ホア・キ・ドゥ 2024/11/02
日記
・17時30分に起きた。
・朝、昼と一度ずつ起きたし、布団から出もしたのだけど、起きる気になれなくてまた眠ってしまった。3連休だし、1日くらいは無駄に消費してもいいか……という怠惰な囁きに負けてしまった。
・明日からは神もビビり散らかすほど整った生活を送る。そう決めた。とにかく休日でも昼寝をしない。それを守るだけで少しはマシな生活に鳴るはずだ。
・友人から映画を観に行こうと誘われたので、起きてのそのそと準備をして、車で家まで迎えに行った。
・なんとなく雨が降っているらしいことは知っていたのだけど、まさか5秒でずぶ濡れになるレベルだとは思っておらず、運転がめちゃくちゃ怖かった。暗いし、雨だしで前が全然見えない。ペーパードライバーには厳しい仕打ちだ。
・とりあえず何事もなく目的地に着いて、メキシコ料理を食べてから劇場へ。
・『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』を観た。
・殺人の罪でアーカム・アサイラムに収容されたジョーカーことアーサー・フレック。事件後、世間ではジョーカーの熱烈な信奉者も生まれ、責任能力の有無が争点となる裁判への注目も高まっていたが、アーサーはジョークを言うこともなく模範囚として過ごしていた。そんな中、アーサーはセラピーで出会った、リーと名乗る女性から好意を向けられ、恋愛関係に発展していく。「ジョーカー」を求めるリーに誘われ、アーサーは再び狂気に目覚めていくが……というおはなし。
・評判があまり良くないという噂を聞いていたけど、私は前作よりも好きだったかもしれない。確かに評判が悪いのはわかる。前作はさえないコメディアンがジョーカーに覚醒するまでの緊張感があったけど、今作はもう祭りの後であり、アーサーの情けない側面が強調され、ジョーカーのカリスマ性がとことん削ぎ落とされていく。物語的にも大した起伏がなく、アーサーの責任能力がどうこうという、「ジョーカー」の姿を観に来た観客からすれば知らんし、となる話が続く。
・それは認めるのだけど、私は悪のカリスマになったアーサーをちゃんと人の舞台に下ろしてあげる優しさを感じた。世間で話題になることで承認欲求が満たされ、女性にたぶらかされて舞い上がり、根拠のない自信を身につける、俗っぽく情けないアーサーの姿は、共通認識のジョーカーからは程遠い。
・でも、アーサーというキャラクターは前作からずっとそういう人間で、変化はしていない。改めてジョーカーではない、「アーサー」に向き合って、そのダサさを正面から描いている。そもそも、前作でアーサーが犯した犯罪自体が実は大したものではなく、大掛かりな仕掛けがあるわけでも、入り組んだ思考が巡らされていたわけでもなかった。調子に乗るんじゃねぇよと、アーサーに対しても、観客に対しても冷水をぶっかける作品で、私はその気概が良かったと思う。
・それにつけても、レディー・ガガの歌のうまさたるや。話の流れを切って、結構な頻度で挿入されるミュージカルシーンが待ち遠しくなる歌声だった。生肉のドレスを着て、まぶたに目玉のメイクをしているイメージで止まっていた自分を恥じた。
・帰りの車中で友人を感想を話したけど、ホアキン・フェニックスのつづりが難しすぎるという話と、ホアキン・フェニックス痩せすぎという話しか出なかった。