【知っていましたか?「血圧の基準値」は2000年までは上が180mmHgだった!】健康な人を「病気」に仕立て上げる「高血圧マフィア」とは?~外資巨大製薬会社「ビッグファーマ」が日本政府と厚労省を動かす闇~
【知っていましたか?「血圧の基準値」は2000年までは上が180mmHgだった!】健康な人を「病気」に仕立て上げる「高血圧マフィア」とは?~外資巨大製薬会社「ビッグファーマ」が日本政府と厚労省を動かす闇~
■「高血圧」と言われても気にしなくていい理由
正しい血圧の計り方、知ってますか?
東洋経済オンライン 2017/03/30 松本光正:サン松本クリニック院長
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・高血圧がよくないと言われている理由
高血圧がなぜよくないと言われているのか、知っていますか??
高血圧は「脳溢血」を引き起こす要因とされていたからです。
確かに戦後の日本にとって、脳溢血は死に至る恐ろしい病気でした。
栄養状態が悪く、血管がもろかったため、高い血圧に耐えられず出血を起こしやすかったからです。
しかし、その常識は実は時代遅れのものです。
現代では、脳溢血は激減しています。
栄養状態が改善されて細胞の膜が丈夫になり、血管も強くなりました。
もろく破れやすい血管は、過去のものとなっているのです。
それにもかかわらず、過去のイメージだけが根強く残っており、多くの医師は「高血圧は降圧剤で下げる」という戦後から延々と続く治療を続けています。
なぜなら日本の医師免許は、一度取ったら更新する必要がないからです。
最新の医学を勉強しなくとも、誰も咎めはしません。
さらにここに、商業が絡んでくるから厄介なことになります。
あなたの血圧が、現在では高血圧とされる150だったとしましょう。
その数値は、20年前なら「正常」だったと言うと驚くでしょうか??
多くの人は、「高血圧」と言われて初めて数値を気にするようになります。
以前の基準値がどうだったかは知りません。
そこがねらい目なのです。
トリックがあるのです。
ズバリ、高血圧症の犯人は「基準値」です。
高血圧症の判断となる基準値は、2000年までは実質、収縮期(上)が180mmHgでした。
つまり170台の人でも「正常」であるとされていたのです。
ところが驚くことに、2008年までのわずか8年の間に基準値が50下げられて、130mmHgになったのです(特定健診・特定保健指導)。
その結果、何が起こったのか??
高血圧症と診断される患者が激増し、降圧剤の年間売上高は2000億円から1兆円以上に急増しました。
今や降圧剤は巨大産業です。
「やっぱり降圧剤は効かなかった」と言われると、困る人がたくさんいるのです。
血圧の基準値が、いかに恣意的なものであるかを証明するエピソードがあります。
2014年、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は高血圧に関する新基準を発表しました。
それは、健康診断時の高血圧判定基準が、「上147mmHg、下94mmHg」という従来の目安より大幅に緩和された数値でした。
人間ドック学会の主張の根拠は、「これまでに人間ドックを受診した150万人のデータを統計的に分析した結果、上147mmHg、下94mmHgの範囲内の人の95%が健康であった」というものです。
ところが、日本高血圧学会がこれに猛反発したのです(日本高血圧学会は「高血圧治療ガイドライン」という冊子を発行し、実質的に高血圧の基準値を決めている、大学の医療研究者が委員を務める組織です)。
基準値が勝手に引き下げられては、多くの「お客様」を失うことになります。
医療機関や製薬会社にとっては大損失なのです。
・血圧を薬で下げると脳梗塞のリスクが高まる
問題はそれだけではありません。
血圧を下げる降圧剤は、あまり意味がないだけではなく、脳溢血に代わって日本人に増えてきた「脳梗塞」のリスクを高める作用があるとわかってきたのです。
かくいう私も、かつては「高血圧には降圧剤を処方するのが当然」だと思っていました。
しかし降圧剤を投与されているのに、脳梗塞を起こす患者さんがたびたびいることに私は気が付きました。
降圧剤を飲んでいた「のに」、脳梗塞が起こったのではなく、降圧剤を飲んでいた「から」、脳梗塞が起こったのではないか??
私は疑念を持つようになりました。
それを裏付ける研究が発表されたのは2006年のことです。東海大学医学部名誉教授の大櫛陽一氏は、福島県の住民4万人を対象にした研究で、「血圧を薬で下げている人は、薬を使わない人より脳梗塞が2倍になる」というデータを発表したのです。
脳梗塞とは、血栓(小さな血の塊)によって脳の血管が詰まる病気です。
血管が詰まりかけると、心臓はポンプの圧力を上げて、血の塊を吹き飛ばそうとします。
血圧を上げることで、脳を守ろうとするのです。
「高血圧が脳梗塞の原因」ではなく、「脳梗塞を治すために血圧を上げている」状態なのです。
血流が弱いと、詰まった血栓を取り除くことができません。
つまり血圧を下げる薬を飲むことは逆効果であり、命を危険に晒すことだと言えるのです。
医者の言うことはすべて正しいと、患者さんは信じてしまいがちです。
しかし中には不勉強な医者や、金儲け主義の医者がいることも事実です。
生活習慣を改めたり、ストレスを取り除く努力をしたりせず、安易に薬に頼ろうとする患者さんにも問題はあると思います。
健康なのに薬の服用を勧められたら、疑ってみる勇気も必要なのです。
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「高血圧」と言われても気にしなくていい理由
正しい血圧の計り方、知ってますか?
東洋経済オンライン 2017/03/30 松本光正:サン松本クリニック院長
■血圧を薬で下げてはいけない理由とは? ノーベル賞理論“NOで血管は若返る”
講談社BOOK倶楽部 2018.07.13
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・現在の高血圧設定値は厳しすぎる!
なぜ薬に頼ることが危険であるかを説明する前に、現在の血圧事情についてお話したいと思います。
日本高血圧学会が定める「高血圧治療ガイドライン」によると、現在は「最高血圧が140mmHgまたは最低血圧が90mmHg以上」で高血圧とみなされます。
つまりこの数値を超えると、「下げないと危ないですよ」と薬を処方されるということです。
でも実は、高血圧の設定値が今の数値になったのは2000年から。
昔の高血圧設定値は、これほど低くはなかったのです。
1960年代後半に日本の医学部で使われていた『内科診断学』という教科書では、高血圧の診断には、最高血圧が「年齢+90」以下、という算式が用いられていました。
つまり、今60歳の人なら「60+90」という計算になり、最高血圧が150以下なら正常とみなされていたということ。
70歳なら160以下、80歳なら170までは正常とされていたのです。
ところが1999年にWHO(世界保健機構)とISH(国際高血圧学会)が「140/90mmHg以上は高血圧」とすると、日本高血圧学会もこれにならい、2000年より高血圧の設定値を大きく引き下げました。
その結果、日本の高血圧患者は激増した、というわけです。
ですから今、最高血圧が「年齢+90」以内に治まっている人は、とくに心配しなくても大丈夫でしょう。
ましてや薬を飲む必要はありません。
・薬で血圧を下げることは、体からのサインを切ること
では最高血圧が「年齢+90」を超えている場合は薬で下げたほうが良いかというと、決してそういうわけではありません。
ここで、そもそも「なぜ血圧が高くなっているのか?」ということを考えていただきたいと思います。
その原因の多くは、加齢や運動不足により血管が硬くなっていることにあります。
このような場合は、本の中でご紹介している降圧体操で血管を柔らかくしてあげれば、大抵血圧はすぐに下がります。
ですが一部の人は心臓や脳など体のどこかに不調があり、それが高血圧というサインとなって表れています。
それを薬で無理矢理下げてしまったとしたらどうなるでしょう?
当然、血圧の数値は下がりますが、根本原因の病気は進行していきます。
このとき医者は、「高血圧だったから病気になったのです」と言いますが、それはまったくの逆。
病気だったから血圧が高かったのです。
体は血圧を上げることで一生懸命「ここに病気がありますよ!」と知らせていたのに、薬でその警報を切ってしまったため病気を進行させてしまった。
そう考えると、薬で安易に血圧を下げることがいかに危険か、お分かりいただけたと思います。
・薬を飲み続けていると認知症になる可能性も!
