2019-06-21 ブルーアルカ@下北沢ハーフムーン
へっちゃんが素敵なレポートを書いてくれたから、何も付け加えることなんてないんだけれど、自分が感じたことを覚えているうちに書き留めておこうと思う。
技術を教え、キモチの入れ方 (←これが良かった!ゾワゾワすることができた!) も教えた時点で、『目をつぶって、自由にハミングして』という先生。
壁に映し出された歌詞もピアノを弾く先生もみんなの背中も何も見えなくなり、ピアノの音と、コンクリートのひんやりした感じだけになる。みんなの、ハミングというよりは、うめき声が聞こえる。私も自由にうめいてみる。ぶつけたいような、ぐずりたいような、歓喜のような、苦くくすぐったい、こんがらがった気持ちを声に乗せ、表情と全身を使って押し出してみる。
目をつぶっているから何も見えない、誰からも見られない、でもみんなの声とピアノの音色に包まれて、皆の中で、ひとり自分自身と向き合う。
泣き声のようなうめきと一緒に、押し鎮めていた感情や、涙や、なんかへばりついていたものがみんな出てくる。
アルカはデトックス。
そして何も見えなかったはずの目の前には心動かされた記憶の中の風景が広がる。心地よいみんなの心のうめき声。いつもの優しいピアノの音。
ここでなら、安心してすべてを出せる。
今回のアルカは終わったあとの高揚感がなかった。出しきって疲れてはいるけれど、すっきり清々しい感じ。
ハーフムーンホールという特別な空間だからなのか、岩崎組スタッフの皆さんがリハーサルを重ね作り上げてくれたブルーアルカという非日常の中にいたからだったのか。
上手に歌えるようになるWSなだけじゃない。アルカは確実に、次のステージに入ってきていると感じる。
東京以外のみんな、もし東京に来ることがあるなら、ぜひ東京アルカに合わせて来てみてほしい。ハーフムーンのあの雰囲気をみんなにも味わってもらいたいんだ。