見出し画像

89 理想と現実は同じものなんだよ かっこちゃんへ


 かっこちゃん、お元気ですか?
僕はいま札幌のホテルで、この手紙を書いています。
窓の外には雪が積もっている。
温度計はマイナス3度を指している。

 北海道に来る前、僕はロサンゼルスにいたから30度の温かさ。
33度の温度差は、なかなか刺激的だね。

 ロサンゼルスには、地球外知的生命体であるバシャールのセッションを受けに行ったんだ。友だちが「令和のニューリーダー33人をバシャールにつなげよ」というインスピレーションを受けて心に浮かんだ人を呼び集めてくれたから。
そんな風にして日本全国から集まった33人は、それぞれに多くの人たちに影響を与えている、とてもゆかいな仲間たちだったよ。
 そんな中の一人に加えてもらえて光栄なことでした。
でも、本当は知らない人の中に入っていくには、少し僕は人見知りが激しくてちょっとドキドキしていたんだけどね。

 バシャールは、いまから30年ほど前ずっとカセットで聞いていた。
船井幸雄先生も紹介されていたし。
地球から約500光年離れたオリオン座の近く、惑星エササニに住んでいて、テレパシーで意思の疎通をするんだって。
 ダリル・アンカというチャネラーを通じて地球人にメッセージを送り続けてくれている。
そのチャネリングも、ダリルさんが高齢になってもうこれが最後になるかも知れないということで、急遽ロサンゼルスのホテルでセッションが2日間にわたって開催されたんだ。
 
チャネリングの限界が2時間ということで、33人が一人3分ずつの持ち時間の間に質問して、答えを受け取る。
まあ、いろんな質問があってとっても面白かった。

 目の前でバシャールがダリルさんに入る瞬間はビックリした。
本当に宇宙人がやって来るのだから。

 かっこちゃん、僕はこんな質問をバシャールにしてみた。
「こんにちは、バシャール。
 シャローム。
 人はどうして生まれて来るの?
 どうせ死んでしまうのに」

するとバシャールはゲラゲラ笑って。

「死ぬ?
 人は死なないよ。
 あなたはどうして仕事に出かけて、
 また家に帰って来るの?
 
 地球で学んだら、またうちに帰るだけだよ。
 地球はマスタープログラム(大学院)だ。
 進化し、変容するところ。
 互いに愛し合うことを学ぶんだ」

 バシャールが言うには地球で学ぶ方程式があるんだって。
それは、フィロソフィー(哲学)ではなくフォーミュラー(方程式)で、
5段階になっている。

① なんでもいい、一番自分がパッション(情熱)を持てるものを選びなさい
② それに向き合い進み続けなさい。ずっとやり続けなさい。
③ 結果など考える必要はありません、やり通すのです。
④ 何が起きても関係ない、自分が何をするかが重要でポジティブな考えをなくさないでやり続けたら必ずベネフィット(恩恵)がくる
⑤ 何が自分にとって真実なのかを信じ続けているうちに人生が楽しさにつながり、エネルギーが増大し、シンクロニシティが拡大し、苦労や努力が必要なくなる。

そう教えてくれました。

 「ワクワクすることが何より大事だよ」
ワクワクとは、「人生の中で真の自分を表現できる波動」であり、その波動は同じような波動を引き寄せるのだそうです。
このワクワクに従って生きることが人生の目的でもあるのだとバシャールは言いました。

 人間は何かを決めるたび、その決断した地球に意識をフォーカスする。
だから、この世界に偶然やアクシデントはなく、すべては自分が引き寄せたものなのだそうです。
 また、時間というものも人間が作り出した概念で、
過去も未来も昨日も今日もすべて「いま」に同時に存在しているのだって。

 かっこちゃん、二日間バシャールは本当に誠実に地球人である僕たちに語りかけてくれた。それは、日本人がこれからの地球に大切な役割を果たすからなんだ。
その役割とは、「祈り」と「感謝」

 ワクワク、祈り、感謝

かっこちゃん、まるでイエスキリストと話しているみたいだったよ。

 「いつも喜んでいなさい
 
  絶えず祈っていなさい

  すべてに感謝しなさい」

バシャールはこう言った。
「現実は鏡
 だから、あなたがスマイルしないと
 鏡は笑わない」

  かっこちゃん、僕は考えた。
理想の人物と現実の自分とは相反するものなのだろうか?