他にも血圧を下げる薬を飲むことには、多くの危険があります。
なぜなら血圧を下げる薬というのは、血流を悪くする薬でもあるからです。
血流が弱まれば、たしかに血管壁にかかる圧力は減りますから、血圧は下がります。
しかし同時に、血液によって全身に運ばれる酸素や栄養も減ってしまいますから、さまざまな不調が起こってきます。
脳へ運ばれる栄養も減ってしまいますから、頭がボーッとするようになりますし、その状態が続けば認知症を発症する可能性も高まります。
また目にも栄養が行かなくなりますから、血圧の薬を飲んでいる人は白内障や緑内障といった目の病気を発症することも多いのです。
恐ろしいことですよね。
ただし私は、すべての降圧剤を断薬しましょう、と言うつもりはまったくありません。
加齢による高血圧はジワジワと上がってきますが、病気が潜んでいる場合は、短期間で急激に上がることが多いものです。
そういった場合は、薬で血圧を下げながら、原因となっている病気が何かを探り、その治療に当たるようにしてほしいと思います。
・加藤雅俊(カトウ・マサトシ)
薬剤師、体内環境師、薬学予防医療家、ミッツ・エンタープライズ(株)代表取締役社長、JHT日本ホリスティックセラピー協会会長、JHT日本ホリスティックセラピストアカデミー校長。大学卒業後、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社に入社。研究所(現在:中外製薬研究所)にて、血液関連の開発研究に携わる。プロダクトマネージャー就任後、全国の病院を見て回るなかで、医療現場の問題点に気づく。「薬に頼らずに若々しく健康でいられる方法」を食事+運動+心のケアから総合的に研究し、1995年に予防医療を目指し起業。「心と体の両方」をみるサロンやセラピスト養成のためのアカデミーを展開。現在、自ら指導する健康セミナーやストレッチ教室、講演会などを精力的に行いながら、テレビ・雑誌等にも出演。モデルや女優の体内環境のケア、プロ野球チームやプロアスリートのコンディショニングケアも担当する。著書に『ホントによく効くリンパとツボの本』(日本文芸社)、『薬に頼らず血圧を下げる方法』(アチーブメント出版)など多数。
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血圧を薬で下げてはいけない理由とは? ノーベル賞理論“NOで血管は若返る”
講談社BOOK倶楽部 2018.07.13
■私は血圧や血糖値を正常値まで下げない
余命が短くなっても頭をシャキッと維持
日経ビジネス 2018.10.2 和田秀樹
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私ごとで恐縮だが、実は高血圧と高血糖の持病がある。
血圧は薬を飲まないと最高血圧が200を超え、血糖値は今年1月に一時600を超えた。
血圧はずいぶん前から高かったようで、心臓の筋肉が肥大して、放っておくと心不全になると医師から言われた。
血糖値が600のころは、のどが渇き、水分を摂ると夜中に何度もトイレに起きる羽目になった。
そういうわけで血圧や血糖値を下げる薬を飲んでいるのだが、実は正常値まで下げていない。
最高血圧はやや高めの160~170でコントロールしているし、血糖値も150くらいを目安にしている。
それより下げると頭がぼんやりしてしまうからだ。
今回は、私がなぜその決定をしたかについてお話ししてみたい。
・内科医は説明が不十分
外科の世界では、現在、当たり前のようにインフォームドコンセントの考え方がいきわたっている。
例えばがんの手術を受けるに際して、その手術の危険性(死亡率や失敗した際に起こりえること)を説明したり、手術がうまくいったとしても、ある程度の障害が残りえることを説明する。
高齢者の患者には、手術がうまくいっても体力が大幅に落ちるなどといったリスクも事前に伝える。
一方で手術のメリットも説明する。
その上で、患者が同意すれば、実施する運びになっている。
ところが内科の場合、血圧や血糖値が高いことが分かると、ほとんどこの手の説明なしに投薬される。
副作用は説明するかもしれないが、それで足りるとは私には思えない。
中高年になり動脈硬化が進んでくると、血管の壁が厚くなるので、多少血圧や血糖値が高くないと、脳に酸素やブドウ糖がいきわたらないことがあり得る。
年をとるほど血圧や血糖値が上がるのは、動脈硬化に対する適応現象の側面もあるのだ。
それなのに血圧や血糖値を無理に正常値にまで下げると、相対的な酸素不足やブドウ糖不足のため、頭がぼんやりすることがあり得る。
私の場合は、これに当てはまるようだ。
要するに、頭がぼんやりしたまま残りの25年(私の年齢の平均余命)生きるのか、たとえ余命が20年と、短くなっても頭がシャキッとした状態で生きるのかを考えた際に、後者を選んだわけだ。
そうした選択ができるよう、医師は投薬する前に患者に対して「血圧を正常に戻すと、寿命は延びますが、頭がぼんやりすることがありますよ」という説明があっていいはずだ。
同様に「残りの人生、いくら好きでも塩分を控えないといけません」「甘いものを控えないといけません」「お酒をやめないといけません」という医師の指示を一方的に受け入れるのではなく、寿命が多少短くなっても好きな飲食物を我慢しない生き方があっていい。
現状ではこのような説明は不十分で、選択肢も示さないことが多い。
つまりインフォームドコンセントが尽くされないと私は考える。
そんな日本の内科の実情に私は納得できないのだ。
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私は血圧や血糖値を正常値まで下げない
余命が短くなっても頭をシャキッと維持
日経ビジネス 2018.10.2 和田秀樹
■血圧は下げるな、危険!? 医師「高血圧は作られた病気」
AERA dot. (アエラドット) 2018/03/09
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高血圧は脳卒中を引き起こすという説が、現代医療の常識となっている。
血圧が140を超えると降圧剤が処方され、生涯飲み続けることになるが、薬で血圧を下げると、かえって脳梗塞のリスクが高まるという調査結果もある。
本当に薬で下げる必要があるのか。
病院で血圧を測ったら、上が160もあった。医師から高血圧症と診断され、降圧剤を処方された。
しかし、その血圧は本当に自分の数値なのだろうか。
『高血圧はほっとくのが一番』などの著書があるサン松本クリニック院長の松本光正氏はこう語る。
「血圧は一日のうちでも大きく変動し、平気で50や60は上下します」
松本氏自身の場合でも上の血圧で見ると、起床時は110くらい、車に乗って職場に着くと130になっている。
さあ、これから仕事をしようという心構えもあって上昇するのだ。
仕事を終えた直後は、緊張感が持続して160に。駅の階段を上っているときなどは、200近くになるという。
患者が診察を受けるときも「白衣高血圧」といって、緊張して血圧は上がるもの。
松本氏が続ける。
「患者さんに階段を駆け上がらせて、てっぺんで医者が血圧計を持って待ち構えているようなもの。それで『あなた、血圧高いですね。薬飲みなさい』というのが今のやり方です。一番のんびりしている時間帯に測って、低ければ何も問題はない」
しかも、高血圧の診断基準はどんどん下げられてきた。
1983年に厚生労働省(当時・厚生省)が老人保健法による基本健診を開始したときのガイドラインでは、正常血圧は収縮期140mmHg未満/拡張期90mmHg未満を基準とし、医療機関での受診を勧める「要医療」は180mmHg/100mmHg以上だった(以降、単位は略す)。
ところが、臨床学会である日本高血圧学会が2000年、正常血圧を130/85未満とし、140/90以上を高血圧と判定した。
このため、治療の対象者数は190万人から一気に2670万人まで増加したのだ。
08年、特定健診(メタボ健診)のスタート時には厚労省も学会の基準に倣っている。
高血圧学会は14年にもガイドラインを出しているが、140/90以上を高血圧としたままだ。
『長生きしたければ高血圧のウソに気づきなさい』の著者で、東海大学名誉教授の大櫛陽一氏が指摘する。
「高血圧は作られた病気です。血圧の基準値を下げれば当然、治療対象者は増えます。欧米では90年代に製薬企業が多くの降圧剤を開発し、その売り上げを伸ばすために政治家や臨床学会に利益供与を行い、WHO(世界保健機関)などに圧力をかけた。やはり高血圧の治療ラインを140/90以上に下げさせたのです。彼らは“高血圧マフィア”と呼ばれ、日本もその影響を受けたわけです」
その後、欧米では歪められた基準に対して改革の機運が高まり、研究費の寄付など利益相反行為に対して莫大な罰金が科せられるようになった。
米政府は13年に、60歳以上で“年齢プラス90”までが基準値で問題ないと発表した。
だが、日本はいまだ“高血圧マフィア”の影響から抜け出せていないという。
「降圧剤と血管拡張剤を合わせると年間約9千億円という巨大市場になっている。日本の医者は『本態性高血圧=原因不明』という病名をつけて、降圧剤を処方していますが、血圧は必ず理由があって上がるのです。その原因を突き止めようとしないで、血圧が高いから下げるという対症療法は最悪で医者の怠慢というほかありません」(大櫛氏)
年をとれば血管は硬くなり、加齢とともに血圧が上がるのは自然なこと。
大櫛氏によれば、このほか高血圧の原因として挙げられるのは、(1)ストレス、不安(2)アルコール、運動不足、睡眠不足(3)高血糖、閉鎖不全弁膜症、慢性貧血、腎動脈狭窄などの病気がある。
「診察や健診で高血圧とされたほとんどの人は(1)と(2)です。(3)の病気が原因の人はごく一部です。仕事が忙しすぎれば労働環境を改善したり、食事や飲酒、運動不足など生活習慣を見直したりすればいいのです」(大櫛氏)
原因を取り除かずに薬で下げても、また血圧は上がってくる。
そのため、薬の量を倍にしたり、複数の薬剤を併用したりするようになる。
現在、血圧を下げる薬には、血管を収縮させる物質の作用を抑制するARBや、血管拡張剤のカルシウム拮抗剤などがある。
いずれも、めまいやふらつきを起こすなど副作用も少なくない。
転倒による事故や風呂場での水死につながる事例もあるが、最も懸念されるのは脳梗塞になるリスクが高まることだ。
高血圧は脳卒中を引き起こすと言われているが、脳卒中には「脳梗塞」「脳内出血」「くも膜下出血」の3種類がある。
上の図1を見ると、高血圧によって血管が破れる脳出血死亡は51年に95%を占めていたが、現在は激減し20%台で横ばいになっている。
現代は昔とちがって栄養状態が良くなり、血管が丈夫になって破れにくくなったと考えられている。逆に脳内の血管が詰まる脳梗塞が増えた。
「脳梗塞は血圧が低いときに起きる疾患です。脳の血管が詰まりかけたとき、血圧を上げて血栓を押し流そうとしているのに、薬で血圧を下げたら命取りになります。私は降圧剤を飲んでいたせいで脳梗塞になった患者さんを何人も診てきました」(前出の松本氏)
大櫛氏は福島県郡山市で降圧剤治療を受けている約4万1千人を対象に6年間、追跡調査した。
その結果、180/110以上の人で脳梗塞による死亡率が、降圧剤を使わない人より約5倍も高くなったという。
「血圧180の人が基準値を目指して、強い治療を受けたことが原因です。血圧は20以上下げると危険だということがわかります」
ここに、神奈川県伊勢原市で約2万7千人を対象にした大櫛氏の調査結果がある。
年代別に血圧レベルと死亡率の関係を検証したところ、70代で180/110以上が微増しているが、80歳以上ではほとんど死亡率との関係性は見られなかった。
高血圧よりも降圧剤のほうが怖いのだ。
降圧剤治療が必要なのは、心臓や血管が肥大するなど重症化したケースだ。
風呂上がりや就寝前など安静時に「年齢プラス90」以下ならば、まず降圧剤は不要という。
ただし、減薬・断薬は注意深く行う必要がある。
大櫛氏が説明する。
「一度にやめると、薬によって抑えられていた血圧が一気に上昇する危険性がある。冬場は避けて暖かい時期から行うようにします。薬の量を半分にするか、隔日にして徐々に減らしていきましょう。数カ月で元の血圧に戻ったら、そのとき全量を中止します」
※週刊朝日 2018年3月16日号
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血圧は下げるな、危険!? 医師「高血圧は作られた病気」
AERA dot. (アエラドット) 2018/03/09
■血圧の「新常識」降圧剤は絶対に飲むな!
週刊アサヒ芸能 2019年6月22日
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脳卒中や心不全など、さまざまな疾患の原因として恐れられている高血圧。
その治療のために処方される降圧剤を、あなたは何の疑いもなく服用しているのではないだろうか。
新たな基準値によって大量にばらまかれる降圧剤に殺される前に、ここで高血圧とのつきあい方を学ぶべし!
