部下と上司 その2 中編
昨日の続きです。良かったら前編も見てみてください。
部下の足りないことを指摘して悦に入る上司もいます。ってか、けっこういっぱいいます。俺はこんなところまで気がつくんだぞ。すごいだろ、と言わんばかりの物言いをする上司、いますよね😅
でも、上司が次のことを考えられるのは、部下がそこまでいろいろ考えてきて、不十分ながらもまとめてくれたからなんです。その大切で大変なステップを上司は部下のおかげですっ飛ばすことができるんです。残念ながら、上司はそれを忘れてしまう、というか、気づいていない場合が多い。人から聞く話の悪いところや足りないところにばかり気がいってしまう。それだけならまだしも、それを上げ連ねて悦に入るのはさらにたちが悪い。
では、そんな時に上司はどうすればいいのか?
やはり、ぐっと我慢することが大事なんだと思います。
仕事を成功させるためには、足りないことも指摘しないといけない。やらないといけないことを部下が理解していないのであれば、それを是正しないといけない。それは間違いがないことだと思います。
ただ、部下がこれまで頑張ってきてくれたことに対してまずは労をねぎらうことが必要だと思います。足りないこと、次のことを言いたくても、まずはぐっとこらえて、そこまでの活動についてお礼を伝える。部下だって100%満足している状態でいるわけじゃない。関係部署とうまく折り合いがつかず、思ったように進められていないかもしれない。思ったようにアイデアが出ず、自信をなくしているかもしれない。難しいなとわかっていながらも、なんとかまとめないと、と思っているのかもしれない。上司になんて言われるだろかと様子を伺っているのかもしれない。
部下の心理状態がどういう状態かわからない時に、いくら正しいからとはいえ、自分の不安や不満を部下にぶつけたら、部下にとってはマイナスの感情しか生まれないですよ、そりゃ。
まずはこれまでの頑張りに対してお礼を言い、現状を肯定する。そうやって部下の気持ちをフラットな状態にしてあげるのがまずは大切なことだと思います。できればそこでギャグの一つでも言って場を和ませ、部下の気持ちが前向きになっていることを確認してから足りない部分を指摘してあげないといけないと思います。
今回の件に関して言うと、まずは部下の心理状態を確認するという作業を怠ったのが私のミスだと思います。この「心理状態を確認する作業」の適切な量というのは、部下の性格によって変わってきます。今回も怠っていたわけではないのですが、比較的多めにこの作業をやらないといけない部下であることを少しだけ忘れてしまっていました。
言ってることが正しいからいつ何を言ってもいいというものではない、ということを肝に銘じておかないといけませんね。相手に思いや想いを伝えて、相手に動いてもらうのが上司の仕事なんですから、相手の心理状態に最新の注意を払うべきです。
では、部下の方は何も見直すべきところはないのでしょうか?
・・・続きは後編で🤣