語彙をどうやって増やしていますか?
新学習指導要領になっての新しい教科書は、ものすごい単語量です。これをどうやって覚えさせるか。いつも試行錯誤の毎日です。
さて、ここ最近は以下のような感じで新出語句を導入しています。私は副教材でエイゴラボという問題集を一括購入しています。その解答としてミニラボという教材がついてきます。そのミニラボになんとUnitごとの単語帳がついてくるんです。これは秀逸。この単語帳を使って、以下のように新出語句を導入します。
① まずは練習なしで発音できるか。
最初からRepeat after meでもいいんですが、いくら勉強したって、見たことがない英単語とは遭遇するわけで、それでも予想して読める、そしてその予想が当たるみたいな時間があるといいなあと思います。まずは、練習なしで読めるかどうかチャレンジさせます。
② 知っている単語がないかペアで雑談する。
「あ、この単語○○ってゲームで使われているなあ」とか「この単語あの歌に出てくるよね」なんて言う雑談をペアでさせます。すると「ストンと単語が落ちる」んですよね。この「ストンと単語が落ちる」ことが大事だと思っています。さらにペアを変えて、同じ話をさせますが、このときに自分のペアがこう言ってたぞという話もさせます。そうすると加速度的に「ストンと単語が落ちる」ことが増えると思います。
③ 教師の後に続いて音読させる
ここでようやくRepeat after meの時間です。
④ 英語から日本語、日本語から英語の練習をする。
この練習はあまり時間を取らず、2分ぐらいでやります。気を付けさせていることは、「ただ単語を眺めているだけでなく、耳、口、手、いろんな器官を使いなさい」と話しています。
⑤ ペアで問題を出し合う
色々なパターンで問題を出し合います。座るより立たせると、盛り上がりますね。1分間問題を出し続ける。範囲を決めて問題を出し合う。5問正解したら座れる。などなど。
⑥ 教材を導入するときに、新出単語を使いながらオーラルイントロダクションする
生徒同士で、機械的に英語を覚えたり、意味を覚えたりしたら、次は「生きた単語」として分かるようにしていきます。例えばガンジーの話の時は、ガンジーの写真を見せて、Do you know him? Whrer is he from? What do you know about him? What do you know about India?なんて質問をしながら、新出語句を使っていきます。コンテクストがある中で、生徒が新出語句を理解してくれたらなあと思いつつやっています。
⑦ 何となく新出語句を使ってみる
さて、次は「生きた単語」として使うようにしています。
新しい教科書には教師用デジタル教科書があり、教科書の内容を動画や写真付きでプレゼンしてくれます。さらには英語字幕、日本語字幕も観れるという優れもの。これを見ます。このときに指示するのは「見た後に、内容を伝えてもらうからね〜」「だからメモしないといけないよ〜」生徒はデジタル教科書のプレゼンを見ながら、必死でメモを取ります。そして内容を伝え合います。このとき、主語+動詞+目的語という英語の語順を意識して再生させますが、「無理だよ〜先生〜」という生徒にはルー大柴みたいに、英語混じりの日本語でもいいよと言っています。ですので、教室には怪しいエリートサラリーマンみたいな生徒が出現します。
「えーっと、sustanableなsocietyを作るためにはrenewableなenergyをproduceしないといけないんだよなー」なんて・・・。
ここまでくると、新出語句は何となく、見たことがある、分かるという状態になる感じです。「書ける」「正しく使える」ためには、また違う学習が必要ですね。
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