【VRChat】はじめてアバターをアップロードする時に気を付けること
はじめに
VRChatにはトラストランク(ユーザーランクともいわれる時があります)というものがあります。
はじめたばかりのときのランクは「Visitor」で、ひとまずVRChatで遊んでみてね~なものだと思ってください。
ランクが1つ上がると「New User」になり、自分の好きなアバターをアップロードして使えるようになります。
この記事をご覧になっているということは、もしかしたら「New User」になったばかりか、あるいは始めたばかりではあるけれどアバターアップロードしてみたいなぁと思っている方なのかもしれませんね。
表題にもありますが、この記事では「はじめてアバターをアップロードするときに注意しておくこと」を記していこうと思います。
前提OSと言語
前提OSは Windows11 となっています。
なので Mac OS をご使用の方は少々違ったものとなるかもしれないので、その場合は他の方の記事やこの記事の内容を適時変更するなどしていただければと思います。
また、言語は 日本語 を前提としています。
なお、Unityの表記設定は 英語表記 で記しています。
ユーザー名やフォルダ名について
Windowsではユーザー名やフォルダ名に日本語(2バイト文字といいます)が使用できますが、Unityでのアップロード時にエラーが起こることが多いので、PC名やユーザー名、フォルダ名などは半角英数字を使用するようにしましょう。
また、事故防止のためスペースや「.(ドット)」、「-(ハイフン)」などの記号類は出来るだけ使用せず、使用したい場合は「_(アンダーバー)」を使用しておいた方が無難だと思います。
なお、UnityのAssetsに日本語(2バイト文字)や記号類(♥など)が使用されていても、Hierarchy内が半角英数字で記載されていれば大丈夫です。
変更してしまうと参照元がわからなくなり、逆にエラーとなる場合がありますのでAssets内にインポートされたフォルダ名やファイル名は変更しないようにしましょう。(追記:Hierarchy内に2バイト文字が使われても大丈夫みたいですが、念のため半角英数字としておきます)
詳しくは省略しますがWindows11でのユーザー名の変更方法は以下でできると思います(間違っている場合、すみませんが「Windows11 ユーザー名変更」や「Windows11 アカウント名変更」などで検索してください)。
なお、変更に際して管理者アカウント名とパスワードが必要になる場合があります。
Microsoftアカウントの場合のユーザー名の変更方法
①スタートボタンまたはWinキーを押して「設定」を選択
②左側のメニューから「アカウント」を選択
③右側のメニューから「ユーザーの情報」を選択
④右側のメニューから「アカウント」を選択
(ブラウザが起動して、Microsoftアカウントのページが表示されます)
⑤「あなたの情報」を選択
⑥「名前を編集する」を選択
(「名前を編集する」というページが開かれます)
⑦姓名とキャプチャコードを入力して「保存」を選択
ローカルアカウントの場合のユーザー名の変更方法
①スタートボタンまたはWinキーを押して上にある検索欄(タスクバーの検
索から)「コントロールパネル」と入力してコントロールパネルを起動
②「ユーザーアカウント」を選択
③「ユーザーアカウントの変更」を表示させる
※アイコン表示の設定で表示させる方法が異なりますので詳しい手順につ
いては省略させていただきます
④「アカウント名の変更」を選択
⑤新しい名前を入力して「名前の変更」を選択
可能であれば用意しておいた方が良いもの
アバターのファイル容量は結構(数GB以上)あります。
可能であればCドライブではなく、別のドライブ(Dドライブなど)に保存できるようにしておいた方が良いと思います。
また、バックアップ用に外付けのSSDなどを用意しておくとなお良いと思います。
特にUnityのバージョンアップなどでデータがクラッシュするケースがありますので、バックアップは取っておいたほうが良いです…
VCC(VRChat Creator Companion)の導入
Unityをインストールする前にVCCを導入します。
これに含まれる VRChat SDK を使用してVRChatにアバターをアップロードします。
VCCの導入方法は以下となります。
①VRChat公式にログインする(下線部をクリックすると公式に飛びます)
②左側のメニューにある「Download」を選択
③右側のメニューから「Download the Creator Companion」を選択
④ダウンロードされたファイル(VRChat_CreatorCompanion_Setup~.exe)
でPCにVCCをインストール
Unity Hub/Unityの導入
UnityはVRChatのアバター編集やアップロードを行うための専用アプリケーションではなく、ゲームなども作れるフリーで提供されているアプリケーションです。
ですので、「最新版にしておけばいいでしょ」的なものではなく、VRChatの公式が推奨するバージョンを使用する必要があります。
VRChat公式から推奨バージョンを確認しておきます(下線部をクリックすると公式に飛びます)。
この記事が書かれた時点(2024年7月1日)での最新バージョンは 2022.3.22f1 です。
VCCをインストールした直後であればVCCを起動するとガイダンスが出ますので、それに従えば最新の推奨バージョンがインストールできると思います。
すでにVCCはインストールしてある、という方は上のVRChat推奨バージョンを確認してバージョンが違うようでしたらダウンロードして適用してください。
動画でインストール方法を投稿されている場合もありますので、検索してそちらを参考にしてみてもいいかもしれません。
アバターを探そう!
