私のぬくもり。私の体温。私は生きている。
1日1回はやっている〈ヨガ〉。
…とは言ってもヨガストレッチなので、ものすごいポーズをとったりするわけではないけれど。
その中でたまに耳にする言葉がある。
自分の〈ぬくもり〉
言われるがままに、やってみる。
両腕を自分の前でクロスさせて、そのまま背中側に腕を回し、肩甲骨に触れるように手を回す。
自分で自分を、ぎゅっと、抱きしめる。
そう言われて、自分の体温に意識を向けてみる。
あたたかい。
背中に回した手が温かくて、まるで誰かに抱きしめられているみたいだった。
体を小さく縮めて、更にぎゅーっと力を入れてみる。
大丈夫だよ
そう、聞こえた気がした。
すると不意に、涙が溢れてきた。
あたたかいなぁ。
そう思ったら、ポロポロと泣けてきた。
自分を労う、なんて考えたこともなかった。
HSS-HSPという気質もあるのだろう。
いつもおしりを叩かれて、スキマ時間を埋めていた。
(自分には何か足りない、もっと何かやらなきゃ…)
「頑張る」「踏ん張る」「耐える」が通常操業な自分の中には、「労う」という言葉が存在していなかった。
おつかれさま。
そう、自分に声をかけてみる。
まるで、知らない誰かが自分に言っているみたいな、不思議な感覚だった。
私という人間が、温かい体温をもって、ここに生きている。
追われて生きている時には感じられない、
私がここにいるという感覚。
生かされている、なんてことは、まだ私にはわからない。理屈ではわかるけれど、体感をもってわかってはいない。
ただ、
ぬくもりを感じ
おつかれさま、と労うことで、
ここに生きている自分、というものを感覚で知った気がした。
少なくとも私は、
それを、心から感じたのです。
まずは、自分に、おつかれさま。
今日ここに生きてきた、自分に、おつかれさま。
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