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空気を変える 空気が変わる 2024/10/07
日記
・毎朝爆裂に眠いけど、一歩家から出て外の空気に触れるとスゥッと爽やかな気持ちになって目が覚めるのが不思議だ。私は単純な性格なので、それだけのことで今日も1日張り切っちゃうぞ♪とか思う。これまで詐欺に引っかかってこなかったのが不思議だ。
・また藤本和子氏のエッセイを読んでいる。どの文章をとっても、どの言葉をとっても本当に素晴らしい。素晴らしいという言葉しか当てはめられない。一語一語を噛み締めたい気持ちと、早く次の言葉を読みたい気持ちとが鍔迫り合って、もどかしい。
・今読んでいる『ペルーからきた私の娘』の中では以下の文章が特に気に入っている。
養い親となった男も女も、つれあいとなって一緒に暮らすまでは他人どうしだった。それがチームのようになってずっと暮してきた。そしてまた新たに、小さなあなたがよそからやってきてチームに加わり、三人の共同の暮しが始まる。それが仮に家族と呼ばれているわけだけれど、それにしても、もともと何の関係もなかった三人が、なにもかも分け合って一緒に暮すことになるという不思議さはどうだ。しかもこの三人ときたら、生まれたくにまでそれぞれ違う。三人は三つの異なる旅券を持って旅をする。
・じっくりと良さを胸のうちに染み込ませたくなる文章だ
・藤本和子氏の読んでいないエッセイはあと1冊だけなのだけど、その1冊はすでに絶版になっているので古本を探すしかない。私はあまり古本が得意でないので、この状況は苦しい。ただ、氏の著書はここ数年で次々に新装版として出版されているので、近い内にその1冊も出るんじゃないかと踏んでいる。ありがたい時代だ。
・エッセイにこれだけ感動しながら、藤本和子氏の翻訳作品は1冊も読んだことがないので、『ペルーからきた私の娘』を読み終えたら、次はブローティガンの『アメリカの鱒釣り』を読もうと思う。
・とか言っておいて、読み終えたらそんな道筋を思い描いていたことはすっかり忘れて半グレがどうこうみたいな本を開いてしまったりするのだけど。