この4月に日本高血圧学会のガイドラインが5年ぶりに改訂された。
高血圧とは上が140mmHg、下が90mmHg以上の数値を出す症状を指す。
今回の改訂での大きな変化は、合併症のない75歳未満の患者の「降圧目標」が、130mmHg/80mmHg未満となったことだ。
降圧目標とは、高血圧と診断された人が治療でどこまで下げるべきかを示したものなのだが─。
「この新基準のせいで間違いなく死者が増える」と警鐘を鳴らすのが、近藤誠がん研究所所長・近藤誠医師だ。
「上下の数値を各10mmHg切り下げることにより、これまで降圧治療が施されていなかった人たちにも薬が処方されることになった。この変更で、降圧剤の対象人口は1000万人以上に増えるはずです」
現在、日本における高血圧の患者数は約4300万人。
うち2000万人以上が降圧剤を服用しており、70歳以上の場合、なんと2人に1人の割合だと言われている。
「厚生労働省の調査でも、高血圧を来院理由とするものが、あらゆる外来患者の9%を占めていてダントツ。ところが、最も信頼できる研究によれば、血圧を基準どおりにしっかり下げると患者さんは逆に不健康になり、死亡率が上昇することが示されています。そんなリスクを一切公表せず、新基準を設けることで降圧剤服用者の範囲をさらに広げているのです」(近藤氏)
必要のない患者に降圧剤が処方される。これが事実だとしたらとんでもない話だが、ではなぜ今回、降圧目標が引き下げられることになったのか。
「特に大きく影響したのが、2017年に米国で改訂された高血圧ガイドラインなのですが、実はこの改訂、130?140mmHg/80?90mmHgの間の数値に加え、心臓血管病、糖尿病、慢性腎疾患などがある人たちは治療しなさい、と言っているだけのこと。さらに言えば、その血圧レベルでも、健康な人には降圧剤による治療は勧めていないのです」(近藤氏)
しかし、このガイドライン変更の根拠となった2つの研究には大きな欠陥があるという。
近藤氏が続ける。
「まず、上の血圧が130?180mmHgの心臓血管病のリスクが高い人たちを集めて実施された『スプリント試験』という比較試験。血圧を130mmHg未満にすると、心臓血管病の発症頻度が減る、という結果とされていますが、論文のグラフを見ると、心臓血管病の発症頻度が減りだすのは、試験開始後1年以上たってから。心臓血管病が高血圧の影響で生じるならば、血圧が下がればすぐに発症率が減りだすはず。にもかかわらず、1年以上たってから薬の効果が現れたという結果は、比較試験においてなんらかの欠陥があったか、あるいはインチキがあったかのどちらかです」
さらに、これまで世界中で実施された123件の比較試験の結果を集めたデータも、集計対象となった個々の比較試験の条件(治療開始前の血圧レベルや降圧目標など)がバラバラで、「いったいどういう計算をしたかもブラックボックス化されていて不明です。データ捏造や隠蔽が横行する医療産業の現状から見ると、こういう集計結果を信じろというのは、とうてい無理があります」(近藤氏)
高血圧には一般的に、塩分摂りすぎや運動不足などで血流にダメージが及び、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まる、というイメージがある。
だから血圧は下げたほうがいい、とされているのだが─。
「血圧というのは一定でないのが当たり前。逆に、常に一定だったら死んでしまいます。なぜなら人間の体というのは、みずからを守るために自然に血圧を上げ下げしているからです」
こう語るのは「やっぱり高血圧はほっとくのが一番」(講談社+α新書)の著者である、サン松本クリニック・松本光正院長である。
「熱も咳も鼻水も下痢も嘔吐も、体から悪いものを排除しようとする力が引き起こしています。このように、人間には自身の命を守るための自然治癒力があるのです。冬になると血圧が上がりがちですが、これは体が冬に備えて冬支度をしているから。寒い気温に負けない体にするために血圧を上げるのです」
人間は二足歩行する唯一の哺乳動物だが、立ち上がることにより、地球の重力に逆らって心臓よりも高いところにある脳に血液を送らなければならない。
「しかし、年を取ると血管は狭くなり弾力もなくなりますから、若い頃のように120?130mmHgの血圧で脳にまで血液を送ることができなくなってしまう。ならば、ポンプの圧力を上げるより他はない。結果、年齢とともに人間の血圧が上がっていくのです。つまり、体は健康に生きるためにわざわざ血圧を上げてくれているのです。だから、降圧剤を飲む人にさまざまな不調が現れるのは当然のこと。血圧を下げたら脳に栄養や酸素が行き渡らなくなってしまうのですから、わざわざ薬で体を悪くしているようなものです」(松本氏)
最近の研究では、降圧剤の副作用が、ガンや認知症を誘発する原因となることが明らかになってきているのだが、その中でも特に血圧との関連性が高いのが、脳卒中なのだという。
かつて日本では、脳卒中のうち血管が破れるタイプに属する「脳出血」が6割以上を占めていた。
昔はまだまだ日本人の栄養状態が悪く、コレステロール値も低かったため、血管がもろく破れやすかったのだ。
しかし、食生活の欧米化などで栄養状態がよくなった現代では、コレステロール値も上がり血管も強くなったことから、その原因は脳血管に血の塊が詰まる「脳梗塞」が主な原因に。
「降圧剤を飲むということは、人工的に血液の流れを弱くするということ。しかし血流を弱くすると、血の塊が詰まって脳梗塞が発生しやすくなるのです。恐らく血圧心配性の人たちは『これまでずっと降圧剤を飲み続けてきたのにどうして?』となるのでしょうが、これは本末転倒です。降圧剤を飲んでいた『のに』ではなく、降圧剤を飲んでいた『から』脳梗塞になったと考えるべきです」(松本氏)
脳梗塞の危険因子と呼ばれる高血圧について、松本氏はさらにこう反論した。
「血圧が上がったから脳梗塞が起きたのではなく、脳梗塞が起きたから自然治癒力が働いて体が血圧を上げてくれている、ということ。ところが、ここをまったく理解していない医師は、高くなった血圧の数値だけを見て大変だと騒いで、血圧の薬を出す。これこそ医師の無知にほかならない」
血圧の薬は一度飲んだら死ぬまで飲み続けなければならない、とも言われるが、それは真実なのだろうか。
「日本初の『薬やめる科』の医師が教える薬の9割はやめられる」(SBクリエイティブ)の著者である、松田史彦氏(松田医院 和漢堂院長)のもとにも、高血圧心配性の患者が数多く足を運んでくるが、「ある男性患者さんは30代後半から血圧が上昇し、総合病院の循環器科に通院していました。その頃の血圧は180/100mmHg程度で、処方されていたのがアムロジピン5mg 2錠、ニフェジピン20mg 4錠、オルメテック20mg 1錠、ビソプロロールフマル酸5mg 1錠、トリクロルメチアジド2mg 1錠、全部で5種類、合計9錠の血圧の薬を飲んでいた。正直、驚きました。患者さんにしてみれば『大病院の先生が言うことだから』と120%信用して飲んでいたのでしょうが、常識的に考えて、こんなにたくさん飲んだら副作用が出ないわけがない。特にアムロジピンとニフェジピンはカルシウム拮抗剤で、血圧を下げる力が強いのです(血管内でカルシウムの取り込みを抑える効果がある)。しかも後者にいたっては、1錠だけでも血圧がどんと下がるのに、容量の大きい20mgを4錠も処方されていたんです。恐らく、処方箋を書いた医師は血圧の値しか見ていなかったのでしょう。降圧剤を投与しても血圧が下がらない。1つ足してみよう。まだ下がらない、ではもう1つ‥‥となったことは想像にかたくありません」
この男性患者は降圧剤の副作用で脈拍数が1分間120回という頻脈を起こしたことに加えて、腎臓の機能も低下。
さらに血糖値が高く糖尿病が疑われる状態だったにもかかわらず、その診断さえされていなかったという。
「つまり、血圧以外のことは全て見逃されていたわけです。でも実は、こういったケースは氷山の一角でしかありません。ちょっと血圧が高かっただけで多くの降圧剤を出されて、体調を崩してうちに来る患者さんは実に多いのです。血圧の薬は『拮抗』『阻害』『遮断』という名前どおり、人間の生理反応を抑えて血圧を下げるもの。言い方を変えれば、全身の細胞を犠牲にして、体を多大なストレスにさらしているということです」(松田氏)
にもかかわらず、コロコロ変わる「基準」によって、患者が増加していき、使用される降圧剤の量がさらに増えていくならば、これはたまったものではない。
松田氏によると、今回のガイドライン改正以前にもWHOが78年に、年齢に関係なく「160/95mmHg以下が正常」と定めた時や、99年にやはりWHOと国際高血圧学会が基準をさらに引き下げ、「139/89mmHg以下が正常」とした時など、海外の動きに合わせてそのつど、日本が基準を変えてきたことを指摘したうえで、
「基準とは、その程度のものと考えるべきです。一般的に高齢になるにつれ、血圧が上昇することは医学の教科書にも書いてある超常識。それを無視した基準値には何の意味もない。つまり高血圧症は、基準が作った病気と言っていいんです」
これほどさまざまな問題が山積しているにもかかわらず、今回の基準値引き下げで降圧剤使用に拍車がかかることは間違いない。
近藤氏は怒りを込めてこう語った。
「信頼できない米国の研究結果に右へならえで健康な人たちの治療目標まで変更したことは、米国に見習うという口実のもとで、日本独自の『患者増産策』に出たと考えていい。今回のガイドライン改訂により、日本では以前に増して多数の健康人が降圧剤を飲まされ、転倒やボケ、脳梗塞などの副作用に苦しむこととなり、死亡数もこれまで以上に増えることになるでしょう。つまり今回の改訂は、『キミたちは死んでもいいから、薬を飲んでね』と言っていることにほかならない。実にとんでもない話です!」
