AIでイラストレーター失業・廃業…!?生成AIが苦手な描画を調査して見つけた8つの対策
フリーランスでデザイナー/イラストレーターをしているかきうちかなです。
↑こういうAIが苦手だという描写を一通り試してみました。
あと先に結論も書いておくと、AIが苦手で人が得意なイラストは
手や指の正しい描画が必要なイラスト
生き物/道具の動きのあるイラスト
筆字など日本語のオリジナル文字デザイン
複数のフォントを組み合わせたタイトルや見出しデザイン
イラレやフォトショでも使える凝ったパターン
精密機械を正しく描画したイラスト
既製品や道具を正しく描画したイラスト
新しい技術/アイデア/サービス等を視覚的に表現するイラスト
私は最近仕事をしている中で、気になって仕方ないことがあります。
そう、生成AIの存在。
AIでイラストレーターが失業するんじゃないか、
他にも一般事務職、スーパー・コンビニの店員、ライター、会計監査、コールセンター業務などなどAIで無くなる仕事情報の検索数が増えていたり。
近頃の生成AIのクオリティの進化を見て、仕事がなくなりそうと不安に感じている制作会社/クリエイター/イラストレーターの方も多いと思います。
ですがAIに仕事をとられると不安がるのではなく、新しいツールや技術を楽しく学びながら仕事に取り入れていきたい。
ということで「生成AIが苦手な描写」について調べて、どんなイラストやデザインなら人間のほうが得意なのか考えてみました。
私と同じように、生成AIへの期待と不安に震えるクリエイターさんにとって少しでも役に立てれば幸いです。
生成AIが得意な事と、クリエイターはどう対処すべき?
誰でも簡単にイラストを作れるようになってきて、私たちクリエイターの立場も大きく変わりつつあると肌身で感じています。
まずAIが得意なイラストやデザインを調べてみます。
AIが得意なイラスト
私は仕事の合間でストックイラスト素材の投稿もしていて、色数の少ないアイコン制作って得意分野だったんですがAIも得意だと…??
これは尚更しっかり考えなきゃです。
次は、生成AIが苦手な事も調べていきます。
生成AIが苦手/できない描写
文字デザインと手や指の細かい動きが苦手そうなのは、生成AIが作った画像やイラストを見てそうだろうなぁと思ってました。
その他の苦手な事は、こう箇条書きで見ると確かにAIには難しそうだなと納得です。
でも書いてある事って本当に苦手なんだろうか…?
苦手だと言う描写の画像を実際にシンプルな指示で生成してみます。
生成AIは日以下の3つを使います。
Firefly(Adobe)
Bing Image Creator(Bing)
imageFX(google)
手や指の細い動き
確かに指がおかしくなったり伝わってなかったり。
動きのあるポーズ
バレーボールのアタックを打つ選手のイラストで生成してみます。
そこそこ描けてる気がする。
なびくカーテンと飛んでいる猫もまとめて、ついでに水彩風もできるのかやってみます。
猫のジャンプはどれも自然で、カーテンがなびいている様子はかなり苦手そうです。
文字やフォントのデザイン
架空の「ねこマルシェ2024」という日本語の手書き文字を試します。
全部英語か謎の漢字になってしまう…
英文はできそうなので、次は「I love donuts」を試す。
英文はGoogleのimageFXはしっかり手書き風の思った通りのものが作れました。すごい、ローマ字のロゴならGoogleの生成AIだけで自然なものが作れそう。
ただ、どの生成AIも日本語フォントはめちゃくちゃ苦手そうです。
細かい背景やパターン
とのことなので、布と紙と岩の背景テクスチャと花柄パターンをまとめて試します。
imageFXだけ布や石といった背景テクスチャの違いがそこそこ表現できました。ただいろんな指示で試しても継ぎ目なく使えるシームレスなパターンはうまく作れなかったです。
透明感や反射のある素材
水やガラスが苦手なそうなので、雨で濡れた窓ガラスを指示してみます
ImageFXすごすぎない??水が溢れるコップも試してみます。
水やガラスの表現が苦手とのことでしたが、Googleの生成AIは克服してそう。
正確な道具や物体の描写
苦手だというものを色々と試してみます。
部品が細かそうな一眼レフカメラ、
カメラはめっちゃ上手です。
次は電卓を試します。
他にも注射器、楽器、家具など試したらどれも作れてしまって、でも電卓みたいに数字や文字が絡むと正しく再現できないみたい。
新しい商品やサービスの描写
学習するためのデータがほとんどないような、最近生まれた商品やサービス。
VRグローブのイラストは作れなさそうな気がして調べてみます。
VRグローブとはこういう物です↓
未来的な手袋は再現できても、現実で販売されているVRグローブは再現できなかったです。
AI時代でもビジネスシーンで需要がありそうなイラスト/デザインを考えた
生成AIが苦手な描写が分かってきたので、それを踏まえて人が得意な事でどんなイラスト/デザインならこれからも需要があるのか考えてみます。
手や指の正しい描画が必要な素材
生き物/道具の動きのあるイラスト
筆字など日本語のオリジナル文字デザイン
複数のフォントを組み合わせたタイトルや見出しデザイン
イラレやフォトショでも使える凝ったパターン
精密機械を正しく描画したイラスト
既製品や道具を正しく描画したイラスト
新しい技術/アイデア/サービス等を視覚的に表現するイラスト
この中でも、
手や指のズームアップされたイラスト
日本語が絡んだ文字まわりのデザイン
新しい技術/アイデア/サービス関連のイラスト
↑これらは、AIへの指示が上手なプロの人でも再現が難しいかかなり時間がかかって素材を探すほうが効率的なんじゃないかな?と感じました。
また全体的なことですが、参考にする画像を読み込ませたり時間をかければできるかもしれませんが、英語圏の情報に寄りがちで日本人らしいタッチのイラストを作るのが難しかったというか短時間ではまだ作れなかったです。
日本向けの文字で季節的な需要がかなり高そうなのは正月関連を思い浮かべます。年賀はがきの印刷に使える、手書きの筆文字の「あけましておめでとうございます」とかです。
話題がちょっとずれますが、生成AIを今回3種類比べる形で使ってみて、ImageFXがレベルが違うなと感じました。
さすがGoogle、すごい。
今回は苦手な描画ばかりで生成しましたが、AIが得意なもので色々と作るの楽しそうです。
生成AIをうまく使いこなしたいクリエイターさんに、参考になっていれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました^^
また生成AI関連で試した事や、ストックイラストで月3万を達成したのでその事もnoteに書くつもりでいます。
興味があればぜひフォローしてください☺️
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