【閲覧注意】熊鍋を食べました
このご時世、一番影響を受けている業種のひとつが、飲食関係です。
そんな中でも、比較的堅調だったのが、少人数制の高級店です。
私が一番お気に入りの和食店も、このあいだ予約をしようとしたら、「9月以降になります~♪」なんて言われてしまいました。
ただ、そんなお店でも、緊急事態宣言のため、「お酒の提供は19時まで、営業は20時まで」になり、状況が変わりつつあります。
高級店は、食事時間も3時間ほどのところが多いので、利幅の大きいお酒の提供ができない上に、短時間の営業では、同じメニューでは、価格を下げて、品数を減らすしかない状態です。
顧客も、「ならば行かない」ということになりますよね。
結果的に、そんな高級店でも予約が減るということになります。
実際ですね、高級飲食店の予約サイト、OMAKASEでも、キャンセルによる空の連絡が頻繁に入るようになりました。
サラリーマンの方が起業する際に、やりたいことの上位にあるのが、「自分のお店をもちたい」です。
それも、コーヒーショップとか飲食系が多いんですね。
飲食系での起業は、基本的にあまりお勧めしてませんでした。それが、改めて証明されたのがころなですね。
ただ、飲食店が振るわない関係で、恩恵を受けたこともあります。
それは、「普段では手に入らないようなものが、手に入るようになった」ということです。
地元の酒屋さんでは、ネットでしか見かけないような、美味しい日本酒を時々目にするようになりました。
これも、飲食店でお酒が売れないからです。
ちなみに、農家さんも酒蔵さんも、それを予想をして、生産額を減らしているそうですが、それでも、余るようです。
栽培農家さんのために、「お酒」用のお米を「食べる」用に販売する企画もあります。
食材もしかりです。
滋賀県の山奥にあり、ジビエ料理を出してくれる宿&飲食店があります。
予約がなかなか取れないお店なのです。
それが、門外不出の出汁と猟師が撃ったツキノワグマの肉をデリバリーするサービスを始めました。
数量限定なので、ほとんど瞬殺状態ですが・・・(笑)
でも、あんな山奥までいかなくても、あの熊鍋を食べられるのですから、たまりません。
私は運よく予約ができ、それが昨日届きました。
熊と猪の肉に加え、セリ、三つ葉、葱、天然のなめこに、栃餅と柚子、そしてそして、あの門外不出の【だし汁】が入っていました。
丁寧にも、柚子をすりおろすためのおろし金と刷毛まで同封されていました。
ちなみに、ジビエは、猟師の腕と〆方で肉質が全く違います。
詳しくは、調べていただきたいと思うのですが、血が回った肉は食べられません。
さらに、熊に関しては、上質な油肉を身にまとっていて、コラーゲンたっぷりです。一方、猪は赤身が多めです。
猪も、そこら辺のお店の猪鍋肉とは比べ物にならないほど、柔らかいお肉でした。
余談ですが、熊は手がさらに高級品です。しかも右手。
これは、熊が冬眠する際に、右利きが多い熊は、右手にハチミツをたっぷりと塗り、冬眠中、目が覚めたときに右手をなめて栄養補給をするとか。そのため、右手は、はちみつに漬け込まれた状態で、肉質も柔らかくなる、というのが一説です。
中には、商魂たくましい中華系の人が、左右あるなら、高く売るための口実を作ったという話もあります。
事の真偽は分かりません。ただ、ネット販売でも熊の肉や手の肉は販売されています。
ちなみに、比良山荘の熊の手の料理「熊掌」はこんな感じです。
もはや別世界ですね。
そんな話はさておき、今回改めて堪能したのは、門外不出の出汁です。
それだけをなめると、「甘すぎて、家の味ではない」というのが率直な感想でした。
しかし、しかしです。妻が何気につぶやいた「熊肉とは合うのかもね」というのが、完全一致していました。
熊肉との相性は抜群で、雑炊も完璧な味。
もはやこの時点で、美味しさとついつい進むお酒のために、撮影は完全に忘れている状態です。(笑)
娘は、翌日もそのおいしさに酔いしれていました。
親子ともども、大満足の熊鍋&猪鍋でした。
ちなみに私は、ついつい、日本酒を飲み過ぎました。(笑)