見出し画像

月白や牛乳注ぐ非麻痺側

以前父の介護をしている時期に
なにがしか役に立つことがあるかもと
初任者研修の資格を取りました。
昔のヘルパー2級というものですかね。
4ヶ月ほど頑張ってスクールに通ったのですが
そこで介護についていろいろ教えてもらい
たとえば体の片方に麻痺がある人の
衣服の着脱の仕方なども習いました。
父は幸い麻痺などなく
手足は自由に動かせていましたが
認知症だったため
脳が半分麻痺してんだろうなと
悲しいけれどそう思って接していました。

世の中には麻痺があっても
非麻痺側(ひまひそく)でとても上手に
生活されている方がたくさんいらして
ほんとにすごいことと思います。
私がそうなったとき
はたしてどうやって生きて行くのか
先の事を考えすぎてはいけませんが
人生何が起こっても
受け止めてその時出来ることを考えながら
できるだけ穏やかに生きて行けたらと
そんなふうにやけに真面目に
思ったりします。が
実際はあたふたバタバタするのでしょう。

せっかく取得した資格も
今は全く使うこともなく
習ったこともすっかり忘れてしまっている
そんな私は
資格を使う日よりも
介護してもらう日の方が
早く来るような気がしてなりませんw

「月白」第二弾でした。

(おウチde俳句くらぶ 人選)


いいなと思ったら応援しよう!