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初めて神様の声を聞いた瞬間から、私のスピリチュアルな世界が広がった。vol.1 ***はじまり***
私の体に何が起こったんだろう?
なんでこんなことになったんだろう?
いつ頃から見えない世界のことを感じるようになったんだろう。
少しずつ思い出し、残してみようと思う。
私は、幼い頃から霊感があったらしい。
らしいと言うのは
自分では気づいていなかったから。
道を歩いていて、ふとお線香の匂いがする。
あぁ、この辺で亡くなる人がいるんだな。
と思っていて。
案の定一週間以内に近所のおばあちゃんが亡くなる。
そんなことは何度もあったことを覚えている。
でも
そんなことくらいしか記憶には無い。
何を持って霊感が強いと、兄弟たちは感じていたんだろ?
小学5年生のある日、
毎日朝晩仏壇に向かってお経をあげる祖母の隣で
なんとなく座って手を合わせた。
5分もたっただろうか
私はポロポロ流れ落ちる涙を拭うこともせずに、泣いていた。
ごめんなさい、ごめんなさい。
と言いながら。
私は一体誰に謝っていたのか、何故泣いていたのか全くわからない。
隣でお経をあげていた祖母も
何も言わずに、後になってなんで泣いていたのかと尋ねることもなかった。
不思議な時間だった。
その後
大人になってからは
時折り、亡くなりそうな人を迎えに来る死神を何度かを見たことがある。
霊の存在を感じたり、様々な不思議体験もするようになっていた。
それでも
そんなに大袈裟なものではなかった。
仕事で年配者のお世話をするようになってから、徐々に強くなった気がする。
死が身近にあるから、繋がりやすかったのかもしれない。
夜勤をするようになってからは
霊の存在が怖いものになっていた。
何故って
真夜中ひとりの時に
感じたり見たりするのはとても不気味で、早く消えて、早く朝になって
と願わずにはいられなかったから。
ある時期から
職場での執拗なパワハラで
仕事に出るのが辛くなり、過呼吸になった。
ドクターストップにより暫く休むことになった。
東京にいる娘から、気晴らしにと上京を勧められた。
案外、上京することに躊躇いはなかった。
東京なんて何十年ぶりだろう。
何処かで東京を遠ざけていた気がするのに。
東京の街中を歩いていて
こんなに大勢の人がいるのに、誰一人として知っている人がいない。
ずっと心が軽くなった。
二週間もすると
ストレスでまんまるだった体も
一気に元の体重に戻った。
笑顔も戻り
娘にも、このまま東京にいたほうが良いのでは?
と提案された。
「あっさんは、東京の方が似合うと思うよ。」
その一言で
東京での生活が始まった。
まだ中学生だった末息子を残すことに心を痛めたが、秋田に残ることを選んだ息子に
結果私は捨てられたのだと思う。
辛かったけど、私には秋田に残ると言う選択はもうなかった。
心も体も余裕がなかった、自分のことで精一杯で。
娘との同居が始まり、ひと月たったある日
娘と言い争いになっていた。
学校行くとか行かないとか、そんなことで。
すると、何処からか声がした。
「押してもダメなら引いて見な」
え?
だれ?
なに?
辺りを見回しても何処から聞こえてきたのかさっぱりわからない。
でも確かにそうだな。
そう思ってギャァギャァいうのを止めた。
そしたら娘も落ち着いて、学校に行った。
何処のどなたか存じませんが、ありがとうございます。
それにしても誰の声?
すっごい綺麗な声だった。
JRの駅で聞くような綺麗な男性の声みたいな…
数日後、また喧嘩した。
もうなんで喧嘩したのか覚えてない。
真夜中になっても帰って来ず、流石に心配になった。
暫くして娘からラインが来た。
「あっさん、近くにすごい神社があった。来てみて。」
喧嘩もそっちのけで
すぐに行って見た。
境内に入った瞬間、空気が変わったのがわかった。
なんて心地よい。
こんな近くに神社があること知らなかった。
言葉なく娘と二人椅子に座って暫く過ごした…
ふと思った。
あの時聞こえた声、ここの神様の声だ。
「え?ほんとに?凄い。
でもなんで聞こえたんだろね。」
本当になんだろね?
意味がわからない。
それからと言うもの
娘と私の間で
不思議な信じられないような出来事が次々と起こった。
つづく***