自分でデザインしたアバターで遊びたいっ
と思う方もいると思いますが、結構ハードル高いです。
アバター作成については動画や記事などで他の方がご紹介・解説なされていますので、そちらにご興味がある方は検索してみてください。
この記事では、自作アバターではなく販売されているアバターを探す場所をご紹介いたします。
VRChat内でアバターを探そう
最近公開されたワールドに「VRC-JP 初心者プラザ」というワールドがあります。
このワールドはVRChatのおすすめ設定なども掲示されている他、サンプルアバターも展示されていて試着もできます。
まだ行ったことが無いという方は是非行ってみてください。
また、もっとアバターを見てみたいという方は「Avatar Museum」でワールド検索してみてください。
複数出てくると思いますが、どれもアバターがたくさん展示されています。もちろん試着も可能です。
これらのアバター(サンプルアバター)からお気に入りが見つかったら、そのアバターの紹介部分にあるURLに行くとそのアバターを購入することができます(中には無料のアバターもあるかも?)。
Boothで探そう
BoothというオンラインショップではVRChat対応のアバターや衣装が販売されていますので、こちらを見てお気に入りのアバターを探すのもアリかもしれません。
ただ、販売されているアバターの数が膨大なので探しづらかったり、お気に入りのアバターに迷ったりするかもしれません…
ちなみに上で紹介しているVRChat内で展示されているアバターのほとんどはこのBoothにリンクされていると思います。
BoothのSHOPによっては「試着できます」と紹介されてVRChatのリンクが記載されている場合もあります。
アバターの利用規約を確認しましょう
気に入ったアバターが見つかったら購入する前にそのアバターの利用規約を確認しましょう。
中には
・頭部と胴体のすげ替え改変の禁止
・TS(性転換)改変の禁止
・センシティブ表現の禁止
などと記載されている場合があります。
また、
・配信利用の禁止
というのも記載されている場合もあります。
ご自身の中では抵触していないと思っても、製作者様(SHOP様)の解釈次第なのでアバターを購入する前に確認することを忘れないようにしましょう。
アバターの衣装替え(改変)の前に
VRChatではいろいろなアバターで遊んでいる方がいます。
そんな色々な方から「このアバターは〇〇です」などと聞いて、そのアバターを見てみると「あれ?こうだったかな?」と思うかもしれません。
その場合は、その方がアバターの髪や目、衣装などを変えているからです。
これを「改変」といいます。
改変の方法は様々あるのでご興味あればそちらを検索してください。
代表的な改変方法は、Unityによる改変とBlenderによる改変でしょうか。
他にもありますので、VRChat内で気になったアバターで遊んでいる方がいたら聞いてみるのもアリかもしれません。
「直接は無理っ💦」という方はフレンドに聞いてみるのもいいかもしれませんね。
ただ、この記事をご覧になられている方は「はじめてアバターをアップロードする方」という設定なので、1つ注意点があります。
まずはデフォルトの状態でアップロード
上にもありますが、この記事をご覧の方は「はじめてのアップロード」の状態の方だと思いますので、いきなり改変したものをアップロードすることはお薦めしません。
改変した際に生じたエラーなのか、VCCやUnityのものなのかの区別がつかなくなる可能性があるからです。
詳しい方に聞ける環境にある方はその方に聞けば良いのでしょうが、やはりはじめてのアップロードで失敗するとどうしていいのかわからなくなりますよね。
なので、まずは一旦デフォルトの状態でアップロードできるかどうかを試しましょう。
その時一緒にUnityの基本操作やウィンドウの意味、パラメータを調整するとどうなるのか…などを実際に操作してみて覚えておくと後々役に立つと思います。
VRChatは1体しかアップロードできないという訳ではないので、もし改変したい場合はその後改変に挑戦してみることをお薦めします。
バックアップは大事
上の方でも触れましたが、アバターの改変中やアップロード時などにUnityがエラーを起こして最悪プロジェクト(アップロードするアバターが入っているファイルフォルダ)が壊れてしまうことがあります。
これを「クラッシュ」というのですが、これが発生してしまうとこれまでやってきた作業が全て水の泡に消えてしまいます…
また、VCCやUnityのバージョンアップなどの際にもごく稀にクラッシュしてしまうケースもあります。
なので、プロジェクトでの作業中のセーブ(保存)を細目に行う(ファイル名を変更しておくと履歴が残せるのでお薦めです)ことはもちろんですが、アップロードが成功したプロジェクトのバックアップを取っておくことをお薦めします。
プロジェクトのバックアップ方法
VCCからプロジェクトのバックアップができます。
プロジェクトの右側にある「・・・」をクリックすると「Create Backup」というドロップダウンリストが表示されるので、それを選択します。
バックアップされる場所は、VCCの左下にある「Settings」を選択して、右側の「General」のタブの「Backups」で指定されたフォルダに保存されます。
このフォルダは任意で変更できますので、お好みの場所を指定も良いと思います。
バックアップファイルは、zipで圧縮されたものが作成されますので、このファイルを外付けSSDなどに保存しておくと良いとなお良いと思います。
バックアップファイルの復元方法
上にもありますがバックアップファイルはzipで圧縮されています。
これをフォルダ(フォルダ名は任意)に解凍して、VCCの右上にある「Create New Project」の横にある「▽(下向きの^)」をクリックすると「Add Existing Project」という選択肢が表示されるのでそれをクリック。
フォルダ選択ウィンドウが表示されるので、先ほど解凍したファイルがあるフォルダを選択すると、VCCのProjectリストに表示されます。
以上となります。 いかがだったでしょうか?
図が無いのでわかりづらいかもしれませんが、この記事とVCCやUnityを実際に起動した状態で確認しながらがいいかもしれませんね。
それではみなさまVRCライフを楽しんでください!
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。