明治座150周年「壽祝桜四月大歌舞伎」感想
今回明治座さんは150周年ということで、昼の部はおめでたい演目が並びます。
今回は記者会見も観に行き、個人的には仕事で異動がありソワソワするプライベートだったのですが、毎週末浜町に通い精神充電をさせてもらえて...かなり愛着のある月になりました。
初心者の感想になるので暖かい目で読んでいただければと思います^ ^
◆鳥居前
千之助さんの静御前がとってもとってもかわいい。
舞台で見る千之助さんの華奢で可愛らしい雰囲気そのままのイメージで実際の千之助さんのお喋りを聴くとえ!すごい若者!といつもなってしまいます。
3月京都の花形歌舞伎も観に行ったのですが、その際の幕間中、イヤホンガイドでは役者それぞれのお話が放送されていました。(このイヤホンガイドもみんな可愛かった...)
その時初めて千之助さんの普段のお喋りを聞いて驚きました(笑)
◆大杯
こちら黙阿弥作の作品だそうで、黙阿弥の作品は昨年から何度か観てます。初心者には理解しやすい話で好きです。
黙阿弥ってドンデン返しのような話を多く書くのかと思っていたので、今回のような最初からなんかおめでたい話があることが意外でした。
(なんか実は井伊直孝公へ仇討ちを狙っていて...みたいなことになるのかなと思った)
芝翫さんが日を追うごとに演じ方を少しずつ変えていて、どんどん面白く・愉快になっていく。
月に何度も観劇する醍醐味を感じることができました。
小姓役で歌之助さんが出てて、お酒注ぐ時の「はばかりでございまする〜〜」に一瞬ニヤリとしてる時とかあって可愛かった🤭
そして井伊直孝役、梅玉さん。
酒をすすめて断られる井伊直孝公。
この話、よくよく考えれば上司である井伊直孝の酒をみんなして断るわけだから結構すごい笑
クリーンな職場とも言えるますね。
みんなに次々に酒を断られて一瞬不機嫌になりますが、才助の登場により上機嫌に。
最後は才助と手合わせ(?)までして、こいつ取り立てなさいよと助言して、その通りになっておめでたい〜となるわけですから面白い‼️
正直まあまあいい加減なお殿様だなと思うのですが、なんとなく格がある・品があると感じたのは梅玉さん演じる故なのでしょう。
最後の最後、1500石で取り立ててもらいよかったね〜!で終わるのが明治座150周年を祝う演目として良かったです。
◆お祭り
最高、最高の作品。明治座150周年を寿ぐという副題もあった今回のお祭り。
梅玉さんの踊りあり、高砂屋一門大集結の場面あり、そしてなんといっても梅玉さん・莟玉さん親子久しぶりの共演😭😭
梅玉さんの鳶頭は粋で江戸っ子って感じ。
莟玉さんは今回町娘のお役、さくら色のお召し物が超かわいい。
莟玉さんってピンク色似合います。可憐って感じで。
梅乃さんがTwitterで二人の関係を考察(笑)してました。
うんうん!!確かに!と、このツイートがされたのは後半の方だったのですが同意のいいねをしまくりました。
そして町娘なのは親子同士での共演だかららしいです。莟玉さんがラジオで言っていました。
舞台上で2人合流後、150周年を祝う挨拶。
親子2人での踊りもありました。
また途中、高砂屋一門が舞台上に集結する場面もありました。
4月は高砂屋一門全員出勤だったそうで、最近一門に入門された梅大(うめひろ)さんもいらっしゃったそうです。
1階とちり、かぶりつき、2階席、3階席でみたのですが2階席では後見の梅蔵さん、梅乃さんがよく見えました。
スッと背景に徹する後見のお二人でしたが、梅秋さん梅寿さんが出てくる時は舞台の様子をジッとみつめる梅乃さんが観られたりして...そういったところでも今回は楽しめました。
最後は花道まで鳶頭梅吉と町娘お玉ちゃんは手を繋いで移動。
シチサンで親子2人でキメて(絶対こんな言い方しない...)、おめでたい㊗️
ここの2人をみるために花道横の席とりたかったくらい。
舞台写真あったのでもちろん買いました。
4月は親子2人が揃っている姿を沢山拝見できて、ワクワクしました。
改めて歌舞伎好きだな、梅玉さん素晴らしいな莟玉さん素敵だな...と実感した月です。
ちなみに明治座の記者会見での私のやらかしは、会場に行くエレベーターを間違えて、関係者っぽい人(?)と同席してしまったこと。
最初はあれ間違えてる...?って感じだったのですが、完全に関係者とわかる人が見えたので
ま、間違えてる!!となりました。
それも含めて…4月は大いに楽しませていただきました。5月も親子共演(魁春さんとも)なので、とても楽しみです。
ではまた