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歯のない歯茎 2024/08/16

日記

・13時。いつもより入念に歯磨きをして歯医者へ行く。

・「予約は14時半ですね」と言われてすごすごと退散。

・もともと予約した時間が曖昧で博打のつもりで出向いてみたのだけど、案の定間違っていた。1時間半ズレていたか……。昼休憩で休診中のところにズカズカと入り込んでしまった。申し訳ない……。

・あと、何回か電話したけど一度も通じなかったから改めて電話番号を教えてくださいとも言われた。それはなぜなんだろう。最後にお世話になったのは4年ほど前だけど、番号は変えていない。歯医者が嫌すぎて着信拒否してる人だと思われてたらどうしよう。

・今回は右下の方にある前歯の様子がおかしく、変な色になっていたり、歯磨きをしていたら欠けたりしたので診てもらうことにしたのだ。


・結果から言うと抜歯した。写真は抜いた歯なのだけど、かなり粗めにモザイクをかけてもまだキモい(載せるな)。

・問題の歯は乳歯が抜けずに残っていたものらしく、もう根も溶け、完全に歯としての寿命を迎えていたのだそう。変色したり、欠けたりしたのはそのせいだ。レントゲンを見せてもらったら、ただ歯茎の上に乗っているだけという感じで、よくぞここまで保ったなと驚いた。

・とりあえず今日は抜歯だけして、次回以降ブリッジをするのかインプラントをするのか決めて処置していきましょうということになった。次の診察は2週間後なので、それまでは口内に穴が空いたまま生活する。鏡で抜いたあとの歯茎を見てみると、赤黒い血溜まりのようなものが穴を塞いでいる。地獄の色だ。

・それにしても、歯を抜くってあまりにも怖い。麻酔をしてもらっているとはいえ、目の前にごっついペンチが置かれたときは逃げ出そうかと思った。抜くときも痛みこそなくても、ゴリゴリと歯を削っている感触や、グッグッと歯茎から歯を引き剥がそうとしている感触は伝わってくる。いま急に痛覚が戻ったらオイラ死ぬど、と思いながら口を開けていた。


・2週間も歯抜けの状態で過ごさなくていけないのか……。子どもの頃ぶりに歯と歯の間の空白を舌でチロチロしている。そうだ、歯のない歯茎ってこんな感じだった。

・穴に食べカスとかどんどん入っていって、そこで未知の生態系が生まれたりしたらどうしよう。

・どうしようもないか。


・夜、オザケンが5月にやったライブの映像の配信があったので見る。映像も音も普通のライブの録画とは一線を画していた。会場の客席で録音したような反響のある音から、マイクで直接録音したようなクリアな音へ切り替わったり、その逆だったり。現地で生で体感するライブと、記録として整地されたライブを行ったり来たりするような感覚だった。変。


・内田百閒の『ノラや』を読み終え、あまりの良さに放心。もともと好きな作家だったけど、より好きになった。内田百閒のような随筆が書ける人間だったら、生活を眼差す視点がもっと豊かになっただろうと思う。


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