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55 サムシング・グレートはどんな方法を使うのでしょう 赤塚さんへ


赤塚さん イスラエルからお手紙をありがとう。
何度も読んで、読んだ数だけ泣きました。赤塚さん、もちろん悲しい涙ではありません。深い深いところで、私たちはもうせんから決まっていたように出会えて、同じ天のご計画の中に私たちは生きていられると思うと泣けるのです。

そうですよね。そうでないと、私たちは出会えていないし、バラさんとももちろん出会えていない。
赤塚さんがイスラエルにおられるなあと思うと、私はすぐに赤塚さんはバラさんと一緒に歩いておられると思うことができます。
もし、あのときにあのような紛争下でなかったら決して出会えていなかったバラさんと、こうして出会えたことを思うと、あの内戦もまた、大きな計らいの中だったのだろうかと不思議な気持ちがしてきます。
もちろん、全てが縦も横も斜めも組み合わさって織物がしあがっていくように、緻密なこの計らいはAIでも解読できないようなことなのでしょうけれど、どんなこともあの一瞬が無ければ今がないのですものね。

赤塚さんバラさんのお話をいっぱい書いてくださってありがとう。
バラさんのお髭やメガネや帽子も何もかもありありと蘇ってくるようです。

赤塚さんが嬉しいことを書いてくださいました。
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僕は決めているんだよ、
かっこちゃんを何度でも何度でも何度でもイスラエルに連れてくると。
僕が一緒に来られる間は一緒に。
僕がいなくなったら、かっこちゃんがまた新しい仲間を連れてきてほしい。
・・・・・・・・
赤塚さん、うれしいです。すごくすごくうれしいです。

本当にイスラエルというところは私はたった三度だけだけど、それでも、何度出かけても赤塚さんが書いておられたようにいつもとても新しくて、初めてで、そのたびに、魂というか心の深いところが揺さぶられるのです。そして、私もまたイスラエルにすごく惹かれていくのです。
本当にどうか、何度でも連れて行ってね。そして、もし赤塚さんがおられなくなるようなことがあったら、約束します。私が新しい仲間と出かけます。

そして、私がいなくなったら、どうか、赤塚さんと一緒に考えたり話したりした「本当のこと」をみなさんに伝えてね。
バラさんのお話を今もされているように、たまにでいいから、私のことも思い出してほしいです。
かっこちゃんは「イエスは人間?」って聞いたんだよ。「人間は神様の前で平等?」ってそう言ったんだよってきっとそう話してね。

それから、蝶のさなぎの中はドロドロで、何にもなくなっていても、そのサナギから、バッタだってセミだって生まれない。約束ごとがあるんだね、この世界にもきっと約束事があるねと二人で話したことも、村上先生が言われるサムシング・グレートとおんなじお話なのですね。

この前の旅では赤塚さんは私に「神様はひいきをしないし、罰したり、ためしたりもきっとしない」と言ってくださいました。赤塚さんのお話が今も心の中に響いています。

これだって、気がつけば村上和雄先生のお話とおんなじ。きっと本当のことだから、おんなじなんですね。

赤塚さん私は毎朝リトと小松の木場潟というところにお散歩に行っています。みんなで小松に来てくださったときに、朝出かけたあの大きな潟のある公園です。何日か前、高校生の男の子が、他にもたくさんお人がおられたのに、まっすぐに私のところに来て、「髪の毛触っていい?」「だめ?」そしてそのあと男の子は「またね?」(またのときには触っていい?) と聞きました。自閉症と言われる障がいのある方なんだなとわかりました。そしてやりとりをしながら、私も「またね」と言ってわかれました。それからは何度か朝、言葉を交わすようになりました。
私が不思議なのは、その男の子がなぜいろんな人もおられたのに、一番最初に私のところへ真っ直ぐに来られたのかなあということでした。
そして、こんなことは何度か経験しました。私が自閉症の方が好きというか、なぜかすごく惹かれるということを知っておられるのでしょうか?遠くからでも「わかる」のでしょうか?

それから、遠くに姿が見えるだけで、毎日犬たちに吠えられてしまう男の方がおられます。その方は犬たちに何かするわけでも、したわけでもないのです。
もしかしたら、その人は犬が好きでない方なのかもしれません。リトはその方にも平気なので、全部の犬でもないのです。5、6匹のうち3匹くらい。

私はいつもどうしてかなあと考える癖があるので、毎日いろんなことをどうしてかなあと考えています。
そしてね、赤塚さん、思い出したエピソードがあるのです。
ある科学者の方が、女子学生を集めて調べたそうです。男子学生の汗の匂いがついたシャツを並べて、どの匂いが気にならないか、どの匂いは臭くて嫌と思うか。
そして結果として分かったのは、自分と近い配列の遺伝子を持つ人の匂いはとても嫌と感じて、遠い配列だと気にならないどころか好きな匂いと思うということ。
それは、きっとサムシング・グレートの計らいで、遺伝子の近い人と結婚すると、どうしても病気などが発生しやすいので、それを避けるようになっているのじゃないかということでした。

赤塚さん、色々な方法の一つだろうけれど、こんなふうにして、サムシング・グレートは出会いをコントロールしているのかもしれないなあと思ったのです。
私は自閉症の方が好きな遺伝子があって、自閉症の方も私のことが好きという遺伝子があるのかな。
そして遠くに居てもわかるような犬が嫌いと思うような遺伝子もあるのだろうかと思ったのです。

赤塚さん、私は本当にヘンテコなことばっかり考えていますよね。
ところでね、宮ぷーは去年の昨日亡くなったのです。一年経ちました。
イスラエルへ行く前に元気な宮ぷーとバイバイっていつものように言って帰ったのに、そのあとお腹が痛いと言って病院へ行って入院し、そして私がイスラエルから帰る直前に病状が悪化して、私が帰ったその日に危篤になって次の日に亡くなりました。
だから宮ぷーの体のある間に会うことができて、お通夜もお葬式も参加できたのです。
そのあとの予定はつまっていて、それはキャンセルも難しく、1日前でも1日後でもそんなふうに会うことはできなかったと思います。

これはきっと遺伝子を使ってはいないでしょうね。本当にどんな方法を使っているのでしょうね。

宮ぷーは亡くなっても、いつもそばにいてくれている感じがしています。いっそうそんな感じがしているのです。

赤塚さんがお戻りになるのはいつでしょうか? 今度会ったらウクレレを合わせましょう。一緒に演奏するのはすごく楽しいです。 またね。      かつこ

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