いってきます。これまでありがとう……」みたいな感慨深いやり取りもなく、ヌルっと出ていき、ヌルっと見送った。


・それはそれとして『VOY@GERメイキング展』を見るために秋葉原へ行った。

・14時ごろに秋葉原に着き、場所を確認しようと公式サイトを見たら「開場 平日/16:00~」という一文を発見し、それまで時間を潰さなければいけなくなった。公式サイトは家を出る前に確認しておきなさいよ!! 出かけるたびにこういうちょいミスをやらかす。

・でも、秋葉原で2時間潰すことなど造作もない。なんならヨドバシだけで余裕ですわと思って、本当に2時間ヨドバシの中にいた。ちょうどiPadのケースとか買う必要があったからちょうどよかった。


・そんで見た!

・もうなんというか、とにかくよかった。どういうコンセプトで作品を作るか、という構想メモの段階から順を追って『VOY@GER』が出来ていく様子を見ることができて、「アイドルが生まれていく」感覚を直に味わった。VOY@GERの冒頭でアイドルたちが足先から少しずつ構築される演出があるけど、あれをフィジカルで体験しているような感じだ。これが無料で味わえるってすごすぎる。都民は全員行ったほうがいい。

・あんなダンスしっぱなしのスゴスゴアニメどうやって作ってるんだ……?とずっと不思議に思っていたけど、出来上がっていく過程を見ていても全くわからなかった。なんかすごいことが行われて、すごい映像が生まれたとしか言いようがない。最初は粘土のデク人形みたいなのがダンスを踊っているだけなのに、それが段々とアイドルになっていく。イリュージョン。

・これまであまり「原画」の良さがあまりわかっていなかった。たまにある複製原画プレゼント!みたいなやつも「いや、途中のやつより完成品のほうがいいじゃん」とか思っていたけど、今日ようやくわかった。原画ってキャラクターが人間になる、命が吹き込まれる寸前の一瞬を切り取ったもので、そこにしかない実在性がある……。「キャラクターが現実にいるかのような錯覚」という意味の実在性ではなく、「架空が架空である」ことを示す実在性。そうだ、彼らは創作物だったなと思い出させてくれる。完成したアニメを切り取ったものが「写真」なら、原画は紛うことなき「絵」だ。

野暮な人「どっちも絵だろうが!」

・おだまり!!!!


・探していた棒ネコのガチャガチャをようやく見つけた。かわいい。貴重な棒を持っている。


・おざざざざ小沢健二の新曲〜〜〜〜〜〜〜〜。

・予想を遥かに超えていい……。『運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)』という曲名から、さぞ奇天烈な作品になっているんのだろうと思っていたけど、もう奇天烈とかそういう既存の言葉では言い表せない領域までいっている。

・知的な雰囲気で大人びている「姫さま」と、無邪気でかわいい「僕」の恋愛がそれぞれの視点から描かれていて、「姫さま」は「僕」の愛おしさに救われ、「僕」はすごく純粋に「姫さま」を愛している。この構図が年下系彼氏が出てくる恋愛マンガみたいで良い。3分ちょっとの曲なのにちゃんと物語がそこにある。

・「あぁ 昼も夜も 泣いてしまうよ 悲しさじゃないんだよ 考えている このすべては何? と」とか、本当にすごい歌詞だなぁ。いいなぁ。もういいなぁとしか言えない。


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