84 おかえりなさい 赤塚さん
84 おかえりなさい 赤塚さん
赤塚さん。
今回も素敵な旅だったのですね。そして、何よりどんなに大切な旅だったことでしょう。
平和くんもfacebookに
「2024-2-8発 遥かなるイスラエルの旅
このような状況の中での27名の旅はとても祝福されたものでした。
報道で見るような危ないイスラエルは一切感じることなく、有名な観光地が貸切状態でした」と書いておられましたが、赤塚さんのブログのお写真にも誰もいないけれど、暖かな日差しがさすエルサレムが写っていました。
私が最初にイスラエルへ連れて行っていただいたときも、内戦の報道があり、同じように観光客の方はどなたもいなくて、でもだからこそバラさんという私たちの素晴らしい友だちのガイドさんに会えた。私は、あの旅で、自閉症の常同行動と言われることや祈りのこと、脳について、考えるきっかけになったり、他にもたくさんのことを考えるためにも、あの旅は本当に素敵な大切な旅でした。
私は赤塚さんがイスラエルに行っておられる間、お味噌やエプロンを作ったり、それから本を書いたりしていました。
お味噌づくりも終わりました。おいしくなあれ、おいしくなあれ。
モナの森に、キキとジジの風見鶏をつけたり、海の部屋にくじらをたくさん泳がせたりして、モナの森を素敵にすることが楽しいです。
モナの森にブランコをさげてくださったのは、赤塚さん。
そして今回は風見鶏。
風見鶏はあこがれです。大好きな本メアリーポピンズに風が変わったらというのがあります。
風についてそんなに意識することがなかったけれど、これからはいつも風見鶏を見ていようと思います。
そんなことをしながらもまだときどき揺れを感じて、能登半島の友人のことを考えたりもしていました。
前にも書いたように、宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』の本を読みながら、自分の思いをかわりばんこに書くということをしていました。
赤塚さん、私はあれからも、「どんなこともいつかのいい日のためにある」のは本当のことだとそのことをやっぱり考えていました。
賢治さんはおうちが浄土真宗だったけれど、日蓮宗を熱心に信仰された方です。
そして、日蓮が信奉した法華経を道元は、たくさんのお経のなかでも、いちばん尊といとしていたそうです。道元さんのことを今回の本でも触れました。
・・・・・・・・
賢治さん、私の好きな人のひとりに道元という人がいます。
道元さんは『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』という長い長い書物を書きました。その長い文章の核心は次の一節にあると言います。「愛せざらんや、明珠かくのごとくの彩光きはまりなきなり。彩彩光光の片片条条は尽十方界の功徳なり」
ここに書かれているのは、「宇宙は一体で、すべてが、ただひとつの命である。海も山も石も花も空も月の光も何もかもが明珠の光で構成されている。宇宙は一体であるけれど、石も風も、人もすべてが宇宙そのものである。その一つ一つはいつも絶えず向上しようとしている。たとえば、悪と思えるようなことがあっても、実は宇宙が働いていてそれがなされている。宇宙はいつもそこにとどまるものでなく、すべてが良い方向へ向かっている。一瞬一瞬が最善である。人が行うことも、何事も自分の意志で行われているのではなく、明珠によって行われている。だから何も思い煩うことはない。宇宙とはそういうものである」ということだというのです。
・・・・・・・・
赤塚さん、私はこの道元さんの言葉に何度も救われたように思います。みんなでひとつのいのちを生きていて、それぞれがみんな宇宙そのもので、全部がそれぞれ向上しようとしている。宇宙もみんな良い方向へ向かっている。ああ、なんて美しいのでしょう。
賢治さんも「信仰も化学と同じようになる」と銀河鉄道の夜の第三次校で言われています。
ねえ、赤塚さん、本当のことだから、信仰も化学も同じなのですね。
私は赤塚さんと出かけた旅もまた、信仰と化学と、そして本当のことについて考えることのできる旅だったなあと振り返って繰り返し思うのです。
そしてこれからも赤塚さん、どうか一緒に「本当のこと」を探しましょう。
ジョバンニとカンパネルラのように。
赤塚さんが前回の文通の最後に書いてくださいました。
・・・・・・・・
9月にかっこちゃんを連れていくのを楽しみにしているヨルダンのペトラ遺跡。
8年ぶりに行ってきました。
インディージョーンズ「最後の聖戦」の舞台にもなったから映画でも見られる。
でも、実際に歩いてみよう。
きっと、びっくりするよ。
そしてね、今回、ヨルダンの素敵なガイドさんと友だちになった。
やっぱり、すべていつかのいい日のためにあるんだな。
・・・・・・・・
ヨルダンのガイドさんにお会いするのを私も楽しみにしています。
今度赤塚さんと実際にお会いできるのは、モナの森でのトルコの旅の同窓会でしょうか?そしてそこで初めてお会いできた靴磨きトラベラーの佐原総将くんもきてくださる。
https://www.youtube.com/channel/UCvh8YzRjfdeYGRtqYMKji1A