ここまで読めば、降圧剤は一日も早く減薬して、最終的には断薬がベストと考えるのが普通だが、実はそこには、大きな問題が横たわっている。
「なぜなら大多数の患者さんが降圧剤を飲まないことに強烈な抵抗を示すからです。長年にわたって『降圧剤を飲まないと大変なことになる』という社会的な刷り込みが強いため、その不安や恐怖が薬をやめる利点を上回ってしまう」(松田氏)
確かに、何もしないのと薬を飲むのとでは、安心感がまったく違ってくる。
「薬害も問題ですが、不安や恐怖のほうがはるかに害を大きくすることもあるわけです。そういう場合は弱い薬を少量使ったり、ビタミンCや副作用の心配がないような漢方薬を処方しています」(松田氏)
では最後に、自分の正常な血圧の基準は、どのように定めればよいのか。
「寝ている時でもいいし、のんびりとテレビを観ている時でもいいので、一日の中で最も低い血圧を見つけてみてください。それが自分の血圧値で、数値が自分の年齢+90以下なら正常と考えて大丈夫です」(松本氏)
どんな病気にも個人差があり、薬にも効果の差や副作用がある。
一定の基準や思い込みでそれを捉えてはいけない、という意識を常に持つことこそ長生きの秘訣になるのかもしれない。
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血圧の「新常識」降圧剤は絶対に飲むな!(1)~(4)
週刊アサヒ芸能 2019年6月22日
■「高いと危険」ではない? 血圧、コレステロール、血糖値“正常値信仰”のワナ
AERA dot. (アエラドット) 2020/11/12 亀井洋志
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大半の人が気にする数値。「高いと危険」と考えがちだが、実は日本で定められている値は欧米などとは基準が違う。
過度に下げることで別の病気を引き起こす危険もあるという。
血圧は「正常値」の範囲が厳しすぎるという指摘がある。
日本高血圧学会は昨年、正常血圧の範囲を引き下げた。
74歳以下で収縮期130mmHg/拡張期80mmHg未満(75歳以上は140/90未満)を降圧目標としている。
実に、日本の成人の約4千万人が高血圧の対象者となる。
大櫛陽一・東海大学名誉教授がこう指摘する。
「例えば、英国の治療開始基準は、最高血圧が160以上で心筋の肥大など臓器障害のある人、です。日本のように正常値を下げれば当然、治療対象者は増えてしまいます。年を取ると血管が硬くなり、加齢とともに血圧が高くなるのは自然なことなのです」
かつて、日本人の年齢別血圧は「最高血圧=年齢+90」までが正常とされていた。
大櫛氏が全国70万人の健診結果をもとに、健康な人の最高血圧の上限を計算した結果、75歳以上は男女ともに165くらいで一致する。
高血圧学会も2000年のガイドラインでは、「60代140」「70代150」「80代160」などと、年齢ごとに正常値を設定していた。
ところが、現在の基準では80代は血圧を20も下げなくてはならなくなった。
大櫛氏が続ける。
「降圧剤を飲んで血圧を20以上も下げると、10程度に下げたケースと比較して、死亡率が1.5倍になるという製薬会社のデータがあります。薬で無理やり血流を抑えるので、脳梗塞(こうそく)が増えるのです」
血圧が上がって一番心配なのは脳内出血だが、1960年ごろからその数は一貫して減っている。
栄養状態がよくなり、血管が丈夫になったことが考えられる。
もちろん血圧が高すぎる人は治療が必要だが、薬によって脳梗塞が増えているのであれば本末転倒だ。
コレステロールの項目も、数値が高いと心筋梗塞になるリスクが高まるとして、正常値が厳しく設けられている。だが、大櫛氏が説明する。
「現在では、血中コレステロール値が高いと動脈硬化を起こすという説は否定されています。むしろ、高めの人のほうが長生きすることがわかっています。米国政府は15年に卵などのコレステロール摂取制限を撤廃しています」
健診の死角となるのは、血圧やコレステロールなどが正常値ならば安心してしまうことだ。
精神科医で内科医でもある和田秀樹・国際医療福祉大学大学院教授が語る。
「血液検査が正常でも動脈硬化を起こす人はいます。心筋梗塞が心配ならば、5年に1度くらい心臓ドックを受けて、冠動脈の狭窄(きょうさく)が起きていないか調べるほうが合理的です。そもそも日本は先進国の中で心筋梗塞が最も少ないのです。血圧やコレステロール値にナーバスになりすぎです。正常値信仰はそろそろやめるべきです」
“悪玉”とされるLDLコレステロールは、神経伝達物質のセロトニンを脳に運ぶ働きに関与するなど、精神医学から見れば“善玉”なのだという。
次に血糖値。肥満などが原因の2型糖尿病は放置していると、腎症や心筋梗塞、脳卒中、網膜症などの合併症を引き起こす。
前出の大櫛氏は、健診の中では、血糖値は最も重要な検査項目だという。
「糖尿病が怖いのは、インスリンが減っていくと元に戻せないことです。糖質過剰食が主な原因ですから、米やパンなど炭水化物(糖質)を制限するしかありません。高血糖状態を早く見つければ、1日3食のうち夕食だけ炭水化物を抜くとか、軽い制限で済みます」
糖質制限でも血糖値が下がらなければ、インスリンを注射するなどの治療が必要になってくる。
血糖値の正常値はHb(ヘモグロビン)A1cが4~5.5%だが、前出の和田氏は治療による下げすぎを懸念する。
「HbA1cは8.0くらいあるほうが死亡率は低いという新しいデータがあります。ですから、一気に正常値まで下げるような治療は避けるべきです」
高血糖よりも低血糖のほうが死に至ることがあり、危険だという。
「低血糖は脳にダメージを与え、意識障害を起こすので、交通事故や入浴中の事故にも遭いやすくなります。血糖値や血圧はバイタリティーにも関わり、高齢者ではむしろ数値が高めの人のほうが元気なのです」
和田氏が勤務していた病院は、高齢者医療を中心に行っている。
亡くなった患者約260例を病理解剖したところ、生前、糖尿病だった人がアルツハイマー型の認知症になったのはわずか8%。
糖尿病ではなかった人は28%に上った。
この場合、高齢者ということもあり、糖尿病の治療は積極的には行わなかった。
そこで、和田氏が提唱しているのが「自己決定医療の勧め」だ。
「医者が患者さんに対し、フェアに説明する必要がありますが、少し寿命が短くなっても頭がシャキッとしたまま生きるか、頭がぼんやりしながら長生きするか、という選択があってもいいと思うのです」
(本誌・亀井洋志)
※週刊朝日 2020年11月20日号より抜粋
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「高いと危険」ではない? 血圧、コレステロール、血糖値“正常値信仰”のワナ
AERA dot. (アエラドット) 2020/11/12 亀井洋志
■「健康診断正常値」国と医師ずれ…学会と製薬会社の癒着指摘
女性自身:2019/04/10
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「特定健康診査受診結果通知表」(以下・特定健診)は、40~74歳を対象に国が無料で行っている通称「メタボ健診」。
本誌の女性記者(56歳)が昨年秋に受診した結果は、なんとほとんどの項目が国の基準値をオーバー。
通知表では、要注意として、数値が黄色く塗られていた。
完全にメタボ? 本誌記者はあわてて、この通知を持って、健康診断の数値にくわしい東海大学名誉教授の大櫛陽一先生を訪れた。
「これならすべて正常値の範囲内。投薬の必要もまったくなし。かえって、いちばん長生きできる体形(BMI値)です」
表に示した「大櫛先生が全国70万人の健診結果で統計学的に計算した基準値」と「米国の診断基準値」に照らし合わせると、たしかに本誌記者は正常値内だ。
「米国臨床学会は’17年に収縮期血圧が『130以上で投薬の必要があり』としていますが、米国政府の委員会は60歳では150未満を正常値としており、こちらが正しいと私は考えています」
どうして大櫛先生と国の基準値はこれほど違うのか?
それぞれ個別の項目ごとに教えてもらおう。
・中性脂肪(特定健診の基準値=150mg/dl未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=12~138mg/dl※変動が大きいので参考程度にして、3年以上連続して高いときには注意を)
米国の基準値は、なんと1,000未満は正常となっている。
「炭水化物を取りすぎ、運動不足でエネルギー消費量が少ないと、中性脂肪が増えて肥満につながります。ただし測ってみると、1日のうちでも、数値は大きく変化し、健康診断の数値はあまり当てになりません。国際的にも、中性脂肪の血中濃度は疾患との関係は少ないと結論づけられています。ただ1,000を超えると、急性膵炎のリスクになると考えられています」
・LDL-コレステロール(特定健診の基準値=120mg/dl未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=80~192mg/dl)
値が高いと動脈硬化の原因とされるコレステロール値。とくに悪玉とされるLDL-コレステロール値を気にする人は多いが。
「まず悪玉という名前がうそ。LDLもHDLもそれぞれに役割があり、よい悪いという性質ではありません。また数値が高いほど、脳卒中になりにくく、心筋梗塞の原因にもならないことがわかってきています。また女性はもともとコレステロール値が高いうえに、とくに高齢者はコレステロール値が高いほど元気で長生きという住民追跡調査の結果がでています」
それにしても、なぜこれほど国の基準値と、大櫛先生の基準値が異なるのか?
