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街燈の無き故郷や天の川

子どもの頃は毎年夏休みに
父の故郷の兵庫県の田舎の町へ
家族で1週間ほど帰省するのが恒例でした。
同年代のいとこもおり
川で泳いだり山を探検したり
とれたての鰻を捌くのを見せてもらったり
生々しいイノシシの解体を見たり
普段の生活ではできないことを
たくさん経験できたことは
とっても幸せなことでした。
そしてなんといっても一番感動したことは
星が奇麗なのよ!これが!
こんなにたくさんの星は
プラネタリウム以外では
決して見られない、いやもう
それ以上に降ってくるんじゃないかしらと
思うほどの美しい星々!
子ども心にほえ~~っと感動して
口をあんぐり開けて見上げたものでした。
というのもほら、山奥の町の夜は
一歩外へ出ればもう真っ暗!
なんでこんなに暗いん???と
子どもの時は怖かったですが
そう、街燈というものがないんですよね!
そりゃ暗いはずだし
そりゃ星が奇麗なはずだわ!
山の空気が澄んで綺麗というのもあるでしょうが
天の川と聞いた時まず浮かんだのは
夜の山々の暗さと
煌々と輝く星でした。
なんとロマンティックな!

都会は24時間明るくて
眩しいコンビニの照明に
星も霞んでしまっていますよね。
とか言いながら深夜に
アイス食べたくなったら
我慢できずにコンビニに走りますけど。

(NHK俳句10月号「天の川」西山睦先生選 佳作)

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