そしてその前の日はウクレレ合宿もするんだよ。
すごく楽しみにしています。赤塚さん、またね。84 おかえりなさい 赤塚さん
赤塚さん。
今回も素敵な旅だったのですね。そして、何よりどんなに大切な旅だったことでしょう。
平和くんもfacebookに
「2024-2-8発 遥かなるイスラエルの旅
このような状況の中での27名の旅はとても祝福されたものでした。
報道で見るような危ないイスラエルは一切感じることなく、有名な観光地が貸切状態でした」と書いておられましたが、赤塚さんのブログのお写真にも誰もいないけれど、暖かな日差しがさすエルサレムが写っていました。
私が最初にイスラエルへ連れて行っていただいたときも、内戦の報道があり、同じように観光客の方はどなたもいなくて、でもだからこそバラさんという私たちの素晴らしい友だちのガイドさんに会えた。私は、あの旅で、自閉症の常同行動と言われることや祈りのこと、脳について、考えるきっかけになったり、他にもたくさんのことを考えるためにも、あの旅は本当に素敵な大切な旅でした。
私は赤塚さんがイスラエルに行っておられる間、お味噌やエプロンを作ったり、それから本を書いたりしていました。そのあいだもまだときどき揺れを感じて、能登半島の友人のことを考えたりもしていました。
前にも書いたように、宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』の本を読みながら、自分の思いをかわりばんこに書くということをしていました。
赤塚さん、私はあれからも、「どんなこともいつかのいい日のためにある」のは本当のことだとそのことをやっぱり考えていました。
賢治さんはおうちが浄土真宗だったけれど、日蓮宗を熱心に信仰された方です。
そして、日蓮が信奉した法華経を道元は、たくさんのお経のなかでも、いちばん尊といとしていたそうです。道元さんのことを今回の本でも触れました。
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賢治さん、私の好きな人のひとりに道元という人がいます。
道元さんは『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』という長い長い書物を書きました。その長い文章の核心は次の一節にあると言います。「愛せざらんや、明珠かくのごとくの彩光きはまりなきなり。彩彩光光の片片条条は尽十方界の功徳なり」
ここに書かれているのは、「宇宙は一体で、すべてが、ただひとつの命である。海も山も石も花も空も月の光も何もかもが明珠の光で構成されている。宇宙は一体であるけれど、石も風も、人もすべてが宇宙そのものである。その一つ一つはいつも絶えず向上しようとしている。たとえば、悪と思えるようなことがあっても、実は宇宙が働いていてそれがなされている。宇宙はいつもそこにとどまるものでなく、すべてが良い方向へ向かっている。一瞬一瞬が最善である。人が行うことも、何事も自分の意志で行われているのではなく、明珠によって行われている。だから何も思い煩うことはない。宇宙とはそういうものである」ということだというのです。
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赤塚さん、私はこの道元さんの言葉に何度も救われたように思います。みんなでひとつのいのちを生きていて、それぞれがみんな宇宙そのもので、全部がそれぞれ向上しようとしている。宇宙もみんな良い方向へ向かっている。ああ、なんて美しいのでしょう。
賢治さんも「信仰も化学と同じようになる」と銀河鉄道の夜の第三次校で言われています。
ねえ、赤塚さん、本当のことだから、信仰も化学も同じなのですね。
私は赤塚さんと出かけた旅もまた、信仰と化学と、そして本当のことについて考えることのできる旅だったなあと振り返って繰り返し思うのです。
そしてこれからも赤塚さん、どうか一緒に「本当のこと」を探しましょう。
ジョバンニとカンパネルラのように。
赤塚さんが前回の文通の最後に書いてくださいました。
・・・・・・・・
9月にかっこちゃんを連れていくのを楽しみにしているヨルダンのペトラ遺跡。
8年ぶりに行ってきました。
インディージョーンズ「最後の聖戦」の舞台にもなったから映画でも見られる。
でも、実際に歩いてみよう。
きっと、びっくりするよ。
そしてね、今回、ヨルダンの素敵なガイドさんと友だちになった。
やっぱり、すべていつかのいい日のためにあるんだな。
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ヨルダンのガイドさんにお会いするのを私も楽しみにしています。
今度赤塚さんと実際にお会いできるのは、モナの森でのトルコの旅の同窓会でしょうか?そしてそこで初めてお会いできた靴磨きトラベラーの佐原総将くんもきてくださる。
https://www.youtube.com/channel/UCvh8YzRjfdeYGRtqYMKji1A
そしてその前の日はウクレレ合宿もするんだよ。
すごく楽しみにしています。赤塚さん、またね。