「現在の基準値の多くが製薬会社と医学学会の癒着で生まれているからです。現行の基準値にとらわれず、国際基準に目を向けてください。また年齢とともに数値が徐々に上がるのは正常な変化。検査値にあまりとらわれることなく、気になる症状が現れたときに病院を受診することをお勧めします」
あなたも健康診断の結果に右往左往する前に、大櫛先生の基準値で確認してみよう。
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「健康診断正常値」国と医師ずれ…学会と製薬会社の癒着指摘
女性自身:2019/04/10
■知ってほしい「医者と製薬マネー」の底深い闇
デイリー新潮 2019年06月03日 谷本哲也
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私は、主に無床診療所と中規模の病院で勤務する内科医だ。
延べ人数で年間1万人を超える患者を日常的に診察している。
風邪やインフルエンザなどの感染性疾患、高血圧や糖尿病などの生活習慣病をあつかったり、救急搬送の対応やご高齢の方のお看取りに関わったりする機会が多い。
薬は内科医の仕事道具そのものだ。
そのため、普段から社会と薬の関係について考え、診療活動から得られた知見を、専門誌に英語論文として発表する活動もよく行っている。
そのような経験を重ねているなかで、今回、一般向け書籍を執筆する機会をいただいた。
それが、2019年4月に発売された小学館新書『知ってはいけない薬のカラクリ』だ。
本書のテーマは、医者と製薬会社の薬にまつわる「利益相反」だ。
ドラマで人気の「ドクターX」のような名医は登場せず、画期的な新薬開発のドラマを紹介するのでもない。
一見地味で難解なテーマ設定と思われることだろう。
しかし、実は本稿をお読みの読者ご自身、さらには日本の医療体制そのものへの大きな実害を起こしかねない重要な問題なのだ。
この点で、医療にかかわる様々な問題の中でもより大きな社会的意義を持つテーマの1つだと私は以前から考えてきた。
この問題を、医療とも製薬業界ともかかわりのない方々にもなんとかわかりやすく伝えたい、というのが拙著執筆のそもそもの動機だ。
・バラまかれた年間「264億円」
利益相反は、日常的にはあまりなじみがない言葉かもしれない。
わかりやすくたとえるなら、「政治とカネ」の問題を思い浮かべていただくとよいだろう。
公共事業を請け負う業者を決める場合、その選定に影響力のある政治家が業者から接待を受けたり、献金を受けたり、あるいは多額の講演料の謝金を受け取っていたりしたら、公平性が疑われかねない。
過去にも、田中金脈問題やリクルート事件など、政治とカネをめぐる社会的に大きな事件がたびたび繰り返されてきた。
そのため、政治資金規正法が導入・改正され、政治献金の上限の設定、金額や資金の流れを公開することなどが定められ、今日にいたるのはご存じのとおりだ。
その「政治とカネ」と似たような図式が、医者と製薬会社の関係にも存在している。
しかし、政治と違って医療は「聖域」と考えられており、また、専門性も高く部外者が容易に口を挟むことができない。
その結果、製薬会社との関係から必然的に生じる「医者とカネ」の問題について、表立って語ることはタブー視されてきた。
処方薬は、患者に向けて直接宣伝することはできない。
そのため、製薬会社は患者には見えないところで、医者向けにさかんに薬の宣伝活動を行っている。
タダで高級弁当を配ることから始まって、製薬会社がつくった宣伝用の資料文を読み上げるだけで5万円、10万円の講演料謝金をわたし、使い道に何の制限もない何百万円、何千万円ものお小遣いが奨学寄付金という名前で研究室に注ぎ込まれる。
非常勤の公務員として薬の発売や値段を決める政府の審議会委員や、病気の治療方針をしめす診療ガイドラインの作成委員も、当たり前のように多額の製薬マネーを受け取る。
このようにして、製薬会社から医者個人へわたる講師謝金等に費やされるお金は、日本製薬工業協会に加盟する各社総計で、1年間に実に264億円(2016年度)にも及んでいた。
・製薬会社と医者は「win-win関係」
大多数の医者は真面目にやっている、と医療関係者のなかからも反論が出てくるかもしれないが、利益供与を受けることで人間が無意識のうちにだとしても影響を受けてしまうことは、否定できない。
学力テストの偏差値が高い医者であっても、決してその例外ではない。
実際に、利益相反関係の有無が処方内容や臨床研究の結果に影響を与えるとする医学論文が、いくつも報告されている。
製薬業界は他業種に比べ利益率が高く、数十パーセントにおよぶこともある。
その潤沢な利益の一部が医者への宣伝活動に回り、高額な薬が数多く処方され、また製薬会社がもうける。
その仕組みを維持するために、宣伝費が上乗せされた高い薬価がつけられるという、医療業界にとっては好循環サイクルが形成されている。
事実、医薬品産業は他業種に比べて宣伝費・営業費用等の比率が倍以上におよび、著しい高コスト構造にあることが指摘されている(2019年4月、財務省主計局分科会資料より)。
このような薬のカラクリについて、医療業界内でも表立っての議論はあまりされてこなかった。
業界内のエスタブリッシュメントにとっては、「不都合な真実」となるからだ。
一般社会の通念とは異なる、浮き世離れした宣伝活動が業界内で常態化していても、誰も疑問を呈さず口にも出さない。
当然ながら製薬会社も営利企業であり、薬を効果的に宣伝し効率的に売ることで、できる限りの利潤を上げなければならない。
資本主義社会の中では正当な企業活動の一環で、製薬会社も医者もwin-winの関係なのだから、それの何が悪いのか、という意見が業界内で大多数を占めていることは、私も十分承知している。
・暴走する空恐ろしさ
以前は、私もそのように思う業界人の1人に過ぎなかった。
しかし、問題の深刻さを思い知らされる転機があった。
それは、2012年ごろから問題になり始め、社会的にも大きく取り上げられた「高血圧薬ディオバン」の臨床研究不正事件だ。
ほぼ同じ時期に、細胞やネズミをあつかう基礎研究の分野で「STAP細胞事件」も持ち上がり、マスメディアでセンセーショナルに取り上げられたことから、一般の方々の間ではむしろこちらの方を研究不正事件としてより印象深くご記憶の方が多いのではないだろうか。
しかし、患者や社会への実害という点では、臨床現場で実際に用いられる医薬品にかかわる臨床研究不正事件の方が、より深刻な問題なのだ。
当該の高血圧薬では実際以上に有効性が高いと見せかけられ、必要以上に高価な薬が累計で1兆円以上も売り上げられた。
紆余曲折はあったものの、最終的には不正が認定され、関係する医学論文が国際専門誌からすべて取り下げられた。
私はこの事件の初期段階から興味を持ち経過を追っていたが、製薬会社と医者がwin-winの関係を構築していても、それが密室で進められ歯止めが効かなくなると、ここまで暴走してしまい社会的被害をもたらすのかと、空恐ろしさすら感じることになった。
この事件を受けて、臨床研究法という新たな法律が2018年から導入された。
研究方法のルールを厳格化して、同様の事件の再発を防ぐのがその狙いだ。
しかし、そもそもの不正が起こった本質的な原因は、「医者とカネ」、製薬マネーの問題にある。
利潤を上げるためには手段を選ばない、どう猛な資本主義の精神が根本にあるのだ。
この本質的な課題についての取り組みは、日本ではいまだ不十分と私は感じていた。
・埋もれている「道義的スレスレ事案」
製薬マネー、すなわち医療における利益相反の扱いは、世界共通の課題だ。
たとえばアメリカでは、医療制度改革法の「サンシャイン条項」が2010年に定められ、製薬会社などから医者への資金の流れを明らかにする「オープン・ペイメンツ・データ」という公開データベースが利用されるようになり、利益相反への対策の目玉として期待されている。
同様のデータベースが日本でも必要ではないかという議論は持ち上がっていたが、関係する厚生労働省や日本製薬工業協会、日本医学会など大組織の動きは遅かった。
そこで、探査ジャーナリズムNGO「ワセダクロニクル」とNPO法人「医療ガバナンス研究所」と共同で、民間主導の小規模のチームで日本版オープン・ペイメンツ・データを作成するプロジェクトが始まり、これに私も参加することになった。
診療業務の他に、同研究所で英語医学論文の発表などにも取り組んでいたご縁だ。
この度の拙著では、この「マネーデータベース『製薬会社と医師』」を軸に、医療にそれほど馴染みのない一般の方でも興味深く読めるよう工夫を凝らし、全体像をわかりやすく理解していただけるよう心がけた。
それだけでなく、読み物として面白くなるよう、薬の基本的な知識や世界史、医師不足やビッグ・データと医療など、多種多様な話題も盛り込んでみた。
医者と製薬会社の利益相反関係は、すべて無くして禁止してしまえばいい、というような単純なものではない。
医学、医療を発展させ、病に苦しむ患者のために適切に薬を提供し続けるためには、両者の健全な関係は不可欠だからだ。
しかしながら、製薬会社の豊富な宣伝費用の出所の多くは、国民皆保険制度を持つ日本では保険料や税金である。
いわば、医者は薬を介して公的なお金の使い道について決めているわけだ。
公共事業にかかわる政治家の立場と何ら変わらない。
医療は聖域だからと野放しのままでは、今後も高血圧薬の臨床研究不正事件のように暴走する危険性は否定できない。
また、ルール違反として問題になるのは氷山の一角に過ぎず、そのウラには大多数の道義的にスレスレの事案が多数埋もれていることも指摘しておきたい。
閉じられた医療業界の内輪だけでなく、1人でも多くの一般の方々にこの問題について知っていただくことが拙著の目的だ。
利益相反について、広く社会の中で受け入れられる節度ある着地点を見いだすきっかけとして、本書が少しでもお役に立てば著者として本望である。
・谷本哲也
1972年、石川県生まれ、鳥取県育ち。鳥取県立米子東高等学校卒。1997年、九州大学医学部卒。内科医。ナビタスクリニック、ときわ会常磐病院、社会福祉法人尚徳福祉会、霞クリニック、株式会社エムネス、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所。年間延べ1万人以上の診療に携わる他、「the New England Journal of Medicine(NEJM)」、「the Lancet」 とその関連誌、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」 とその関連誌などでの発表に取り組んでいる。著書に『生涯論文! 忙しい臨床医でもできる英語論文アクセプトまでの道のり』(金芳堂、2019年4月)、『知ってはいけない薬のカラクリ』(小学館、2019年4月)がある。
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知ってほしい「医者と製薬マネー」の底深い闇
デイリー新潮 2019年06月03日 谷本哲也
■「作られた病気」で薬漬けにして、人々を殺す『医者の大罪』…近藤誠医師がまたも衝撃作を発表
Business Journal 2019.10.30
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・目標値の改訂で2人に1人が高血圧症患者に!?
