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NZにて初契約🎊仲間ゆるり募集
先月のことになるが、初めて戸建設計のご契約をいただけた。
他にも以前紹介したサロンのリノベなどメインでやらせてもらっているプロジェクトはあるのだが、それは100%会社がとってきた案件。
今回は自分の力で契約にこぎつけた、と初めて言える契約。
もちろん会社の実績や色んな人のサポートのおかげなので、私の貢献度は多く見積もっても2割くらいだが。笑
でもうれしかったので、初契約と呼ばせてもらいたい。
そもそもこの国には住宅展示場というものがほとんどない。じゃあどうやって決めるかというと、口コミが大半をしめる。全くツテのない人はホームページを検索したり、HOMESHOWと呼ばれるイベントに足を運んだりする。
就活にしろなんにしろ、この小さい国では人からの紹介というルートが大半を占める。
だからこそ?住宅の営業マン、もいない。
しいて言うならば社長が今までのお客さんとの縁をずっと大事にしてきていることが一番の営業だと思う。紹介につながるから。
だから私が入社してから今までのお客さんは、こちらからアプローチした人は多分いなくて、みんな向こうから問い合わせをかけてきてる。
この辺も日本とは全く真逆だなぁと感じる。
そういうわけで今回の契約に至ったお客様も、向こうからアプローチしてきたのだが、最初は日本庭園と障子だけやってほしいということだった。
日本建築愛にあふれたマレーシアの熱心なご夫婦で、なんと陰翳礼讃の考えが好きだと言う。まさか陰翳礼讃について英語で語り合う日が来るなんて、心底たまげた(笑)日本の家はみんなあのポリシーを元に設計されてるんだよね?と当たり前のように言われて、まあ違うけど、「日本人建築士」を名乗るからには知っておいて当然であるべきなのかも。ギリギリ知識として持っていて助かった。。
そこから話は膨れて、他の設計会社との打ち合わせで全体の設計はほとんど決まっていたのだが、なんとも外観がダサく「この外観で本当に満足してるの?」と口を出さずにはいられなかった。
庭園だけかっこよくしても器がダサかったら意味がない。
夫婦は最初は驚いていたが、もしあなただったらどうすると快く提案をOKしてくれた。
そしてその場で外観だけ和モダンに変える提案を行った。
それを気に入ってくれ会社を乗り換え、全ての設計を任せてもらえることになった。
変な話だが、日本にいたときよりも日本の建築やその起源、伝統について考えたり、本を読むことが増えた。そして日本建築を美しいと思う感性もここにきて益々膨れている。まさかNZの地で日本式の住宅の設計ができるなんて、こんなに幸せなことはない。そして自然と私のidentityも「日本の設計ができること」となった。そのidentityを武器に戦えるくらい、NZやAUでは一定数の日本建築への需要がある。
とはいえ、今はこちらの資格がないので他の設計会社の手を借りながら進めているが、これが実績となり更に1‐2件経験をつめばLBPの資格にも繋がる。
こんな機会に恵まれていることに本当に感謝。
家が完成したら是非ここでシェアしたいと思うが、この国の仕事はびっくりするほど遅いので、早くても来年の年末かそれ以降となるだろう。
もし、こんな話を聞いて一緒に設計をやってみたいという経験者がいれば、連絡ください♪