呪物! 2022/05/27
日記
・ドンッ
・ギィィィィィィィィ
・そういうわけで、日本橋で開催されている「祝祭の呪物展」に行ってきた。世界各国の呪物のコレクションが展示されている。この前は「見たら呪われる展示」に行ったし、ここのところ妙に呪いづいている。怖いの苦手なんだけどな。
・元々ネットで話題になっていた上、ちょうど昨日レポート漫画がTwitterでバズった影響からか、開場時間前から列ができていて私も20分くらい並んだ。ただ、今日は最終的に1時間待ちとかになっていたらしいので、20分待ちで入れたのは割とラッキーだったのかもしれない。呪いブームがキテる。
・まず会場に入って目に入るのは、かつてどこかの介護施設に置かれていて、可愛がった入居者は皆死んでしまうという曰くがある赤ちゃん人形だ。「介護施設なんだからそりゃまぁ死ぬだろ」とは思っても口に出さないのが鉄則。呪われるから。
・そして隣では耳の欠けた猫の置物が首を曲げ、青い目でどこか一点を見つめている。所有していると不幸になるらしい。シンプルな呪いだ。画像で見るとカートゥーン的な印象を受けるけど、実際に見ると身体を頭のアンバランスさが結構不気味に感じた。
・私が特に気になったのはこの「呪術師のメリケンサック」。ミクロネシアの呪術師が護身用に持っていたものらしいが、呪術師なら呪いでなんとかしろよと思わずにいられない。なんでそこだけフィジカル思考なんだ。
・それと、「覗くと死ぬ鏡」というものがあって、鏡面を伏せた状態で展示されていた。鏡に姿を映して、黒い影が見えると死んでしまうのだそう。
・すでに行った人が「頼めば覗かせてもらえる」と書いていたので、私も珍しく自主性を発揮し、在廊されていた持ち主であり主催のはやせさんにお願いして覗かせてもらった。黒い影は見えなかったので、多分セーフなのだろう……。そもそもこの鏡は突然裕福になったある一族を妬んだ人が送りつけたもので、覗いて死ぬのはその一族の人間だけとのことだった。実は私にもその一族の血が流れていたなんてことにならなくてよかった。
・普段全然人に話しかけたりできないのに、覗くと死ぬ鏡を前にしたときだけ頑張れるのはなんなんだろうな。
・赤ちゃん人形の説明やメリケンサックの展示からもわかる通り、たしかに呪いや忌みを宿したものを展示してはいるのだけど、コメディ的な要素も多分に入っていて、エンタメ化された呪いを感じた。呪いも恐怖の一本槍では勝負できないのが、このスーパーエンタメワールド2022なのだろうか。単純に、マジの雰囲気でやると怖すぎるというのもあると思うが。
・そういえば、呪いの何かって消耗品ではあんまり聞かない気がする。「呪われたガムテープ」とか「呪われた絆創膏」とかはたぶんないもんな。恒常的に"そこにある"というものでないとダメなのかな。永続性がないと呪いは宿らない……?
・将来的に使い捨て製品が規制されて、繰り返し使用できてずっと残る製品が増えればその分だけ呪物も増えるのだろうか。持続可能な呪いが。
・PIXARの『ウォーリー』は汚染されて住めなくなった地球を描いていて、ロボットのウォーリーが孤独に残されたゴミを処理し続けるという話だったけど、あのゴミの山の中にも呪物はたくさんあるはずなんだよな。呪う対象が宇宙へ旅立ってしまったら呪物はどうなるんだ。
・あと、「呪いのロボット」というのは成立するのかも気になるところだ。現状のペッパーくん的なロボットなら有り得そうだけど、もっと技術が進歩した世界のシンギュラリティを迎えたようなロボットも呪物となり得るのか。
・CSMライドブッカーだ!!!! 長げ〜〜〜〜〜〜。ぶんぶん振り回したい(なんと振り回しても大丈夫なように補助パーツがついてくる!)けど、0.02畳しかない私の家ではどうにもならない。
・ディケイド関連の出てほしいけど一生出ないだろうな〜〜と思っていた商品が続々商品化されている今の世界……すごすぎる。平成2期にも変身できるディケイドライバー、平成2期の力も取り入れたケータッチ、不満点が解消さえたCSMディケイドライバー、プロップサイズに近いライドブッカー……。夢かい。あとはディエンドライバーver2とディエンドケータッチくらいだけど、これだってほとんど確約済みみたいなもんだしな。願えば叶うのか、世界って。
・友人の半生を1時間半くらいに渡って聞く機会があって、それがやっぱりすごく面白かった。もっといろんな人の半生を聞きたい。それを何に活かすわけでもないけど、知り合いの半生に迫ったドキュメンタリーなんて面白いに決まっているから……。ドキュメント72時間を見ているときと同じ気持ちになれる。