今年4月、日本高血圧学会が、5年ぶりの改訂となる「高血圧治療ガイドライン2019」を発表した。
2017年にアメリカで高血圧の基準値が25年ぶりに130/80㎜Hg以上に引き下げられたため、その結果が注目されたが、日本の高血圧症の基準値は、従来通り140/90㎜Hg以上と据え置きとなった。
アメリカでは基準値の引き下げで高血圧症患者が一気に3000万人増えて、2人に1人が高血圧症という異常事態に陥っている。
日本の基準値はどうにか据え置きとなったが、血圧を下げる目標値は引き下げられた。
75歳以上は150/90㎜Hg→140/80㎜Hgに、75歳未満では140/90㎜Hg→130/80㎜Hgに引き下げたので、事実上の基準値引き下げに等しい。
しかも、これまで正常高値血圧と呼んでいた130~139/85~89/㎜Hgが、新ガイドラインでは、130~139/80~89㎜Hgで「正常」の2文字が外され高値血圧とされた。
これにより、会社の定期検診や自治体の健康診断で高血圧と診断される人が増加することは間違いない。
日本高血圧学会も降圧目標の変更により、新たに450万人が降圧剤治療の対象になると試算する。
ちょっと数字をいじるだけであら不思議、あなたもめでたく高血圧患者の仲間入り、死ぬまで降圧剤を飲み続けることになり、病院と製薬会社が儲かるという仕組みである。
こうした現状を「医療サギ」と一刀両断しているのが、今月の新刊『医者の大罪 医療サギに殺されない39の心得』(SB新書)である。
サブタイトルは「医療サギに殺されない39の心得」。
著者はがん放置療法の提唱者で知られる近藤誠医師(72)。
以下は前書きのさわりの部分である。
「いま日本人は、医療によって、たいへんな危険にさらされています。健康なのに『病気だ』と言われ、病院通いをさせられている人たちが数千万人もいるからです。そのため高血圧の治療だけでも、毎年、じつは健康な数万人が副作用で亡くなっている、という証拠があります。どうしてそうなるのか。医師たちが、重要な医療情報を隠しているからです。そのため一般の方々は、自分が受けている検査や治療が意味あるものと勘違いし、病院通いを続けているわけです。実例を示しましょう。高血圧や糖尿病などの、いわゆる『生活習慣病』を治療することの効果を調べた、フィンランドにおける『比較試験』です」
フィンランドで行われた試験とは、元気で健康に見えるけれども、各種の生活習慣病を持つ1200人の中年男性に実施した臨床試験だ。
具体的には、高血圧、高コレステロール血症、高中性脂肪、高血糖、肥満など、7つの因子のどれかを持つ人を選び出し、2つのグループに分けて、片方は15年間なるべく医者にかからず、自由に生活をさせ、もう片方は、医師が定期的に面接し、食事内容や運動などのライフスタイルの変更を指示し、検査値が下がらない場合は薬を処方する「医療介入」を5年間続け、その後の10年間は自由に生活させた。
そうして、15年間の総死亡数を比較したところ、医療介入したグループのほうが死亡者数が46%も増えたという。
この結果は1991年、米国の医学誌「JAMA」に掲載された。
近藤氏は、こうした実例をもとに、歯に衣着せず、現代医療のアンチテーゼとなる多数の著書を世に問い続け、常に医学界を敵に回してきた、“孤高の医師”である。
本書でも「高血圧治療の大罪」「糖尿病治療の大罪」「基準値ビジネスの大罪」「高コレステロール血症、メタボリックシンドローム、骨粗しょう症治療の大罪」「がん手術の大罪」「免疫療法剤・オプジーボの大罪」「『健康常識』の大罪」「医療界の大罪」とバッサリ。
返す刀で、オプジーボの開発者で昨年ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑・京都大学特任教授や、「生活習慣病」の生みの親で2017年に105歳で亡くなった、日本を代表する「名医」日野原重明氏まで切り捨てた。
『がん放置療法のすすめ』『医者に殺されない47の心得』『どうせ死ぬなら「がん」がいい』『がんより怖いがん治療』『患者よ、がんと闘うな』『眠っているがんを起こしてはいけない。』など、共著も含めれば70冊近い著書を世に問うてきた近藤医師に、あらためて新刊『医者の大罪』について話を聞いた。
・
医療界の“大罪”とは
――『医者の大罪』は今までの著書の集大成のように感じましたが、本書を書こうと思ったきっかけはなんですか。
近藤誠氏(以下、近藤) いろんな出版社の依頼に応えていくなかで、「医療の罠」というタイトルで書いてほしいと言ってきたのが今回の出版社。
ただ「罠」というのはありきたりだなぁと思いながら書き進めていたら、出版社が最終的にこのタイトルを提案してきた。
言われてみたら、医療界はたしかに「大罪」だらけだなぁと思って、OKしました。
中身は、これまで言ってきたことが多いけど、過去のどの本よりもわかりやすく書いたつもりです。
有名な病院や医者たちの実名もたくさん出しているので、読んだ人はちょっと驚くかもしれませんね。
いろいろな健康常識のウソについてもまとめました。
特に、体温が高いほうが良いと、大勢が信じている話が真っ赤なデタラメであり、実は低体温のほうが長生きすること、高体温をめざすと死にやすいことなどは、いま健康な人にも参考になるでしょう。
――先生の本はいつもタイトルが挑戦的ですね。
近藤 中身を短い言葉で言い当てようとすると、必然的にそういうタイトルになる。
単に事実を述べている気持ちしかないんだけど、はたからは挑戦的に見えるかな。
でも、僕がバッサリ切り捨てているのは、健康な人を病人に仕立てる医療と医者であって、病気で苦しんでいる人を助けようとする医療や医者を非難しているわけではないよ。
――「もう死ぬしかない」とか「あんたいつ死ぬの。どこで死ぬの」など、医者が患者に放った信じがたい暴言がたくさん載っていますが、これは本当なんですか?
近藤 僕のセカンドオピニオン外来にみえた人たちから、この1、2年のあいだに直に聞いた話です。
患者さんが僕に嘘をつく必要はないでしょ。
一般の方々や病院関係者に警鐘を鳴らすためにも、超有名病院での出来事を実名で挙げて紹介しました。
それら“セレブ病院”で暴言が聞かれるからには、日本中の病院で同じことが起きているはずです。
――医者が患者に暴言を吐くのは、医者個人ですか、それとも医療業界の問題ですか?
近藤 救命救急が典型だけど、本当に必要な医療だと、患者側が拒むはずがないから、医師は鷹揚に振る舞える。
だけど、元気なのに健康診断で発見される生活習慣病とか、がんの治療に関しては、疑いを抱く患者家族が増えてきている。
それで、患者から「治療は受けたくない」なんて言われると、医者はカッとするわけ。
たぶん、医者の方も内心間違った治療をしているんじゃないかと感じているんだろうね。
特にがん治療の場合は、仮に善意であってもバタバタ死んじゃう。
僕と共著で対談本を出した萬田緑平医師は、大学病院で消化器がんの手術を何千件もやって、外科での抗がん剤治療も一手に引き受けてきた。
それでたどり着いた結論が、手術も抗がん剤もダメだ、かえって早死にさせちゃう、ということ。
彼は勇気があるから外科医をやめて、がん患者を看取る緩和ケア医になった。
しかし、同じように気がついても、ぬるま湯のような環境から飛び出せない医者たちがたくさんいる。
そういう人ほど、患者が治療を拒否すると怒り狂っちゃうんだろうね。
――早期発見すれば、がんは治ると思っている人が多いですが。
近藤 それはそうだろうね。医者たちがこぞって「早期発見、早期治療」を叫んでいるから。
彼らの内心はさまざまだろうけど、そう言い続けない限り健康診断を受けてくれないし、がん患者が見つからなければ、医者の仕事も減っちゃうからね。
だから、早期発見に意味があると思わせておくのは、医療界にとっての生命線なんですよ。
――本のなかで、良性の乳がんなのに全摘と言われた50代の患者さんがいましたが。
近藤 主治医は「がんだから全摘する」の一点張りだったって。本人は本当に悩んで僕のところにやってきた。
病理報告書のコピーもあったので目を通すと、英語だけど「乳管内の良性病変」と書いてあったから、「がんじゃないよ」と言ったら非常に驚いていた。
すでに手術予定まで組まれていたから、主治医の明らかな虚言です。
そういう患者さんが一人でも僕のところに来たら、それは氷山の一角でしょう。
日本には同じように嘘をつかれて手術されている人がごろごろいるということだよ。
肺にがんが転移していると言われて大学病院で抗がん剤治療を受けている人も、僕が画像を見たら、がんの転移じゃなくて、ただの血管だった。
大学病院でも診療科によっては医者も少人数だし、内部的なチェックもないから、誰かが転移だと言えばそれが通ってしまう。
電子カルテだから、勝手に閲覧すると誰がアクセスしたか証拠が残るので、他人がカルテをチェックするのも難しい。
・高血圧、糖尿病、早期がんは“作られた病気”
――いちばん大罪だと思うのは、なんですか?
近藤 患者の数が多いし、治療で死ぬ数もいちばん多いから、高血圧でしょうね。
これまでの140未満に下げる基準でも、年間、数万人が降圧剤の副作用で脳梗塞になったり転倒したりして死んでいる。
目標値が130まで下げられたので、さらにすごいことになりますよ。
――血圧は自分の年齢プラス90?100でいいのですか?
