62 何度も見るということ かっこちゃんへ
京都の上映会、最高のひとときでしたね。
京都駅の近くの大きなホールでした。
800人も入れる会場をデミっちゃんが予約してきたときには、
いったいどうするつもりだろうかと思ったね。
「半分くらい入ったら、何とかかっこつくやん」
と、デミっちゃんは言いました。
すると、日本を美しくする会のかおりちゃんが、
「出路さん、そんな気持ちでやるもんじゃありません。
絶対に会場いっぱい来てもらって、満席の会場で上映会やりましょう」と言ってくれたね。
すると、いつも強がるパンクロッカー(出路はヤンキーではなくパンク)が、
「ごめんなさい、ぼく、がんばります」と言いました。
すぐさま実行委員会が発足されて、準備が始まりました。
半年前のことです。
デミっちゃんは男相手には強がるのだけど、かっこちゃんに「はぁ~!?」って言われると急に子猫のようにミューーって小さくなります。
見てて面白い。
でも、ぼくもかっこちゃんに「はぁ~!?」って言われたら、子犬のようにクゥーーってなるね。
デミっちゃんがFacebookで心を込めて告知してくれている記事を見るたびに嬉しい気持ちになりました。
そして、その日が近づいてくるのがすっかり楽しみになりました。
京都の上映会は、映画の後、かっこちゃんと僕とデミっちゃんが講演。
アイカさんの歌とザ・ダイジョーブスのウクレレ演奏。
ウクレレ演奏と言ってもハワイアンではなく、
なんとかっこちゃんが作曲した「満天の星」「君に会いたい」を演奏するんだ。
ザ・ダイジョーブスはプロの歌手アイカさんのあと、最後に出演したわけだけど、
何人かの友人に、
「あのアイカさんのあとに登場する勇気、すごいね」って、ほめられた。
ま、ほめられた、としておこう。
きっとこれからもっともっと上手になって、みんな「ほぉ~」って言うはずだからね。
ザ・ダイジョーブスは伸びしろ満点のウクレレユニットだもの。
みんなで一緒に一つのことをやるのは素敵なことだ。
ひとつひとつの音が重なって曲になってゆくのは、ぼくたちの人生そのもののような感じもするよ。
物語があって。
二つの曲はぼくの大切な宝物になりました。
練習して上手になって、たくさんの人に届けたいと思う。
新しいウクレレも買ったしね。
かっこちゃん、
舞台に上がって客席を見ると、あの顔この顔、大切な人たちがいっぱい座っていてくれる。
胸がいっぱいになったね。
雪絵ちゃんとの約束
「みんなが自分のことを大切に、
自分が自分で大丈夫って思える世界にかっこちゃんがして。
ムリって言わないで、お願い」
そして、かっこちゃんは、「本当のことだから」「魔女モナの物語」を書いたね。
モナの本を読んで、モナが時空を超えて大人の自分と出会う場面と出会わなかったら、
僕は魂の震える思いで本を広めようと思わなかったかもしれない。
雪絵ちゃんが会わせてくれたのだろうか、かっこちゃんと僕を。
村上和雄先生との約束
「この世界に誰一人無駄な人なんていない。
僕を使ってかっこちゃん、サムシンググレートを伝えておくれ」
そして、かっこちゃんは、「リト」を書いたね。
ファンタジーで伝えることを選んで。
すごいのはこれまでたくさん出版してきたかっこちゃんが、
想いと熱をそのまま伝えるために、出版社を立ち上げたってことさ。
それが「モナ森出版」
そして映画「しあわせの森」を作り上げて全国で上映会が広まっている。
「しあわせの森」には、もうこの世で会えない大切な友だちがいまも生きている。
村上和雄先生も、宮ぷーも、バラさんも、オーリーも・・・
映画の中で再会するたびに涙が出そうになります。
森は、一本一本の木が一見ばらばらに生えているように見えるけど、
地面の下の根っこがすべてをつなげているという話を聞いたよ。
別々の木々の根っこと根っこの間を菌糸?がつなげて情報を交換しているのだと。
例えば、ある木が虫にやられる。
すると、虫が来たよ、気を付けてというメッセージが地面の下の根っこから根っこへ伝わっていって森の中の木々は虫の嫌がる成分を分泌することがわかったんだって。
大きな森の、遠くに生えている木にまでも瞬時に思いが届くんだって。
すごいよね。
昨日分からなかったことが、今日は知れる。
生きている限り、学び続け、変わり続けること・・・これが人の喜びの一つ。
もしかして、もうすぐ霊界との通信ができるようになるかも。
そうしたら、この世の暮らしもすっかり変わってしまうね。
本当に大切なものがなにかってわかるから。
「しあわせの森」は、そんな風にして大切で大好きな仲間たちがつながって、豊かに栄えてゆく気づきの時空にちがいありませんね。
見るたびに、大切なことが深く腑に落ちてゆく、素敵な映画がもっともっと広く、高く、美しく届いてゆき、映画を見た人がたくましくつながってゆきますようにと祈ります。
懇親会も、そのあとのカラオケも、翌朝の錦市場への散歩も楽しくて、楽しすぎていまもウキウキが残っています。
でも、祭りの後のさみしさのような気持もあります。
だから、また楽しいこと考えて、いっぱい遊ぼう。
秋にはトルコへいこう。
カッパドキアで気球に乗ろうよ。
エペソでイエスのお母さんのマリアが住んでいた家にいこう。
イスタンブールでアヤソフィアとブルーモスク、そして、ボスポラス海峡を貸し切りの船で走ろう。
そうだ、グランバザールでキラキラの宝物を眺めよう。
京都のライブハウスでコンサートもあるよ。
ザ・ダイジョーブスはゲスト出演です。
大いに盛り上げよう。
かっこちゃん、生きているうちにやりたいことやりましょう。
魔法の文通もずっと続くのです。
では、またね
高仁