理想の生活と現実の生活は相反するもの?

理想の社会と現実の社会は相反する?

 僕は思う。
理想こそが現実を創り、理想を失わずにいればそれはすでに現実なんだって。

あきらめて自分を責めて「しょせん現実は・・・」と言ったときそれが現実になる。
理想と現実を別のもの、手の届かないものにしているのはその人自身なんだ。
思いや考えが状況や環境を作り出すのであって、
まわりの環境によって思いや考えになるのではないんだ。

 「理想なんてない」と言いながら毎日を暮らしている人。
でも、その人が「何か」をするとき、必ずその人が「よい」と思っていることをやってる。
それがその人の理想なんだ。そして、現実なんだ。
 「しょせん人生なんて思い通りにならない」と、愚痴を言ったとしたら、その人はそれが「よい」と思っているからだよね。

 誰もが子どもの頃、そう、人生の始まりに理想を持っていた。
何かのきっかけで理想を持ち続けることをやめたか、理想を現実にする努力を怠けたか、
その言い訳を言い始めるとき、努力を放棄された理想は、単なる妄想におちぶれ、漠然とした憧れとなる。
理想を実現しようとする努力が現実となるのだから、
理想がなければ現実はないんだ。

 僕の母は、「現実を直視しなさい」というのが口癖だった。
それは、目の前に見えるものとしての現実だけを見て、見えない現実のことを見ていなかったんだ。
「よりよくなりたい」「よりよくしたい」
それが、現実の原動力としての思い。
 社会がよりよくならねば自分の人生もよくならない。
だって、自分の人生は社会に含まれているのだから。

 宮沢賢治さんは、
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」
と、言った。
 まったくその通りじゃないか。
やっぱり賢治さんは、宇宙と繋がっていたんだね。

 かっこちゃんが賢治さんと対話してくれたおかげで、僕も考えることができた。
そして何よりも、かっこちゃんと出会い、これまでいくもの旅をして、いまこうやって文通を続けて対話しているおかげで僕の人生が深まってゆく。
 
 ありがとう、かっこちゃん。

理想は見える現実を動かす見えない力として、僕の中で刻々と働いている。
理想を失うことなく持ち続けることの大切さを改めて噛みしめる。

 イエスは「求めよさらば与えられん」と言ったと聖書に書いてある。
でも、僕がイスラエルのガリラヤ湖畔で聞いたイエスの声は、
 「求め続けよ、そうすれば与えられる」だった。

 バシャールが言ったように、結果など考えなくていい。
情熱が湧きあがる、自分にとって大切なことならやり続けられる。
そうすれば必ず恩恵がやってくる。

 どれだけ歩いたか考えるよりも、道標なき理想に向かって歩き続けたい。

さあ、9月のヨルダン~イスラエルの旅も仲間に声をかけよう。
旅を続けよう。
マダガスカルにも行かないとね。

 富山のきみちゃんのことも祈っています。
すべてがいいふうになりますように、と。

 きみちゃんは素敵な人。
イスラエルの旅で二人だけPCR検査「ポジティブ」になってエルサレムのホテルに5日間隔離されたのも生涯忘れらない思い出になった。
そのときもきみちゃんは、ずっとポジティブな心ですべてを承り、機嫌よくされていた。
旅をすると、その人の人柄が見えるものです。
だから、僕はきみちゃんのことをとても尊敬しているのです。

 まわりのせいにしない、人のせいにしない。
そんな人は、人生の勇者だ。

 善悪の判断も社会に任せるのではなく、自分の内側の声に聴く。

 自分が変容しないで社会を変えようとしても、何も変わらないから。

僕にとって理想の勇者は、かっこちゃん、あなたです。
そんな勇者に会えた自分をほめたい。
 北海道は雪。
それでも、風の中に春の匂いがする。

  もうすぐ春です。

    太陽がいっぱい。

 かっこちゃん、またね。

            高仁

いいなと思ったら応援しよう!