近藤 そう。ほとんどの人は、その範囲に収まる。ときどきストレスのためにその範囲を超える人もいるけどね。
でも、薬を飲むよりは危なくないんだよ。
僕のワイフも40代のときに上が180で下が110を超え、同僚の医師に言われて薬をちょっと飲んだけど、調子が悪くなりすぐ自主的にやめた。
それ以来、血圧は測っていないけど、30年たった今も元気です。
――降圧剤は、いきなり飲むのをやめると危険だと言われています。
近藤 それは降圧剤を一生続けさせたい医者たちがつくった都市伝説。
薬をやめても血圧はゆっくり上がっていき、からだの調節システムが適当とみなす血圧に落ち着くだけ。
特別の危険はありません。
本でも示したように、薬で血圧を下げたら、脳梗塞などの副作用で死亡率が高くなるのだから、薬をやめてそういう危険から逃げられてよかった、と考えるべきでしょう。
――本書では、フィンランドで行われた比較試験が紹介されていましたが、「医療介入」を受けた患者グループのほうが、そうでない患者グループより総死亡者数が多くなったそうですね。
近藤 高血圧や糖尿病などを治療したら寿命が延びることを証明しようと思って実施したら、あにはからんや、逆効果になってしまって、試験を担当した研究者たちも驚いたんだよ。
すごく丁寧に行われた比較試験だからね。
向こうは日本と違って家庭医が決まっているから、彼らが試験の担当者となり、そのデータを中央に吸い上げて解析するわけ。
結果が発表されたのは、「JAMA」という世界で3本の指に入る権威のある医学誌。
15年間の総死亡数は医療介入したグループが46%も増えた。
この結果は「上級医」なら知っているはずなんだけど、とにかく内容が全否定だからね。
日本では“フィンランド症候群”と名づけて、あくまでフィンランドの特殊事情だと貶め、「下級医」や一般社会が気づかないようにした。
“フィンランド症候群”なんて名前をつけたことからも、日本の上級医たちの意図が透けて見えるよね。
――医者として50年以上やってきて、いまの医療をどう感じていますか。
近藤 ろくでもない医者が増えた、ということかな。
僕が30代のときに慶応医学部の入学金と授業料がバーンと上がってね。
学生の質が落ちるよといったら、本当にその通りになった。
ぼくらの時代は全国で700人に1人しか医学部に入学できなかったのが、もうすぐ100人に1人が医学部に入学してくる。
そうなると質がさらに低下するのはもちろん、人口比で医者が増えるから、なんとしても病人をつくり出すしかなくなる。
これまでだって、高血圧、糖尿病、早期がん、みんな“つくられた”病気だからね。
――日本人は病院も薬も大好きですからね。
近藤 心の芯まで染みついているから変えるのは難しいけど、なかには何かおかしいと感じている人たちもいる。
僕はそういう人たちに向けて本を書いている。
元気で健康だと感じているときに見つかった病気は忘れなさいと言っている。
僕は自分の血圧も血糖値も知らないし、からだが不調なときもやり過ごすようにしている。
数年前、帯状疱疹になってひと月くらい痛かったけど、なにもしないで自然に治るのを待った。
薬を飲んだほうが長引くだろうと感じたし、患者の気持ちがわかるように医者として痛みを経験しておかないと、とも思った。
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「作られた病気」で薬漬けにして、人々を殺す『医者の大罪』…近藤誠医師がまたも衝撃作を発表
Business Journal 2019.10.30
■本当は恐ろしい降圧剤がもたらす副作用
医師が血圧の薬を飲ませる「背景」
PRESIDENT 2016年5月16日号 長山清子
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・「製薬会社は莫大な利益を得られます」
「現在の高血圧の基準値は異常に低く設定されています。私が学んでいた1969年ごろは、上が『年齢プラス90』以内ならば正常とされていた。たとえば50歳なら140、60歳なら150という具合。ところが高血圧の基準値は2000年以降、どんどん下がっています」
こう語るのは、サン松本クリニック院長の松本光正医師。
年齢とともに血圧は高くなるものだが、なぜそれを低めに設定するのか。
松本医師はいう。
「『これ以上は高血圧ですよ』という基準値を低めに設定するだけで、健康な人を『患者』にすることができるからです。しかも血圧を下げる降圧剤は一生飲み続けることが多い。製薬会社は莫大な利益を得られます」
日本高血圧学会のガイドラインで高血圧の基準が下がり始めたのは、2000年から。
アメリカや日本で高血圧の新薬ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)が発売されたころと重なる。
「アメリカの製薬会社は高価なARBを売り出すために国際高血圧学会や世界保健機関(WHO)に働きかけて、高血圧の基準値を下げさせることに成功した。日本高血圧学会もすぐそれに倣いました。おそらく製薬会社からの巨額な寄付金があったのでしょう」と語るのは医薬ビジランスセンター(薬のチェック)理事長の浜六郎医師である。
・本当のところ血圧はいくつまでなら安心か
現場の医師はこのガイドラインに従って患者を高血圧と診断し、降圧剤を処方している。
ガイドラインが改訂されるたび、降圧剤を服用する人の数はそれに比例して増えていく。
「私が卒業した69年当時、降圧剤を服用している人はおよそ300万人でした。それがいまや1500万人とか2000万人といわれている。製薬会社は笑いが止まりませんよ」(松本医師)
医師の多くはガイドラインに従っている。多忙な医師にガイドラインが正しいかどうかを検証する時間はない。
とりあえずこのガイドラインに従っておけば万が一のときも安心、という思いがあるのかもしれない。
「年齢とともに血圧が高くなるのは自然なこと」と松本医師はいう。「年をとれば血管は硬くなる(動脈硬化)。弾力を失った血管は拡張・収縮しにくくなるので、体のすみずみまで血液を送り込むのが難しくなります。そこで心臓は血圧を上げて、血流をよくします」
・「上は180、下は110まで大丈夫」
それでは本当のところ、血圧はいくつまでなら安心なのか。
浜医師は、「上は180、下は110まで大丈夫。これは各種の疫学調査から明らかです」と断言する。
松本医師は、「やはり上は年齢プラス90が目安。しかしそれを大幅に超えた状態がずっと続くのでなければ気にしなくていい」という。
しかし高血圧を放置すると、脳卒中など生命に関わる病気になるという。
その点は大丈夫なのだろうか。
「脳卒中には3種類あります。すなわち脳出血、脳梗塞、くも膜下出血です。50年前はほとんどが脳出血でしたが、いま脳出血は激減していて、脳梗塞が8割です。くも膜下出血はいまも昔も全体の3%程度」(松本医師)
・「(降圧剤で)がんになりやすくなる」
脳出血が減ったのは、人々の栄養状態がよくなったからだ。
細胞を丈夫にするコレステロールの摂取量が増え、血管が破れにくくなっている。
それなのに「血圧が高いと脳卒中になる」という思い込みだけは昔のまま。
「脳梗塞とは、血の塊が脳の血管に詰まる病気です。血の塊を吹き飛ばすには、血圧を高くして血が勢いよく流れたほうがいいはずです」(松本医師)
しかし薬で血圧を下げているので、かえって脳梗塞を患う人が増えているのだ。
浜医師も次のように警告する。
「体は酸素と栄養素を血液から得ていますが、それを取り込むためには一定の血圧が必要です。それなのに降圧剤で血圧を下げすぎてしまうと、それが取り込めなくなる」
さらに怖いのが、薬そのものがもたらす副作用だ。
降圧剤には種類がいくつかあり、現在の主流は前出のARBやカルシウム拮抗薬だ。
これらの薬剤には炎症を抑える作用がある。
「免疫反応は、病原体や体内にできた異物から体を守るための防御システム。炎症は、免疫反応の重要な要素で、体にできた傷を治す働きです。ARBやカルシウム拮抗薬は炎症を抑制するので、これを飲むと炎症が目立たなくなり、一時的に健康になったかのようにみえる。しかし傷を治すための反応が起きないということは、傷を放置しているということですから、いろいろと不都合なことが起きます」(浜医師)
その1つが「がん」である。
「がんとはいわば体内にできる異物。免疫が正常に働いていれば、仮にがん細胞が生まれても小さいうちに排除できる。しかしARBやカルシウム拮抗薬を飲んでいると免疫が抑制されてしまうので、がんになりやすい」(浜医師)
感染症が全身に広がって死に至る「敗血症」も、免疫不全によって起こる。
さらには高齢者が血圧を薬で無理やり下げた場合、脳に栄養や酸素が行きわたらず、認知症になりやすいという説もあるのだ。
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本当は恐ろしい降圧剤がもたらす副作用
医師が血圧の薬を飲ませる「背景」
PRESIDENT 2016年5月16日号 長山清子
■健康な人を「病気」に仕立て上げる「高血圧マフィア」とは
ITmedia 2014年06月17日 窪田順生
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私事で恐縮だが、70歳になる父親が、「頭がフラフラして立つのもダルい」と言い出した。
ちょっと前に会った時はピンピンしていたので、なにか最近変わったことでもあったのかと尋ねると、「血圧が高いので、お薬で少しおさえましょうか」と処方された降圧剤を飲んでからどうも調子が悪い、とかなんとか。
イヤーな予感がしたので、すぐに服用を止めて他の病院へかかることを勧めた。
当たり前の話だが、どんなクスリにでも副作用がある。
それは降圧剤も然りで、「化学物質」で無理に血圧をガクンと下げるわけだから、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まる。
だから、添付文書なんかでは、高齢者に対して「慎重投与」を呼びかけているのだ。
これは製薬会社にとってかなりビミョーな話である。
ご存じのように、日本では「健康になるためにはとにかく血圧を下げましょう」というのが“医学の常識”として幅をきかせている。
血圧というのは加齢によって自然にあがっていく。
つまり、日本中に溢れ返る高齢者というのは降圧剤の“メインターゲット”なのだ。
その一方で、ウチの父親みたいにモロに悪い効果が出てしまうケースも少なくない。
飲んでもらいたいけど、そうおいそれとは飲ませられない――。
そんな製薬会社側のジレンマを解消したのが、「バルサルタン」(商品名ディオバン)だった。
この薬は他の降圧剤と比較して副作用が少ない、心筋梗塞や脳卒中のリスクが減る、という結果が「医師主導臨床試験」で報告されていた。
しかも、STAP細胞のようにたった1人の研究者とかではなく、京都府立大学、東京慈恵医科大学、滋賀医科大学、千葉大学、名古屋大学という錚々(そうそう)たる研究機関で、同じような結果が出たのである。
高齢者相手にビクビクしながら降圧剤を処方していた医師たちはすぐに飛びつく。
というより、選択せざるを得なかった。
もしなにか不測の事態が起きた場合、家族から「なぜリスクの低いバルサルタンを処方しなかったんだ!」とやりこめられてしまうからだ。
そんな医師側のリスクヘッジの面も相まって、バルサルタンはバカ売れしたのである。
・「高血圧マフィア」と呼ばれる人
ただ、この「医師臨床試験」というのがイカサマだった。
解析データが改ざんされたことが発覚。
「犯人探し」をしてみると、5つの大学すべてに製薬会社側の元社員が統計解析として関わっていたことが分かったのである。
マスコミは「日本の医学界に衝撃」とか「前代未聞の不祥事」とかワーワー騒いでいていたが、実は世界的に見ると、そんなに驚くような話でもない。
