見出し画像

センスとはなんぞや

今、私がやっていることは、営業のプラン集を作ることだ。
その中には大きく2種類あって、
1.ザ日本建築スタイル
2.欧米式と日本式のブレンドスタイル

何が需要が出るか分からないので、幅広く色んなスタイルに取り組んでいる。
1は、まぁいくらでも出てくる。
困ったのは2。
何を引き算して、どこを足し算したらいいのかがわからず海外の建築雑誌や図面を見ては迷路に突入する。
その原因は明白で、私が海外様式についての【普通】の基準を持っていないからだ。

くまモンの生みの親である水野さんは「センスとは知識の集積」だと説き、さらに「普通こそ、デザインの良し悪しを測ることのできる唯一の道具だ」と言っている。
そしてどうやって普通を築き上げるのかというと、知識と経験を重ね時間をかけて目を肥やすしかない。とのこと。つまり普通とセンスは密接している。

こっちに来て建築をかっこいいと思うことが格段に減った。日本建築のレベルが高いからだと思っていたが違くて、私の普通の基準が日本建築にあってその普通でこちらの建築を測っていたから。こちら側の普通を知ろうともせず。
軸を2本持たないといけない。混ぜちゃダメなんだ。自分の好みは置き去りにして、客観的に普通を築き上げないといけない。普通の軸を2本持ってから、どこを融合すれば心地良くなるのかを見極めないといけない、と思った。

でもこちらの国は、とりあえずやってみよう!やってみてだめだったらその時考えよう!という精神がすごい。
とりあえず目の前にあるこのチャンスを逃さないためには、そのへんから掻き集めた知識でなんとかするしかない。
正攻法ではないかもしれないが、多分このトライアンドエラーも、普通を形成する1つの道であるだろう。もはや近道かもしれない。と、ポジティブに進むこととする。

さてはて、時代は数十年前と比べると格段に良くなり、物事は、量から質へ、そして質からセンスへと移行していると水野さんは言っている。

確かに。メイドインジャパンの高品質さの売れ行きは、目を見張るものだったが、これからはその上をいくセンスが求められる。
iPhoneがこんなにも人気なのは質ではなくセンスを無意識下で感じるからなのかもしれない。

そしてそういった時代を先行するセンスは、既存のものからではなく、別方向からのアプローチによって生まれる。
それが、今私たちがやろうとしている、普通と普通の化学変化によって起きるのかもしれない。

かっこよく言っているが結局は、地道に知識を蓄え、トライアンドエラーエラーエラートライ。

いいなと思ったら応援しよう!