例えば、先ほどふれた「血圧を下げればハッピー」みたいな“医学の常識”を世界各国でつくりだすため、あの手この手でデータを操ってイカサマをする「高血圧マフィア」と呼ばれる人々がいる。
彼らは学会やらWHO(世界保健機関)やらに入り込んで、「高血圧」の基準値を引き下げるために暗躍するのだ。
「そんな奴ら本当にいんのかよ」という声が飛んできそうだが、海外ではわりとよく知られた存在で、『週刊ポスト』でもカナダ人ジャーナリストのアラン・カッセルズ氏がこんなことを言っている。
ーーー
アメリカでも最近まで、高血圧の基準値はどんどん引き下げられてきました。それにつれて、膨大な数の健康な人たちが病人の範疇(はんちゅう)に引き入れられることになった。たとえば、アメリカでは当初、正常な血圧の範囲は『上が140未満、下が90未満』とされました。
その時点で約6500万人の『高血圧症患者』が出現することになった。さらに03年、『上が120未満、下が80未満』というガイドラインが策定されました。すると、一夜にしてさらに3000万人もの人たちが病気と判定された。
『病人』が増えて得をする人たちは誰か。それは、患者たちを診察して処置を施す医師たちと、薬を売りつける製薬会社です。彼らは利益を生むための手段として、血圧の基準値を厳しくすることを利用してきた。まさに、『高血圧マフィア』と呼ぶにふさわしい利権構造です。
ーーー
バルサルタン騒動でマスコミが追いかけ回していた、製薬会社ノバルティスファーマの「元社員」こと白橋伸雄氏は知らぬ存ぜぬで通していたが、先日ついに東京地検特捜部に逮捕された。
「副作用少ないです」といううたい文句で、リスクの高い降圧剤を飲ませていろんな高齢者をフラフラさせていたわけだから「かなり重い罪でしょ」と思うかもしれないが、容疑は薬事法違反の誇大広告。
2年以下の懲役か200万円以下の罰金だ。これで1兆2000億円も売り上げたわけだから、ある意味“やったもん勝ち”みたいなところもある。
厚労省もロクに動かず、刑事告発だけしてあとは知らんぷりみたいな感じからも、この国でも「マフィア」の力が強いことがうかがえる。
取り調べに対して、白橋氏は容疑を否定しているそうだが、それも当然だ。
マフィアだとかギャングだとかは「裏切り者」を絶対に許さない。
地の果てまで追いかけていって本人や周囲の人々に制裁を加える。
だからみな秘密は墓まで持っていく。
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健康な人を「病気」に仕立て上げる「高血圧マフィア」とは
ITmedia 2014年06月17日 窪田順生
■いまさら聞けない「血圧のキホン」(4)高血圧の基準が変わる理由
FLASH:2020.05.07
■日本の医薬品、貿易赤字3兆円超
「輸入額が輸出額を大幅に上回る貿易赤字が続いており、その赤字幅は年々広がっている。厚生労働省の統計調査によると、医薬品の輸入額は4年間で37%増え、2014年に3兆1884億円に達した」
日本経済新聞 2016年7月8日
■医薬品の輸入超過、11年2.4兆円 10年連続拡大
医薬品「輸入額は10年連続で増加し、10年前の2.5倍」
「海外から抗がん剤など高価な医薬品の輸入が増え、輸入超過が広がっている」
日本経済新聞(2012年8月21日)
■医薬敗戦、バイオ出遅れ 21年の貿易赤字3兆円へ
日本経済新聞 2021年12月12日
■ゲノムリテラシーなき、さまよう日本:医薬品の貿易赤字は4兆円超に
アゴラ 2022.07.29 中村 祐輔
■今年度上半期の貿易収支、赤字3898億円…ワクチン含む医薬品輸入が44・7%増
読売新聞 2021/10/20
■ワクチン輸出国だった日本が、「輸入ワクチン頼み」に落ちぶれた根本原因
開発途絶を招いた「全面敗訴」の重み
PRESIDENT Online 2021/06/01
■医薬品輸入額は過去最高、コロナワクチンが影響との声-3月貿易統計
Bloomberg 2021年4月19日 占部絵美
■ファイザー 今年の売上高11兆円超の見通し
日テレNEWS 2022/02/08
■米モデルナの売上高32倍、コロナワクチンで業績急伸
読売新聞 2021/11/05
■ワクチン特需、米2社潤う モデルナは売上高23倍
日本経済新聞 2022年2月25日
■欧米の製薬大手、コロナワクチンや飲み薬で巨利 引き離される日本勢
朝日新聞 2022年2月10日
■ビッグ・ファーマ 製薬会社の真実(マーシャ・エンジェル)
・巨大製薬会社が支配する医学界
「医学界ではすさまじい言論弾圧がまかり通っている」
「医学者は製薬会社のいいなり」
■「ビッグ・ファーマ 製薬ビジネスの裏側」
【BS世界のドキュメンタリー】(NHK)
■欧米ではどんどん減っているのに なぜ、日本人ばかりが「がん」で死ぬのか
週刊現代(講談社)2014.10.14
■ワクチン会社から謝礼を受け取っていた番組コメンテーター医師
「ファイザーから約714万円、アストラゼネカからは11万1370円、ジョンソン・エンド・ジョンソンの製薬部門であるヤンセンファーマからも5万5685円を受け取っていた」
週刊ポスト(2021.04.26)
■子宮頸がんワクチン反対派の大学教授、副作用薬メーカーから多額寄付受領
Business Journal 2018.05.19
■巨額のカネが、製薬会社から医師に流れ込んでいた!
『新薬の罠 子宮頸がん、認知症…10兆円の闇』
(鳥集徹 著)医療ジャーナリスト
発売日:2015年05月23日
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■新型コロナワクチン:各国政府は製薬会社との契約や費用を開示し、透明性の確保を
・「原価販売」の公約に疑問
「ほとんど情報が公開されていない」
国境なき医師団(2020年11月12日)
https://www.msf.or.jp/news/detail/pressrelease/ac20201112st.html
■【新型コロナ】“武漢研究所起源説”研究所には米政府の金が流れていた
・米政府は研究資金を援助
「アメリカは武漢研究所のコロナウイルス研究に370万ドルの資金援助を行なっていた」
ヤフーニュース(2020/4/19)飯塚真紀子
■中国の武漢研究所、実は米国が資金
朝日新聞デジタル
2020年5月10日
■武漢ウイルス研究所(Wikipedia)
「2015年にアメリカ国立衛生研究所は研究の委託として370万ドルの資金援助を行うなど同研究所はコロナウイルスを積極的に研究」
※出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
■『医療ビジネスの闇 “病気産生”による経済支配の実態』
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崎谷博征(サキタニヒロユキ)
1968年奈良県生まれ。奈良県立医科大学、同大学院卒業。脳神経外科専門医。臨床心理士。現在は私立病院の副院長を務める。2006年に「崎谷研究所」を設立。2011年にアメリカ医師国家試験(USMLE)STEP1、2に合格。2012年「みどりの杜あんしんクリニック」開設。中国海陽市に崎谷研究所分院、健診・予防医学センター開設中である。アセアン諸国でも医療施設の開設に従事。アメリカの最先端医学である「精神神経免疫学」を研究し、難病治療に専念しながら、生活習慣改善による自然治療と土壌からの健康改善活動に従事している。アジア、南米でも土壌改良に従事。また、多くの経済誌、健康誌などに論文を寄稿し、セミナーや講演など幅広い活動を展開。宅地建物取引主任者。副島隆彦国家戦略研究所研究員
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斉尾武郎(サイオタケオ)
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■ビル・ゲイツ氏率いるゲイツ財団、コロナ対策に巨額
ビル・ゲイツがコロナワクチンに巨額投資、製薬業界に巡らすカネと人脈
週刊ダイヤモンド:2020.8.7:編集部 土本匡孝:記者
■大きすぎる?ビル・ゲイツのWHOへの影響力
SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会国際部
■「ビル・ゲイツは新型コロナのワクチンを世界で初めて治験フェーズに移行させて注目を集めている米国のモデルナというバイオベンチャーに資金提供しています」
週刊現代(講談社)2020.5.2
コロナパニックで「巨額の富を築いた人」たち、その知られざる正体
■「BA.5」対応ワクチンの女性2人含む接種後死亡は1909件 厚労省が報告
日刊ゲンダイ:2022年11月15日
■一生打ち続けるのか!?コロナワクチン「5回接種で死者急増」「7回で半数死亡」衝撃警告を葬るな!
2022年7月11日 週刊アサヒ芸能
■専門家が警告!コロナワクチン「追加接種で6万人死亡」の超衝撃データ
週刊アサヒ芸能 2023年3月12日
■6万人もの異常増加。日本で2021年に「戦後最大の超過死亡」が起きたワケ
まぐまぐニュース 2021.12.21
■コロナワクチン「接種開始時期と死者増加時期が一致」のデータが意味するものとは
2022.12.20 女性セブン
■戦後最大「超過死亡」の謎…ワクチン接種との関係はあるのか?~コロナワクチン接種後死亡を追う~
日刊ゲンダイ:2022/11/12
■政府がひた隠す事実【コロナワクチンと超過死亡の因果関係】専門家「接種率が高い国ほど超過死亡が多くなる」
週刊現代 2023.02.14
■安倍政権、米ファイザーから未開発ワクチン「6千万人」分購入決定に重大な疑問
biz-journal 2020.08.08 岡田正彦/新潟大学名誉教授
■安倍首相の置き土産「コロナワクチン」~危険性を専門家が指摘~
「ワクチンは遺伝子を操作したウイルスを成分」
「ワクチン接種によって得られた免疫が過剰に反応し、罹患したときにかえって重症化」
「10年以上かけて治験を行うのがふつう」
(女性自身:2020/9/15)
■「人道に対する罪」コロナ騒動の元凶ビルゲイツを糾弾したイタリア女性国会議員
イタリア:サラ・クーニアル国会議員の議会演説(2020年5月18日)
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ビル・ゲイツはすでに2018年に感染爆発を予言しました。
そしてこれは、昨年10月の「イベント201」でシミュレーションされたんです。
彼のダボスの仲間に従ってです。
そして彼は、何十年にもわたり、人口削減計画を作ってきました。
全世界の政策を専制支配する計画もです。
この目的としては、農業、テクノロジー、エネルギーに対する支配権を得ることです。
彼はその宣言で文字通り言ってますよ。
「我々がワクチン、健康について良い仕事をすれば、世界人口を10%から15%削減できるだろう」と。
彼は続けます、「大虐殺のみが世界を救うことができるのだ」と。
彼のワクチンのおかげで、アフリカの数百万人の女性の不妊に成功しました。
そして、ポリオ流行をつくり出し、インドの50万人の子供をまひさせたのです。
今現在、彼のDTaPワクチン(三種混合ワクチン)は病気そのものよりも死者をもたらしているのです。
モンサントによってデザインされた、彼の不妊化されたGMO(遺伝子組み換え食品)と同様に、そして、必要な人々に気前よく与えられたのですが、これは全て、彼が顔認識のための量子タトゥーを考慮しているからです。
そしてRNAワクチンというのは、われわれの免疫システムを再プログラムするためのツールです
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イタリア:サラ・クーニアル国会議員の議会演説(2020年5月18日)